2013年01月04日

ミャンマーに円借款500億…麻生副総理が表明

ミャンマーに円借款500億…麻生副総理が表明
 1月3日 読売

元々は,野田政権の仕事の引継ぎである。
野田外交の評価できる仕事の一つであろう。
  日本国首相の野田、親中国家ミャンマーに円借款500億円を供与
  元ネタは時事通信
  (野田政権)債権3000億円を放棄 日本の“ミャンマー求愛”
  2012年04月23日 中央日報

安倍氏は就任早々,豪州,インドネシア,ベトナム,インド,英国,ロシアに
電話をした。この六カ国がアメリカにつぐ,日本の重要国ということである。
だが,ミャンマーはわざわざ麻生氏が訪問したのだ。
安倍政権発足から間もないこの時期のミャンマー訪問は,
安倍-麻生ラインの重要なメッセージであろう。


安倍-麻生氏の外交方針は,平和と繁栄の弧(=中国包囲網)である。
民主主義などの価値観を同じにする国との連帯を深める,という構想だ。
結果的には中国包囲網となる。

自由と繁栄の弧.jpg

中国包囲網というと,誤解を招くかもしれない。
軍事的には対立,経済的には融和,ということになるが,
多くの国は軍事的な対立など望んでいない。

ただ,中国は領土的な野心を隠さない幼児国家だ。
そうであれば,中国の膨張を抑える必要がある。
自然と,被害にあっている周辺国が連帯する。
中国包囲網は,中国自身が生み出したものなのだ。


中国にとってのミャンマーの戦略的重要性

石油ルート.jpg

マラッカ海峡を封鎖されてしまうと,
中近東から中国への石油ルートは,
ぐるっとインドネシアを迂回しなければいけなくなる。
ただでさえ,マラッカ海峡はアメリカの影響力が強いのだ。

そこで,中国はパキスタンとミャンマーに資金を投下,
港湾施設(軍事利用含む),道路,パイプライン建設を進めている。


ミャンマーと中国の関係が悪化,ミャンマー民主化

ミャンマーは軍事政権だったため,欧米から経済制裁を受けていた。
自然と中国と仲良くなる。

しかし,水源をめぐるトラブルで両国関係が悪化,
  「中国の勝手は許さない!」とミャンマー国民が中国に反発
  緬中関係についてはこちらのブログが詳しい
これだけではなく,ミャンマー国民には反中感情があるようだ。

ミャンマーダム.jpg

これが契機となったのか,ミャンマーは民主政権へ脱皮しようとしている
これが,ミャンマーの劇的な変化をもたらしている。
  オバマ米大統領、ミャンマー訪問 138億円支援表明へ
  2012/11/19 47ニュース


日本企業の進出(中国の代替地)


次の表は,中長期の有望事業展開先国についての日本企業アンケート。
(クリックすると拡大)

中長期有望事業国.jpg

ミャンマーは2012年になって,いきなり注目されたのがわかる。
  元々,日本人はミャンマーに好感を持っている。
  ミャンマーは賃金がベトナムの3分の一以下。
  2012年になってから急速に民主化。
ということで,日本企業が続々と進出し始めている。
ミャンマー製の服は日本でも珍しくなくなってきたという。
  ※ちなみに2009年の平均賃金 JETRO

この資料がフィリピン経済を発信するサイトからのものであるため,
フィリピンの順位がクローズアップされている。
残念ながらフィリピンはまるで人気がない。
何しろ長期展望に至っては,
ミャンマーが65社なのに,フィリピンはゼロだ。

ただ,フィリピンもこのところの好調な経済指標により,
来年の結果には変化があるかもしれない。


南北対立?

中国はミャンマー北部のシットウェや
その横にあるチャウビューを拠点としている。
ここから中国の昆明に向かって,
パイプライン,道路,送電線を引っ張ろうとしているのだ。
シットウェには軍事施設を含む,港湾を整備中である。
また,北部は水源地を中国に抑えられているという弱みもある。

対して,日本は南のダウェイに注目しているという。
ダウェイはバンコクまで300kmぐらいしかない。
東京〜名古屋間よりも近い。

タイは日本の製造関係企業の集積地となっている。
また,バンコク〜ダウェイを通れば,
マラッカ海峡を通るよりも3日ほど短縮するという。

そこで,有名な泰緬鉄道復活も囁かれているらしい。

泰緬鉄道.jpg


ミャンマーは軍事政権だったため,欧米から経済制裁を受けていた。
これでは中国と結びつく他はない。
現在,ミャンマーには3000社ほどの中国企業が入り込んでいるという。
ミャンマー支配層と中国の結びつきは強いであろう。

しかし,経済制裁が解かれたことにより,親交を持つ国が増えることになる。
ミャンマーには中国以外の選択肢ができることになったのだ。
つまり,中国との関係が相対的には薄まることになる。
それだけでも,とりあえず対ミャンマー外交は成功である。


ただ,500億円が結局は中韓の肥やしになる,ということは
是非とも避けてもらいたいものだ。


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posted by DEBUO at 14:20 | 安倍政権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月01日

明けましておめでとうございます。

謹賀新年.jpg

本年も宜しくお願い申しあげます。


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