2017年04月20日

米軍が北朝鮮を攻撃する前兆

テレビをつけると,ワイドショーが明日にも開戦か,
などとやっている。
確かに,戦争が始まるかどうか,という議論よりも,
戦争への備えを議論すべきであるとは思う。
だが,いたずらに不安を煽られても困る。

現在はまだ米軍が北朝鮮を攻撃する兆候はない。
警戒態勢1が点灯している段階で,
日本海に注視しろ,というレベルだろう。


トランプが北朝鮮攻撃を決断しなくてはならない理由として,
  北朝鮮は核・ミサイル開発を止めない
  近い将来,北朝鮮は第2のキューバ危機となる。
  ソフトランディングは無駄のみならず,
  芋をひいたら,トランプ・アメリカはずっと見下げられる。

トランプが北朝鮮攻撃を躊躇する理由として,
以下のようなものがある。
  米軍が注力を注ぎ始めているのはIS。2正面作戦はやりづらい。
  中国との話し合いが順調に見えない。
  日本や韓国の戦争への備えに配慮するべき。
  何よりも,在韓米人の安全に配慮すべき。

では,戦争前夜,と考えられる事態にはどのようなものがあるか。
  1 北朝鮮が核・弾道ミサイル実験をしたら。
  2 日本海に米空母が3隻以上集結したら。
  3 在韓米人が一斉に引き上げ始めたら。
以上はわかりやすい材料だと思う。


1 北朝鮮が核・弾道ミサイル実験をしたら。

アメリカがこれだけ強硬に核・ミサイル実験に反対し,
多くの米艦艇を日本海に集結させようとしているにも関わらず,
その鼻先で北朝鮮が実験を行えば,それは戦争のトリガーとなる。

トランプもアメリカもなめられるわけにはいかない。
それは小学生的な見栄の張り合いではない。
まあ,先日のように失敗してしまうと,米軍も動きづらいだろうが。

但し,実験と米軍が実際に攻撃に移るのにはタイムラグがある。
準備に時間がかかるからだ。

北朝鮮核実験.jpg


2 空母3隻

北朝鮮を攻撃するとなると,先日のシリアのようなわけにはいかない。
数多くのミサイル発射施設,核製造工場,正恩がいると思われる場所,
38度線に展開する数多の大砲,その他の軍事施設,
しかも,山の中,洞窟の中,など非常にわかりにくい場所を
一気に攻撃する必要がある。
極力反撃の余地を残さないためにである。
並みの部隊編成ではない。

戦力集中のわかり易い基準として,『空母の数』がある。
ミリオタ(軍事オタク)なら以前から周知のことであろうが,
  空母一隻ならただの圧迫
  空母二隻なら警戒
  空母三隻なら開戦
ということらしい。

ニミッツ.jpg

例えば,
  台湾海峡危機(1996) 空母2隻←戦争に至らず
  リビア空爆(1986) 空母3隻
  湾岸戦争(1990)   空母6隻
  イラク戦争(2003) 空母6隻

太平洋上にある米空母は5隻。
カールビンソンはゆっくりと日本海を目指しているらしい。
ロナルドレーガンは横須賀で修理中,1〜2週間で終了だという。
ニミッツは太平洋を西に向かっているらしい。
日本海に向かっているのかどうかはわからない。
JOHN C.ステニス,セオドア・ルーズベルトは西海岸にて修理・点検中。

米空母の位置(2017.04.07)
maritime_07_04_2017.jpg
クリックすると拡大 詳細はu.s.carrier strike groups locations map

但し,日本海に展開する場合は在日・在韓米軍の存在も
加味する必要がある。
戦争前夜になれば,米軍基地に続々と戦闘機が
集結することになるのだろう。
だから,空母2隻でも打撃力が十分となるかもしれない。
空母3隻というのは,あくまで目安。


3 ソウルから米国人がいなくなる

韓国には約10万人の米国人がいるという。
戦争前夜となれば,これら米国人は韓国を離れることになる。
これはNEO(Non-combatant Evacuation Operation/非戦闘員退避作戦)と呼ばれている。

日本政府はどうかというと,在韓邦人救出作戦を検討しているらしい。


posted by DEBUO at 00:00 | 半島有事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする