2017年03月22日

北朝鮮攻撃 その8 半島有事後の日本


F 半島有事後の日本

朝鮮有事により,日本は朝鮮からの攻撃を受ける可能性が強いし,
半島からの難民(ほぼ韓国人)をどうするか考える必要がある。
戦後の処理費用をめぐっての多額の費用にも頭を痛ませるだろう。
特に中韓からのおねだりには注意をしたい。

だが,半島有事は局地的な揉め事にすぎない。
大枠は,対中国ということになる。

半島が非武装化して無害になればそれは結構なことだが,
むしろアチソンラインが復活する可能性のほうが強そうだし,
日本としてはそれに備えるべきである。

アチソンラインの復活ということは,
隠岐〜対馬〜佐渡が中国との防衛ラインになるということだ。
日本にとって,現状の38度線よりも緊張を強いられる。
平成の防人ラインを維持するために,
日本がどのような施策をし,日本人がどのような意識改革をしていくか。

北朝鮮からの攻撃が日本人を根本から変える可能性はある。
日本人は有事に強い。それは歴史が証明している。
日本人は有事になればなるほど一致団結し,
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
をなしてくる。過剰なほどに。

基本的に極めてリアリスティックな日本人は,
北朝鮮からの攻撃により,
安全保障への感覚が軍事アレルギーを上回るかもしれない。
まさか,この期に及んで『無防備都市』などと世迷いごとを叫ぶのは,
中国の息のかかった左翼以外にはおるまい。

自国は自分たちで守る,という極めて自然な感情が復活することを望みたい。
そうであれば,施策は自然についてくる。
それでこそ,戦後は終わった,といえるのではないだろうか。


軍事費はGDP費2%になる。

半島有事後とは関係なく,近い将来,
軍事費GDP1%枠は突破するだろう。
それが1月の安部ートランプ会談の意味の一つだ。

アメリカは米軍基地を守るのには関心があるが,
日本を守るのに必ずしも関心があるわけではない。
自国を自分たちで守るのは至極当然。
安全保障を他国に依存するのがおかしいのだ。

トランプ01.jpg
※トランプという人は,ものすごく率直なタイプのようだ。
経営者らしく底にはクールな計算があるとは思うが,
考えていることがストレートに顔に出易い。
或いは,ストレートに顔に出している。抑制しない。


当面、防衛費はGDP比1.2%程度の盛りかもしれないが、
最終的には2%前後になる。
2%というのは、NATO加盟国の軍事費目標だ。

  NATO軍事費、GDP比2%に 加盟国、増額で一致
  参照

左翼が基地外のようにわめくだろう。
支持率もかなり下がるかもしれない。
それでも、政府は防衛費増額を成し遂げる必要がある。
デモ隊に囲まれながらも,60年安保をなしとげた岸政権のように。

押し切らないと、日本の将来がなくなる。
自国を自分で守らないのなら、アメリカもつきあいきれない。
それでなくても,アメリカは他国防衛に二の足を踏み始めているのだ。
トランプは仏の顔から鬼の顔に変貌するだろう。

前日に続いて,再度このグラフを。
図をクリックすると拡大します。

防衛費.jpg
どうなる防衛費予算 防衛省


ただ、日本が自立するのはいいことであり、
安部首相もそれを願っているだろうが、
同時に自立しすぎるのも憚れる部分がある。

自立のしすぎは周辺国やアメリカにさえ
余計な軋轢を生むことになる。
自立を促進しながらも、
同時にアメリカの矢面に立たないことが望まれる。

アメリカは東アジアの安全保障のかなりの部分を日本にまかせたいはず。
当然、日本VS中国という構図が前面に出てくる。
悪い言い方をすれば、そういう図式をアメリカは狙っている。
代理戦争は、戦後の主要な戦争戦略なのだ。

現代戦争は19cまでと違って費用や人命の損失が甚だしく,
国家・国民が総力を挙げて取り組む必要がでてきた。

そのコストを嫌い,大国は小国に自分の代理をさせようとする。
それが第二次大戦以降の戦争の傾向であり,主戦略である。

確かに,日本のみならず特に東南アジアの安全保障上,
中国は看過できない侵略を行っている。
だからといって日本がイケイケドンドンになっても困るのだ。
軍備はあくまで抑止のため。
使わずに済むのであれば,それに越したことはない。

また,私は日本の自立を望むが,
独力だけでの安全保障は非常に難しい。
スイスがいい例だ。
永世中立国をうたったため,国民皆兵となっている。

それはアメリカでも同じである。
あの超大国であっても独力で自国を守るのは難しい。
アメリカは経済・軍事国境が本来の国境を遥かに越えている。
縮小したくとも,それを守らないとアメリカ経済は疲弊する。

端的に言えば,
他国への投資・他国からの輸入⇒ドルを世界にばらまく
⇒他国からのアメリカへのドル投資⇒貿易赤字をチャラにする
これがアメリカという国のビジネスモデルだ。
ドル基軸通貨の意味でもある。
こうして,アメリカと世界の繁栄を謳歌している。
それを裏で支えるのがアメリカ軍である。


ドル基軸通貨.jpg
出典:IMF Currency Composition of Official Foreign Exchange Reserves(COFER)
2014年第3四半期末時点をもとにメットライフ生命にて算出


しかし,アメリカ以外の国の繁栄とともに
アメリカは相対的に国力が落ちてきた。
それを補ってもらう国を求めている。
トランプ政権では,それが日本とイギリスになる。

アメリカの犬とならずに,アメリカと50vs50の関係を維持し,
上手に世界の安定をなしとげたいものだ。
私が言うまでもなく,そうしたバランス感覚は政府内で
十分話し合われていると思うが。


終わり。


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2017年03月21日

北朝鮮攻撃 その7 戦後処理


E 戦後処理

以前,アメリカを含む周辺国が北朝鮮に攻撃しなかったのは,
   安全保障その他の利益
だったからだ。
太陽政策などという世迷いごとを言う余裕があったのである。

しかし,現在は
   安全保障その他の利益
になってしまった。

アメリカも直接本土を核攻撃される能力を北朝鮮が持ち始めている。
そうであれば,アメリカは日韓中露が反対しても攻撃する。
自衛だからだ。

北朝鮮ミサイル.jpg

とは言うものの,アメリカは闇雲に攻撃するわけにはいかない。
戦争のデザインを考え,戦後処理を関係国と協議する必要がある。

特に,戦後処理は北朝鮮の金正恩・核を排除するよりも難しい。
関係各国の利害の調整の場だからだ。


各国の状況

アメリカ

金正恩排除後、経済的に旨味のない北朝鮮に留まりたくはないだろう。
軍事戦略的にも半島(韓国含む)に駐留するのはCPが高くない,
と判断する可能性がある。

戦後直後は半島に留まるとしても,
半島の非核化を実現したあとは,アチソンラインを対馬海峡において,
日本海をアメリカの最終ラインとするかもしれない。
米韓同盟は破棄され,半島は赤化するということである。

アチソンライン.bmp


中国

中国には北朝鮮利権があるとされる。
漁業権,鉱山権,港湾権だ。
越境している北朝鮮労働力も確保したいかもしれない。

中朝国境で米軍とにらみ合うのは嫌がるだろう。
つまり,北朝鮮が米軍付の韓国に吸収されるのは意に染まない。
北朝鮮に中国の強い影響力を及ぼしたいはずだ。
中国の傀儡政権,というのが中国の望む将来だろう。

できれば,米軍が半島から出ていき,
米韓同盟が破棄されたとなれば,中国には願ってもないことだろう。

それと、難民の発生を嫌がるのは間違いない。
難民を嫌がるのはロシアも同じだ。
難民による東北中国の不安定化も避けたいが,
北朝鮮と東北アジアの朝鮮族と結びつくのは阻止したいだろう。

アメリカ同様,核技術の行方にも神経をとがらすだろう。

現在、北朝鮮と中国国境に中国軍が詰めていると言われている。
北部戦区(旧藩陽軍区)だ。
この戦区と北京との関係はどうなっているのだろうか。

中国戦区.jpg
旧瀋陽軍区はその強大化がおそれられ,北京軍区の一部に吸収された。
それが北部戦区。当初は北京軍区全部と合併するといわれていた。


韓国および日本

韓国は北朝鮮と統一したいと執拗に主張するだろう。
だが,韓国には政治的・軍事的・経済的にその力がないと思われる。

韓国がどう関わるのかはわからないが、
少なくとも中国は米軍付の韓国による統一は絶対に反対する。
統一するとすれば,米中の談合による誘導であろう。
可能性が強そうなのは,米韓同盟破棄,中国主導による統一である。
中国の傀儡政権を半島に作るということだ。

日本には強い発言権はない。
米軍付の韓国が半島を統一したら,
日本は費用の一部を負担せざるを得ない。
アメリカの犬と非難する日本国民の反対があるだろうが,
安全保障を金で買わざるをえない。

逆に,韓国に左派政権ができてアメリカとの関係がこじれる,
又は中国との話し合いにより,米軍が半島を出て行くということになれば,
半島は中国の強い影響下に入る,ということになる。

そういう事態をアメリカが容認するのかどうかはわからないが,
なっても不思議ではない。
アメリカは在日米軍さえ守れれば良いわけだ。

ミサイルや無人攻撃機による遠距離攻撃が主体になり始めている現在,
陸上部隊を半島に置く意味が薄れている。
最終ラインが38度線だろうと日本海だろうとさほど変わるわけではない。
コストとの兼ね具合でいかようにもなるだろう。

ただ,アメリカは米軍基地を守るのに興味があるのであって,
日本を守るのに必ずしも興味があるわけではない。
日本を守るのは日本自身である。
そういう当たり前の意識を日本人全員が持つ必要がある。

防衛費.jpg
どうなる防衛費予算 防衛省


ロシア

露西亜はどのような関わり方をするのだろうか。
中国ほどには発言権がないとは思うが,
核の行方や難民のコントロールには当然注意を払うだろう。

何らかの影響力を半島に及ぼしたいと考えるのは当然だし,
多国籍軍の一角を占めても全く不思議ではない。


北朝鮮の新体制

いろいろパターンが考えられる。
  北朝鮮独自の新政権
  韓国主体の統一
  北朝鮮は国連信託統治とする
  北朝鮮を米中共同管理

金正恩排除直後は北朝鮮は多国籍軍による統治となるだろう。

ただ,韓国が中国側につくとなれば,
或いは,米軍が半島から引き上げるとなれば,
将来的には中国のバックアップで半島が統一されるのでは。

済州島に中国海軍がきたら、北九州や対馬が最前線に。

韓国主導で半島が統一されるのならば,
日本は統一費用の一部を負担せざるを得ない。
安全保障を金で買うわけだ。

しかし半島が赤化したとなれば,
その統一費用に金を出すいわれはない。


北朝鮮攻撃 その8  に続く



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2017年03月20日

北朝鮮攻撃 その6 開戦


北朝鮮攻撃 その6 開戦

アメリカには金正恩政治と核ミサイルは必ず排除する必要がある。
これはほぼ待ったなしだ。
最大の理由はアメリカの安全保障が著しく脅かされていることにある。

  ポイントは
     安全保障>経済的などのほかの利益
     タイムリミットは北朝鮮が核ミサイルを配備するまで

では,その手立ては?

話し合い

一番馬鹿げた手段。闇雲に金正恩に時間を与えるだけ。
話し合いで解決できるのならば,過去数十年の間に解決している。
脅迫じみたものを含め,いかなる説得をも金正恩は受け付けないのではないか。

何度も言うが,金正恩は核を捨てない。
金正恩はいわば核真理教信者だ。
核が体制を維持させている。
米朝平和条約を結ぼうものなら,
それが成功体験となってより深い核信者となり,
金正恩はさらにマウントしてくる。それが朝鮮人だ。


経済制裁

今まで何度も北朝鮮に制裁してきたし,今も続いている。
しかし,効果的とはいえなかった。
中国が北朝鮮へ石油・食糧を援助していたからだ。

逆に言えば,世界の経済制裁をチャラにできるほどの援助を
中国がしてきたということだ。
中国は北朝鮮に崩壊して欲しくないのだ。

その中国が石油・食料をストップしたら。
これは中国が北朝鮮の崩壊を容認したということだ。
難民の発生,北朝鮮利権,米軍との対峙,
これらへの対処の目処がついたことを意味する。

それは北朝鮮にとって,
日本がABCD包囲網をしかれ石油の輸入をストップさせられたのと同じ。
生存に関わる事態になる。
日本はアメリカ相手に開戦を決意した。北朝鮮は?

後ろを断ち切られたら,前に出るしかない。
それは米中ともにわかっているだろう。
金正恩が白旗を上げるとはとても思えない。

だから,石油パイプを締めた瞬間,時をおかずして
米軍は北朝鮮を攻撃するだろう。
中国軍は中朝国境に兵を集め,警戒を厳重にするだろう。
場合によっては,国境内に進軍するだろう。

内部テロによる政権転覆も考えられるが,
金正日時代からの部下監視体制は並みではないと聞く。


B1.jpg


開戦

まるで明日にでも北朝鮮攻撃がありそうな記事があるが,
それはない。開戦の前に,
どう攻撃するのか,戦後処理をどうするのか
関係各国と話し合う必要がある。
それが終わるまで,攻撃は難しい。
特に,中国とは話を詰めておく必要がある

見所は,来月のトランプー習会談である。
米中首脳会談、来月上旬で調整 

ここで間違いなく北朝鮮問題が話し合われるだろう。
水面下では米中で話が進んでいるとして,
最終的な腹の割りあいになるかもしれない。

なんにせよ,アメリカは中国に北朝鮮攻撃を認めさせたいところだ。
中国への経済制裁,為替監視国の指定,関税,
北朝鮮と取引する中国企業への制裁
戦後のTHAADの撤収,在韓米軍の撤収,米韓同盟の破棄
など,こうしたことも絡めて話し合われるかもしれない。

ただ,北朝鮮のミサイルの開発状況次第では,
関係各国との調整もすっ飛ばすかもしれない。
アメリカの自衛のためである。

北朝鮮攻撃は今年なされるだろう,ではない。
核ミサイルが整備される前にしなくてはならない。

仮に中国が北朝鮮の肩を持ち続けるようならば,
アメリカは中国ごと切り捨てることになるだろう。
この話は駆け引きではないからだ。
中国がそのような態度を取るとは思えないのだが。


開戦となれば,韓国はアメリカに積極的に寄り添うしかない。
仮に政権交代があり,左派政権が北朝鮮寄りの姿勢を見せたのなら,
アメリカは韓国をスルーして行動するだろう。
韓国にとって,中国以上にそれは得策ではない。

ただし,ソウルは火の海になる可能性が高い。
ソウルにはミサイルは必要ない。
普通の大砲で38度線からバンバン撃ってくる。
38度線下のトンネルを抜けて,或いは潜り込ませてある
ゲリラも一斉に攻撃に移るだろう。
こうなると第二次朝鮮戦争は全面戦争に移行する。

北朝鮮を空と海から攻撃した後は,陸上部隊を投入する。
そのときは韓国の陸上部隊が活躍する。
何しろ人数は十分ある。
ただベトナムの二の舞だけは勘弁して欲しいものだ。
しっかりと,韓国軍をチェックしてもらいたい。


日本は少なくとも難民をどうするか備える必要がある。
それも韓国からの難民が圧倒的に多い。
北朝鮮からの難民は,日本まで来る手段がない。

ミサイルは何本か飛んでくることも想定しなくてはならない。
攻撃直前には日本海や在日米軍に大きな動きがあると思われるから,
テレビやネットで連日さまざまな情報が流れるだろう。
ミサイル非難訓練があるかもしれない。
日本人はあらかじめ情報を与えていれば,
大きなパニックは起こさないと思う。

攻撃目標は在日米軍が第一だが,
都市部やインフラ拠点も狙ってくるかもしれない。
日本のMD(ミサイルデフェンス)はどうなんだろうか。
THAADとアショア・イージス(地上型イージス)を導入しようとしているが。
単なるミサイルならば,さほど怖くはない。
もちろん,被害にあわれる方にはお気の毒だが。

核ミサイルであれば,とにかく地下街や地下鉄,
大きなビルの中心部に避難する。
爆風と閃光を避ければ,後はできる限り長時間死の灰から逃れることで,
ぐっと生存率が高まる。
発射から5分ぐらいで日本に到達するというから,
行動はそれ以前に起こす必要がある。
開戦時には道路や空港は大混雑するだろう。

韓国同様,ゲリラによる被害も十分考えられる。
原発が標的の一つであると以前から囁かれている。


アメリカは正恩と核ミサイルを排除できればいいわけで,
北朝鮮への攻撃は必ずしも軍事的ではないかもしれない。
軍事的だとしても,秘密部隊が活躍するのかもしれない。
ただ,最悪の事態は想定するべきだと思う。


B2.jpg
地中貫通型爆弾(バンカーバスター)。
地下に潜む敵を攻撃する爆弾。
左はB2ステルス爆撃機。
北朝鮮ではステルスは不要とされば爆撃はB1を使う模様。




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2017年03月19日

北朝鮮攻撃 その5 金正恩への見切り

北朝鮮攻撃 その4 からの続き

D 金正恩への見切り

   ー不良債権は早目処理が原則

北朝鮮の核ミサイル問題を調べていくと、
全般的に金正恩の評価は低い。
金正恩は脇が甘く、目先ばかりで動いて先を見通す力がない、というのだ

例えば金正男暗殺事件。
空港で毒ガスを使用する、という衝撃的な事件が世界に与える衝撃を
金正恩はどの程度事前に予想していたのか。
強気だけで行動する、典型的な朝鮮民族の行動様式ではないのか。

そばに北朝鮮の職員がいたのだが、空港のカメラに写っていた。
しかも、彼らは飛行機を使って北朝鮮に帰国した。
こういう場合は、セキュリティチェックの厳しい空港ではなく、
船を使うのが普通だという。

この脇の甘さは、計画立案者に人物がいないか、
或いはやる気がないか、もしくは両方だという。

北朝鮮からは重要人物が続々と亡命している。
金正恩の恐怖政治ゆえに、
内部で崩壊を起こしていると見られている。

  金第1書記の実権、「自壊」か 高官の粛清続く北朝鮮
  参考 2015.05.17
  北朝鮮「工作機関」の大物幹部が亡命…背景に「粛清の嵐」
  参考 2016/4/11
  北朝鮮亡命情報、韓国で相次ぐ 体制への影響不透明
  参考  2016/8/26
  北朝鮮幹部が韓国亡命か、秘密警察局長級と報道
  参考 2016.10.12


金正恩は孤立を選んでいる。
内部的にもそうだし、外部もそうだ。
特に中国に対する恫喝には驚く。

中国に牙をむく金正恩氏「社会主義の裏切り者」…北朝鮮内部文書
YAHOO NEWS

金正日も崖っぷち外交といわれ、その強引さに驚かされたものだが、
金正日は戦略的には狂気でも、戦術的には天才的と評されていた。

しかし、金正恩の行動は暴走しているだけのような印象を与える。
若い金正恩の焦りなのか。
或いは核を手にして神にでもなったような気分でいるのか。
父親の崖っぷち外交を越えようとしているのか。

いずれにせよ、金正恩の行動がエスカレートするのは間違いないだろう。
金正恩は不良債権化し、処理化まったなしなのだ。
遅らせれば遅らすほど負債額は雪だるま式に増えていく。

内部テロはどうなんだろうか。
相当な恐怖政治で少しでも目立つ分子は処罰され,
毎日を戦々恐々と過ごす金正恩の側近は,
とても反抗などできる状態にないのかもしれない。

喜び組.jpg
画像は喜び組。金正恩の顔の替わりに。
韓国人にはこういう控えめで上品な外見の女性を見たことがない。


問題は、中国である。
中国がどういう立ち位置にいるのか。

中朝は血盟同士だ、とよく言われてきたが、
私はそれを信じたことはない。
チンピラ同士の間に信頼などあるだろうか。
それはあまりにセンチメンタルだ。

中国がなぜ北朝鮮をかばうのか。
そこに明らかな利益があるからだ。
アメリカは半島権益に興味はない。安全を確保できればいいのだ。
それならば中国に対しては利益を補償してやれば良い、ということになる。

中国が北朝鮮をかばう理由は

 北朝鮮利権を失いたくない
 東西両陣営の緩衝地帯を失いたくない
 東北中国への難民流失を防止したい

他にもあるだろう。
こうした中国の懸念を担保することができるのなら、
中国は北朝鮮を捨てるのではないか。

北朝鮮の核ミサイルは中国にとっても気持ちのいいものではない。
北朝鮮がよりコントロール可能なエリアになるにこしたことはない。




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2017年03月18日

北朝鮮攻撃 その4 変化した北朝鮮外交

北朝鮮攻撃 その3 からの続き

C 変化した北朝鮮外交 

  瀬戸際外交から全方位テロ国家に

金正恩政権の誕生とともに,
北朝鮮攻撃その3で申し上げた北朝鮮を攻撃しない理由,
つまり攻撃しないことによって得る各国の利益よりも,
安全保障への危機が上回るようになってきた。

金日成・正日時代では、核は北朝鮮を守り、
核をアメリカとの交渉材料としてきた。
あくまで、核は政治的な道具であったわけである。
崖っぷち外交と呼ばれていた。

ところが、金正恩の過激な動きは崖っぷち外交ではなく,
全方位テロ国家の様相を見せ始めている。
一つには頻繁な核ミサイルや核実験。
もう一つは金正男暗殺事件。
さらに,中国を含めた外交的孤立。

金正恩は核を持った自国を過信した自己顕示か。
権利掌握のため,父の金正恩を越えたいという焦りか。
或いは冷静な判断で大国に渡り合うつもりなのか。
どのような思惑でいるのかはわからないが、
北朝鮮はコントロールの効かない本当の厄介者になってきた。

それにつれて,世界の認識も変わってきている。
金正日時代は崖っぷち外交で
  世界の安全保障その他の利益
金正恩は全方位テロリスト外交で
  世界の安全保障その他の利益


1 頻繁な弾道ミサイル及び核実験

文末を参照して頂きたいが、近年のミサイル・核実験は
以前より頻繁になされるようになってきた。
自称水爆からミサイルに搭載可能な小型原爆まで作り始めている。

ミサイルの質も向上している。
2017年1月のミサイルも特に日米には衝撃だった。
固形燃料使用、移動型ランチャからミサイルが発射されたからである。
このミサイルは発射兆候を特定しにくいのだ(文末参照)。

また北朝鮮はミサイル潜水艦を開発中とも伝えられている。
これも発射地点を特定しにくい。
発射地点を特定しにくければ、それだけ迎撃が困難になる。

実際、現在のイージスシステムでは
上記ミサイルを補足するには力不足の面があり、
日本でTHAADやイージス・アショアシステム導入が急がれている。
※イージス・アショアシステム 陸上型イージス

もちろん北朝鮮ミサイルの一番の標的は、米軍基地である。
これで昨年からUSAでは北朝鮮攻撃論が噴出。
核ミサイルが整備される前に北朝鮮を叩こうというわけだ。

日韓両国が11月23日、「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)に署名したが、
以上の流れが韓国を相当程度圧迫しているのは想像に難くない。

北朝鮮ミサイル.jpg


2 金正男暗殺事件

大量破壊兵器である毒ガスによるテロであり、
しかも警戒の厳しい国際空港で事を起こした。
北朝鮮のしわざとされる。

マレーシア政府が激怒したのも当然。
世界的に金正恩には実兄殺しのレッテルが貼られ,
北朝鮮排除の正当性が認識された事件となった。

暗殺の背景は推測するしかないが、
金正男の後継者としての正統性を金正恩が嫌ったため、
という見方がある。

金正男は西側教育を受け、中国の庇護下にあった。
中国・西側が御しやすい人物で、
金正男を後継者にしようという動きがあったそうだ。

その中心人物が正恩の叔父・張成沢。
張成沢は金正男をトップにしようと画策、
北京に相談したことがばれたことで処刑されたとされる。

金正男.jpg
クアラルンプール国際空港のターミナル内の防犯カメラに写っていた金正男氏(2月13日)


3 中国との関係悪化

核ミサイルによる恫喝は北京にも影響を与えている。
中国と北朝鮮は血盟、と一般的には信じられているが、
私は以前からこれを疑っていた。
チンピラ同士に信義などあるはずがない。

中国の北朝鮮に対する態度は、
トランプー習会談で腹を割るまでわからないかもしれないが、
仲たがいの兆候がいくつか出ている。

例えば、金正日は5回訪中してる。
金正恩はまだ一回も訪中していないという。
金正恩は中国をも敵視しているようだ。

次のようなニュースもある。

中国に牙をむく金正恩氏「社会主義の裏切り者」…北朝鮮内部文書
YAHOO NEWS

金正恩の意図が何にせよ、北京が対処しなくてはならない
段階に入っているのは確かなようだ。
中国の北朝鮮制裁はわかる限りでは次のとおりである。

中国の石炭貿易港、北朝鮮船の入港禁止 外貨獲得打撃か
朝日新聞デジタル 2016年3月20日
対北朝鮮、中国が新たに制裁 高速カメラなど輸出禁止に
朝日新聞デジタル 2017年1月26日
中国、北朝鮮石炭の輸入を停止 国連制裁決議を執行
朝日新聞デジタル 2017年2月18日
中国、北朝鮮を「仮想敵」視
共同通信 2017-01-30

中朝間がどういう状況なのかはよくわからない。
だが、上記記事を読むと関係は良くないように見える。
北朝鮮国境と北京は最短約800kmしか離れていない。
東京〜広島・函館ぐらいの距離である。
アメリカ以上に中国は北朝鮮の核に強い懸念を感じていると捉えるのは自然だろう。

一方でこういう見方もある。

中国の対北朝鮮の強硬姿勢は本物か?
NEWSWEEK 


中国の対北経済制裁で最大のものは、
北朝鮮への石油パイプを締めることだろう。

中国は北朝鮮に石油・食料を援助していると見られている。
世界の対北経済制裁に効果がない理由の一つだ。

前述したとおり、中国は北朝鮮に破綻して欲しくない。
だから,いくら国連で制裁決議案が出ても,
中国は北朝鮮への援助を止めなかった。

その中国が石油パイプを締めるとすれば、
中国の経済制裁は本気ということになる。

おそらく,そのときは北朝鮮攻撃が間近に迫っている。


参考

北朝鮮の核・ミサイル実験

(1993年)
    ミサイル実験 ノドン(射程1300〜2000km)
(1998年)
    ミサイル実験 テポドン1号(射程2,000km)
(2006年)
    ミサイル実験(7月)テポドン2号ICBM(人工衛星、失敗)
  核実験(10月)TNT換算0.5kt〜15kt※広島16kt
(2009年)
    ミサイル実験 (4月)テポドン2号改ICBM(人工衛星、失敗)
  核実験(5月)TNT換算5〜20kt※長崎20kt
(2012年) 2011年金正日死去、以後金正恩体制
    ミサイル実験 (4月)テポドン2号改ICBM(人工衛星、失敗)
    ミサイル実験 (12月) テポドン2号改ICBM(人工衛星、成功)
(2013年)
    ミサイル実験
(2014年)
    ミサイル実験
(2016年)
  核実験 (1月)TNT換算5〜10kt(自称水素爆弾)
    ミサイル実験 (2月)テポドン2号改ICBM(人工衛星、成功)
   THAADミサイルを韓国と北朝鮮の軍事境界線付近に配備する方針[7]。
  核実験 (9月))TNT換算10kt程度
  北朝鮮は「核弾頭爆発実験が成功裏に行われた」と発表
  ⇒核の小型化に成功、弾頭ミサイルの脅威がアメリカ・日本に広がった。


液体燃料と固体燃料ミサイル

液体燃料はミサイルを撃つたびに注入する必要がある。
劣化や腐食があるからだ。
注入作業を監視していればミサイル発射の兆候を知ることができた。
しかし、固形燃料は事前注入の必要がない。
移動型ランチャや潜水艦もミサイル発射の兆候を掴み難くさせる。


東北中国軍 瀋陽軍区(現北部戦区)
江沢民派系 
北朝鮮利権を握っているとされる
軍閥 7大軍区最強
但し、核は北京軍区が所有している。
朝鮮族が多い

瀋陽軍区は現在、北部戦区に吸収された。
理由の一端は,瀋陽軍区の独走を防ぐため,との説がある。

※江沢民は中国で影響力低下

5大戦区.png





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2017年03月17日

北朝鮮攻撃 その3 北朝鮮が今まで攻撃されなかった理由

北朝鮮攻撃 その2 からの続き

B 北朝鮮が今まで攻撃されなかった理由

北朝鮮に関しては1994年のクリントンによる北朝鮮爆撃未遂とか六カ国協議とかさまざまな話題があったのだが、概ねスルーされてきたといってよい。
現状維持が一番収まりが良かったからである。
それには以下のような状況があった。

1 経済的利益がない

数少ない鉱山や港湾といった北朝鮮利権は中国が握っている。
中国、特にその利権を握っていると言われている瀋陽軍区(北部戦区)は、
あえて北朝鮮で有事を起こしたくはない。

その反面、他国から見れば北朝鮮で工業等の産業を興そうにも
ほぼ一から育成ということになる。
インフラ整備や人民の教育から始めないと駄目なわけだ。
北朝鮮に関わると、経済的にはマイナスである。

※中国の北朝鮮利権

漁業権
北朝鮮漁業権.jpg

港湾施設租借
北朝鮮港湾.jpg

北朝鮮鉱山.gif


2 軍事的には、中国との緩衝地帯になるため

特に中国にとっては、在韓米軍と直接相対するのは、
非常に負担が大きい。
北朝鮮ならば、難民対策程度で済むのが、
在韓米軍となると、武器・装備などは飛躍的に高度になるし、
精神的にも非常に厳しい勤務となる。

程度の差はあれど,米韓ともに事情は同じだと思う。


3 日韓の支持を得られなかった

1994年、クリントンが北朝鮮を攻撃しようとしたことがある
やめたのは、
関係各国、日韓中露の支持を得られなかったため。
特に日韓。

韓国が攻撃を嫌ったのは,経済的なダメージを嫌ったせいだが,
それとともに韓国人は,今でも決断できないと思う。
そういう民族だ。
自分たちが圧倒的に有利である確信のない限り。

現状でも韓国軍は北朝鮮軍を装備で圧倒する。
しかし,戦ってみないとどちらが勝つかわからない。
(米中露は静観するとして)
北朝鮮は失うものはあまりないのに対して,
韓国は失うものが多すぎる。

それに彼らはいざとなるとまるで腰が入らない。
腰が入らないのは北朝鮮も同じかもしれないが。
朝鮮戦争のとき,なぜ韓国軍は一気に釜山まで押されたか。
形成逆転した後,なぜ北朝鮮軍は中朝国境付近まで一気に押されたか。

朝鮮戦争.gif


4 中露は北東アジアの混乱を避けたい

東北中国はもともと満州の土地、朝鮮族も多い。
この地域には藩陽軍区(北部戦区)という中国屈指の軍隊がいる。
朝鮮族や満州族も多数参加しているという。

ここに難民が流入して不安定化したらどうなるのか。
少数民族の独立騒ぎが起きても不思議ではないし、
その騒ぎは新彊ウィグルやチベット方面にまで広がるかもしれない。

ロシアにしても玉突き的に中国や北朝鮮からの
難民が増えるのを怖れている。
シベリアには500万人しかロシア人がいない。
対して東北中国には1億人以上の中国人がいる。
1%が難民化するだけで100万人だ。

中国少数民族02.gif
参照

朝鮮自治州.jpg
参照





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2017年03月16日

北朝鮮攻撃 その2 今年、米軍の北朝鮮攻撃がある理由

北朝鮮攻撃 その1 からの続き

A 今年、米軍の北朝鮮攻撃がある理由

シンプルな話だ。
北朝鮮問題は不良債権処理に似ている。
遅らせれば遅らすほど、問題が大きく複雑になる。

どのような不良債権があるか。

@核弾道ミサイル
このミサイルを持つと,北朝鮮はアメリカ本土全域を核攻撃できる。
これをアメリカは絶対に容認できない。

A核ミサイル(技術)輸出
南米,中近東,旧ソ連諸国が北朝鮮から核ミサイルを購入したら。
その周辺の政治バランスが根底から覆る。

B東アジアの核ドミノ
北朝鮮が核ミサイルを配備すれば,
韓国は北朝鮮主導の半島統一を受け入れるか,
自国核配備を決断しなくてはならないかもしれない。
半島が核化すれば,日本,台湾も相当な対抗をする必要がある。

C北朝鮮に強い態度をとれなくなる。
アメリカはおそらく韓国を引き払うだろう。

D北朝鮮は核を絶対に手放さない。
北朝鮮は核によって国体を維持してきた核原理主義国である。
仮に米朝平和条約を結ぼうとも,北はこっそり核を開発し続ける。
ソフトランディングはトランプに言わせると『ない』。
妥当な判断だと思う。


トランプはオバマのソフトな態度を批判している。
太陽政策が北朝鮮に効果がないのは既に証明済みだ。
ただ、今までは北風政策をとるほどの利益がなかっただけである。

しかし、ここに至って北朝鮮をのさばらせるわけにはいかなくなってきた。
核ミサイルと金正男暗殺事件は周辺国に強い脅威を与えているのだ。

国益において何が優先されるか。
 安全保障>経済的利益
である。
命と引き換えにしてもお金が欲しい、などという人は極めて限られるだろう。
アメリカを含む周辺諸国は,安全を脅かせる北朝鮮の核問題から
逃げるわけにはいかないのだ。

移動ランチャーミサイル.jpg
参考画像 画像はTHAAD

繰り返すが、
北朝鮮の核はのっぴきならないところまで来ている。
それはアメリカを含む周辺国ののど元近くまで刃を向けている。

ソフトランディングは効果がない。
相手に時間を与えれば、その分だけ不利になる。
ハードランディングで早急に脅威を取り除く必要がある。
安全保障>経済的利益なのだ。

安全保障が激しく脅かされているにも関わらず、
仮に今年中、それも割りと早い段階で北朝鮮に攻撃しないのならば、
その不手際を責められるべきだろう。

タイムリミットは,北朝鮮が核ミサイル配備するまで。


米韓合同演習.jpg





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2017年03月15日

北朝鮮攻撃 その1

去年の秋から、北朝鮮への米軍攻撃の話で緊張が高まっている。
特に、先日の金正男暗殺事件により、さらにボルテージがあがった。

私は米軍の北朝鮮攻撃は今年中にあると思っているが、
北朝鮮攻撃を考える上で、最大のポイントは何か。

中国だ。

突然,米軍が北朝鮮に攻撃したとしよう。
間違いなく、中国も進撃してくる。
北朝鮮を守るためではなく、
まずは自衛のため、そして北朝鮮利権を守るため。

つまり、米軍が北朝鮮を攻撃するのならば、
最低限、中国に話を通しておく必要があるし、
場合によっては米中合同軍だってありえるのではないか。


戦後処理にも中国の意見が重要だ。

ポスト金正恩をどうするのか。
正統性の高いという金正男(中国の庇護にあった)の息子をたてるのか。
或いは国連主導等、多国籍の委託地域になるのか。

いずれにせよ、主体は米中ということになると思う。
(おそらく韓国は主体になれない)

米中でヤルタ会談が必要なのである。
トランプと習近平間で米中会談のなされたあとで攻撃、
という手はずになるのではないか。

闇雲にトランプが北朝鮮を攻撃したのなら、
トランプは東北アジアを不安定化させたとして
周辺国から大避難を受けるであろう。

ターニングポイントになりそうなのが、来月のトランプー習会談である。

米中首脳会談、来月上旬で調整 2017年3月14日

この会談で北朝鮮についての腹を探りあうだろう、
と思われる。
私も誠に拙いながら、感想を述べていこうと思う。


posted by DEBUO at 04:15 | 半島有事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月14日

儒教式法治

本日、日経ビジネス・鈴置高史氏の新記事がアップされていた。
目からうろこの内容で、是非ともご覧頂きたい。


慧眼だと思ったのは、タイトルにもあるように『儒教式法治』という言葉だ。
もともとは、京都府立大学の岡本隆司教授の説明だという。

中国や韓国といった儒教国家では、『情理』が大切。
『情理』とは、大多数の人々が「なるほどな」と納得できる判断を示すこと。
韓国は西欧式の法治国家ではないが、
儒教的には全うな『法治』国家である。

つまり、ポピュリズムこそが韓国の法の根底をなすものであると。
朝日新聞のいう『韓国式民主主義』だ。
伊達に国民情緒法が憲法の上にくる、といわれる訳ではない。

別に揶揄しているわけではない。
西欧式がいつでもいいわけではない。
所違えば風土が違って当然。

日本にもおそらく世界中の国でも情理を受け入れる土壌があると思うし。
ただ、法理に重きを置かないのなら現代国家とは認められないだろうが。

で、最後に

『2015年以降、日本政府の韓国に対する公式的な見解から「価値観を共有する国」との文言を外しました。
2016年にモンゴルを訪問した際、安倍首相はエルベグドルジ大統領に以下のように述べました。

  日本とモンゴルは基本的価値を共有する地域の重要なパートナー。
  モンゴルの自立的発展のためにできる限りの支援を惜しまない。

韓国はモンゴルよりもはるかに遠い国となったのです。』

私の中で、世界観が整理整頓されるような記事だった。


日本を中心に、東アジア各国の距離感を考えてみた。

日本

台湾、フィリピン、インドネシア、タイ、マレーシア
ミャンマー、ベトナム、ブルネイ、モンゴル、シンガポール

韓国

カンボジア、ラオス

中国

北朝鮮

韓国の上に▼を二つつけた。三角を一つ減らすには、
■THAAD問題に端を発する中国の態度に韓国が反発するか。
■韓国次期大統領が実際にいかなる政策をとるか。
この2点が重要な観察ポイントになると思う。

現在、韓国が中国から受けているいわれなき野蛮な振る舞いは、
台湾や日本でも経験済みだが、台湾や日本,ベトナムはそれを撥ね返してきた。

では、韓国は?
韓国人が安全保障をどう捉えるのか。
アメリカから離れ、中国に迎合するのか。
韓国が独立国としての気概をもっているのか。

また次期大統領候補たちは、慰安婦合意、THAAD設置、GSOMIA合意について反対や再交渉を主張しているように見受けられる。
実際に大統領になったらどうするのか。

慰安婦合意を破棄したら、
日本のみならず諸外国の信頼を失う。
特に日韓は政治的に断絶状態に陥ると見てよい。

THAAD設置に反対したら、在韓米軍は韓国を撤退。
米韓軍事同盟の破棄にいたるだろう。

そもそもが国を守るのはその国の責任。
その責任を米軍に依存しておいて、
米軍基地を守るTHAADに反対するとなれば、
米軍が逃げ出すのは当然。

GSOMIAも同様。


posted by DEBUO at 14:35 | 東アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月13日

韓国弾劾事件の感想

韓国弾劾裁判についてとりとめのない感想を。

●構図

以前なら
 大統領−親族
パククネ
 大統領ー友人

韓国では大統領の親族が犯罪を犯すケースが非常に多い。
パククネは親族が友人に代わっただけだ。
パククネが憲法違反ならば、以前の大統領達は?


●犯罪が確定していない

チェスンシルの犯罪が確定されていないのに、
憲法裁判所で有罪にする。


●弾劾に値するのか

はっきりとした証拠もなく、
印象で弾劾を決定しているように見える。


●パククネの初期の過ち

チェスンシル国政壟断が騒がれて
パククネは謝罪モードに入った。
謝罪は韓国では命とり。
全国民がいっせいにパククネに飛び掛った。
パククネは謝罪するべきではなかったし、
謝罪するのならすぐに辞任すべきだった。


●野党の初期の過ち

パククネは野党の求める人材を内政担当者にすえようとした。
ところが、なんと野党は拒否した。
ここが韓国人。
譲歩すればするほどつけあがってくる。


●弾劾は苦し紛れ

パククネの後任を否定したことから、
国政がグダグダに。
弾劾は否定される危険があった。
チェスンシルの犯罪が確定していないのだから。
他国であれば否決された可能性が強い。

それでも弾劾に出たのは、それしか手がなくなってしまった。


●弾劾の結果を韓国人は絶賛するが。

法にのっとった判決ではない。
裁判官は身の危険を感じたか、
或いはロウソクを持った韓国人と情緒を共有させた結果の判決。

何度も言うが、弾劾理由が非常に弱い。
つまり、魔女狩りの火あぶりと同じである。


●醜悪なポピュリズム

パククネは韓国政界を覆う腐敗に染まらない人物として期待され当選した。
だから韓国人が失望する気持ちはわかる。
また、現在韓国を覆う不況やアメリカ並みの経済格差に絶望感を抱くのもわかる。

だからといって、感情を法に優先させようとするのは、単なるポピュリズム。
民主主義はポピュリズムを防ぐために法律を作った。

また、個人の感情や欲望を抑制させるために間接民主主義を生んだ。
しかし、韓国では機能しきれていない。

この弾劾裁判事件は、イギリスのブレクジットやトランプ当選に匹敵するポピュリズムであり、世界の潮流のひとつだが、
英米はあくまで法律に基づいているのに対して、韓国のは民主主義の駄目な部分を見せ付けた。


●韓国人はデモが大好きだ。

韓国人はデモにより、何人かの大統領を追い出した経験を持つ。
これは政治の世界だけではない。

韓国人とトラぶった人は経験しているかもしれないが、
彼らは親戚や友人たちを使って集団で執拗に抗議してくる。
個人レベルであろうと会社レベルであろうと。

スポーツ競技で気に入らない判定には、
選手のFBや委員会レベルの事務所に対して
メールやFAXで大炎上を起こす。

韓国ではローソクデモの精神を反映させるために、法律を作ろうとしているらしい。
世界中を辟易させる韓国人はさらにパワーアップされていくということだ。


●韓国人の集団催眠のような事例は世界中にある。

日本でいうと、
 民主党政権誕生前後の反自民・根拠のない民主党への礼賛
 狂牛病騒ぎ
 福島の放射能騒ぎ
などを思いつく。

だが、韓国のは程度が非常に酷い。
韓国人は扇動に弱い。
なぜか詐欺にも弱い。
あれだけ信用のおけない社会なのに、簡単に人を信じてしまう。

理性よりも感情のため、繰り返し起こる集団催眠的騒動。
韓国が後進国を抜け出していない証拠だ。


●韓国人のルーティン

   新大統領誕生ーこれで新時代がくるぞ!
   レームダックー誰が大統領を選んだんだ。

韓国人にはPlan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
のうち、CとAがない。
Cは実行後の興奮。
多くの場合、Pは思い込み。
永遠にPDを繰り返し、現状を嘆く。


●韓国人の性格を表す言葉

 自己愛性パーソナリティ障害
 認知バイアス
 サイコパス
 自分がすればロマンス、他人がすれば不倫


posted by DEBUO at 22:47 | 東アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする