2013年05月05日

世の移り変わり その1

海外のあるサイトでこのようなスレが立った。
『どこの国が最もユーモアセンスにあふれていると思う?』
参考
驚くべきことに,真っ先に上がったのが日本であった。

少し前までなら,日本人といえばユーモアのない人たち,
というのが世界の通り相場であったと思うし,
今でも,日本人がユーモアたっぷりの人たちだと言われると,
かなり抵抗感がある。

日本人にユーモアがある,という印象は,
おかしなテレビ番組やCM,
或いはどんどん生まれてくる日本の不思議製品,
こうしたものから形作られているようだ。

ONLY IN JAPAN』という言葉が,ネットにある。
日本でしかありえないもの,というネットスラングだ。
世界のへんてこなものの約70%は日本で生まれる,
などと言われている。

ネットが日本の印象を随分と変えてきたのだ。


『ユーモアがある』というのとおそらく同じような文脈で言われているのが,
日本人の創造性ではないかと思う。
昔ならば,日本人『コピーするメガネ猿』であった。
ところが,日本人は創造性のある人,という印象に変わっていたのである。
  最もクリエイティブな国は日本 アドビ調査

そういうと,必ず反論する人が出てくる。
日本はモノマネから始まって改良することが得意だ,と。
それに反論するわけではないが,
そもそも,本当のオリジナルを生むのは非常に難しい。

例えば,欧州。
  アルファベットは中近東原産
  キリスト教はイスラエル・パレスチナ近辺原産
  アラビア数字はインド起源アラビア経由
欧州のオリジナルティがどこにあるのか?

直近の話で言えば,
日本のロックは英米の真似だという人がいる。
だが,英米人がロックをすれば,
ビートルズはエルビスの真似だ。
エルビスはチャック・ベリーの真似だ。
こう言われるわけだ。
では,ロックの全てはチャック・ベリーの真似なのか。

人は生まれてきた時から,両親のコピーを始める。
そして,成長の過程で自分らしさを取り入れていく。
文化もそれと同じだ。
殆どの文化はモノマネから始まる。
ロックの始祖といわれるチャック・ベリーにしても,
最初は誰かの音楽的影響があったわけで,
いきなり有名なフレーズがボンボンと飛び出してきたわけではない。

大切なことは,モノマネから始まろうとも,
人と違う何かを見せられるかどうか,ということだろう。

ビートルズやエルビスをモノマネ音楽という人はいない。
私の好きな日本のロックユニットに『ブンブンサテライツ』がいるが,
彼らの音楽性には日本原産と呼べるものはないと思う。
しかし,彼らの音楽をモノマネと呼ぶ人はいない。
いるとしても,笑われるだけだ。





日本人にはユーモアがある,日本人は創造性豊かだ。
こういった印象は,実際にそう印象づける事例があってこそだが,
そうした印象を形作るうえで,ネットは重要な役割を担っている。

日本は極東にあり,英語が通じにくく,物価も高そうだ,
ということで,欧米の人たちには敷居の高い国である。
また,信用の低い国の人たちにとっては,
ビザの関係で入国しづらい国でもある。

ネットの発達は,日本に縁遠かった人に,
日本をぐっと近づけた。
YOUTUBEで神秘のベールをはがしてみたら,
おもちゃ箱のようにオモシロいことが飛び出してきた。
多くの外国人にとっては,日本はそんな印象なんじゃないかと思う。


実際,日本ほど特徴のある国はそんなにない。
すし.jpg
これで日本以外を想像する人はどの程度いるだろうか。
寿司,というのは非常に特徴のある形をしている。
食べ物において,これだけ国のイメージと結びついているものは,
他にはあまりないんじゃないかと思う。

このように,日本にはパッと見ただけで日本を連想するものが多い。
それを,『記号』『アイコン』『イコン』などと読んだりする。

日本のアイコン


日本アイコン.jpg


上記は,日本の伝統的なものであるが,
ロボットといった先端技術や
アニメ・ゲームといった現代大衆文化も日本の顔である。

自然,歴史,伝統,科学技術,サブカル,料理,ファッション・・・
これだけ豊かなアイコンを誇る国は他にはないんじゃないかと思う。
例えば中国やアメリカでさえも,これほどの文化的な特徴を示さない。

特徴があれば認知されやすいのは当たり前であるが,
ネットの発達はそれ以前と比べて,
日本の特徴を猛烈なスピードで拡散しているのだろうと思う。
それが,日本の印象をどんどん変化させてきた大きな流れなんだろう。



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posted by DEBUO at 18:12 | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする