2009年12月20日

フィリピンの家族関係

フィリピンの家族関係はどうなってるんだ

私は,ほとんどフィリピンのことを知らずにマニラに来たのですが,
当初は驚いたことがいくつもありました。

その一つが,家族関係

例えば,ある家族。

  子どもが7人(全員成人,女性)。
  4人が結婚。
    二人は離婚。
    離婚(別居)後,二人とも再婚(内縁)。
    しかし,一人は再離婚。
  一人はシングルマザー。
  二人が独身。

それぞれの子どもの殆ど,10人以上がその家にいます。

再婚した人の元亭主との子供も実家に預けられています。
もう一人の再婚者(再々離婚)は,彼氏の子供とかもいます。

もう,子ども関係がよくわからなくなっています。
そして,別け隔てなく,家族全員が自分の子供のように接しています。

マニラでは,こういうご家庭はそんなに珍しくないようです。

正式の奥さんと愛人が同居しているとか,
正式の奥さんが愛人の子供をひきとるとか。
そんなのも良く聞く話です。


フィリピンはシングルマザーが多い

フィリピンの家族関係もゆったりしていますが,
同時に非常に目立つのが,シングルマザー。
飲み屋で働く女性の90%以上は,シングルマザーじゃないでしょうか。

子どもが複数いて,それぞれが違う男の子供であるケース。
これも,飲み屋へ行くと結構ある話です。

子どもができると男が逃げてしまうのは,珍しくありません。

  避妊の知識がない
  責任感の欠如,
  責任を感じても収入がない,
  親が結婚を許さない
  堕胎が宗教上許されない

など,シングルマザーに至るには,いろいろな原因があります。

よく,日本でジャピーノが問題になっている,との報道とかありますけど,
そんなレベルじゃないですね,フィリピーナのシングルマザーの多さ。


正直申し上げれば,どうなってるんだ,と感じるのが多くの日本人でしょう。
フィリピン人の家族関係とか,男女関係には違和感を感じざるを得ません。

ただし,婚外子というのは,世界的にかなり多いようです。

婚外子.jpg


ほんとかよ,っていう位の数字ですね。
アイルランドなんか,3分の2は婚外子。

フィリピンのシングルマザーは,統計が見当たりませんが,
体感で数十%ある感じです。

ただ,フィリピンではシングルマザーであることで,
引け目があるようには感じられません。
(実際はどうだかはわかりませんが)

社会的にシングルマザーが許容されているのでしょう。
欧米の場合は福祉が充実していたり,法律的に保護されていたり,
ということもあるんでしょうが,
フィリピンの場合は,家族が福祉や法律の代わりをしているんでしょうかね。


フィリピンの伝統に『通い婚』の習慣があるそうです。

フィリピンは比較的豊かな土地柄でしたので,
昔は働かないでも食べることができたと言います。

だからか,男性はゆったりした人が多いです。
南国に共通する性格です。

女性も基本的にゆったりした人が多いのですが,
男性に比べるとしっかりした人が多いように感じられます。
何しろ,フィリピン女性の社会進出率は世界でも有数ですから。

gendergap.png

思うに,女性は子どもができると責任感が生じるのでしょう,
稼ぎが必要になるわけです。

でも,ぐうたら亭主では困りますから,
種付が終わってしまったら,ぐうたらを養う余裕はありません。
だから,通婚になるんでしょうかね。

フィリピンのシングルマザーの多さには,そうした伝統的な考え方も
背景にあるかもしれません。


フィリピンでは女性が強い?

フィリピン人女性の社会進出人の高さに現れるように,
フィリピンでは女性の方が強いと言われています。

フィリピーナに気の強い人が多いのは確かです。

逆に,男性はマイルドな人が多いです。
声を荒げる,ということがあんまりありません。

マイルドなことにかけては,日本人男性を遥かにしのぎます。


ただ,亭主がいばっている家庭も少なくありません。
母系社会とか言われますし,確かにその通りなのでしょうが,
それは人それぞれ。

というか,割合男性はいばっている人多そうな感じがするのですが。
特に,稼ぎ頭の男性は威張ってる人多そうです。


又,フィリピンはレディ・ファーストの国だ,と言われる場合があります。
私はそれには少し懐疑的です。

確かに,電車に乗っていると,女性に席を譲る男性を見かけるのは事実。

でも,車のドアを開けてあげるとか,
エレベーターで女性はお先にどうぞ,
とか,あんまり見たことないです。


例えば,日本。
喫茶店とかで座るとき,
日本人男性なら,彼女を壁側に座らせますよね。
その逆,というのは極めて珍しいんじゃないかと思います。

無意識的に,日本人男性は女性をかばっているということです。


でも,フィリピンでは,男性が壁側に座っているケースを結構目にします。

これは,男性がいばっている,ということと,
男性が女性に守られたがっている,
という心理的な表れではないか,というのが私の観察です。


つまり,フィリピンではレディ・ファーストの意味がちょっと欧米とは違っていて,
マザー・ボーイが多い,ということなんじゃないでしょうか。


※フィリピンでは恋人同士が向い合って座ることは少ない。
 隣同士で座ることがデフォ。


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posted by DEBUO at 00:00 | フィリピンと日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする