2010年04月21日

地政学と沖縄その2

沖縄の地理的優位度

沖縄にアメリカが固執する理由は他にもある。

軍事的地勢沖縄.jpg

沖縄を中心に周辺を眺めると,
沖縄が絶好の位置にあることがわかる。

台湾海峡,朝鮮半島にほぼ即時応対ができ,
日本を含めた東アジア全域に睨みをきかすことができる位置にある。

ちなみに,グアム−沖縄は2000kmあるから,即時応対,
というにはちょっと遠すぎる。

また,こういう地図もある。

日本を中心とした世界.jpg

これは,日本を中心とした世界地図だが,
沖縄が中心と思って下さい。

沖縄の米軍基地は世界の3分の一をカバーする。

オセアニア,南アジア,中近東,ユーラシア大陸のほぼ全域,北アメリカが
半径1万km以内にすっぽりおさまるのだ。

沖縄の地理的な戦略重要性がすぐにご理解できると思う。


沖縄の後方支援基地としての優秀さ

更に,沖縄を後方支援の基地とする理由。
それは日本だ。

沖縄は,亜熱帯気候で過ごしやすく,
人情は温和で親切,
歓楽街も発達し,
食事は健康的な日本料理だし,
クールな日本サブカルチャーも身近で楽しめる。

何よりも,必要な物資を緊急・確実に大量に揃えることができるのは,
世界中で日本が随一だ。
他に匹敵する地域はない,といってもいいぐらい。

日本の技術力も高いので,
エレクトロニクスや造船などの修理にもうってつけ。

というか,修理に出したら,新品より良くなって戻ってきたとか。


ちなみに,世界で米軍軍人が最も行きたがらないのは,
中近東,イラクだ。その次が在韓米軍。

韓国行きを告げられると,ほぼ左遷,という雰囲気だと言う。
退職者が続出する。


逆に,沖縄行きは2番目に人気があるらしい。
(一番は独?)

何しろ,赴任したばかりの時は緊張した軍人面なのが,
1年もすると,そこらへんのヤンキーになってしまうのだと言う。

くつろぎすぎて緊張感がなくなるらしい。


家族にも人気だ。
奥さんは健康食の日本料理に出会えるし,
何よりも,子供にはポケモンやナルトの国だ。


グアムに行くと,上記全てをなくす。

軍事的にも沖縄は絶好のロケーションにあるばかりではなく,
後方基地としてパーフェクト以上の価値があり,
心情的にも沖縄はアメリカ軍人に大変人気がある。

アメリカが沖縄を手放すわけないって。


沖縄米軍問題は一筋縄ではいかない

もし,日本がアメリカに出て行け,というのならば,
上記メリットを上回るような何かをアメリカに提示する必要がある。

それは,長年にわたるアメリカとの話し合いかもしれないし,
沖縄市民による苛烈なデモかもしれない。
或いは,世情の変化によるアメリカの衰退かもしれない。

何にせよ,出てって下さい。では全く通用しない。
社民党のように言い募れば,『お子ちゃま』の一言で片付けられてしまう。


また,沖縄からアメリカ軍が出て行くとすれば,
当然,日本の軍事力を増強する必要があるのはいうまでもない。
沖縄だけではなく,自衛隊全体の軍備を,だ。

それを『怖いから軍備反対』では,やはり子供扱いされるのがオチ。


それだからこそ,沖縄米軍の辺野古移設は画期的だったと思う。
少なくとも,『米軍は動かすことができる』先例になったわけだし。

(考えてみると,沖縄が日本に返還されたのは凄いことだと,改めて思う。)


その子供扱いされ始めている民主党。
お陰さまで,10年に渡る関係者の努力が霧散しようとしてるんだけどね。

民主党っていうか,昔の社会党とかその支持者とか,
少し赤っぽい人たち。
現実感のない人が多いよね。

そういう人たちは,心情左翼とか良心的左翼とか良くいわれるんだけど,
半分以上が嫌味でそう言われている。
そこには理屈が通らない夢想家,ってなニュアンスが込められている。


この前もネットをうろついていたら,
  沖縄米軍があるのに中国海軍はそばをすり抜けていった。
  だから,沖縄米軍は不要だ。
というような話の展開をしている人がいた。
思わず吹き出してしまったw

そういう人たちに言わせると,
  フィリピンから米軍が撤退したのはフィリピンのピープルパワーの勝利,
  ただ,中国が南沙諸島を占拠したが,
  だからといって,沖縄から米軍が撤退しても南沙諸島のようにはならない,
  理由はないけど。
とかそういう主張をする。

もうね,苦笑するしか無い。
彼らは結論ありきだから,筋がおかしな話になる。
こうなってくると,新興宗教みたいなもんなんだろうね。

信じたくて仕方がない。

話のついでにフィリピン軍

ちなみに,現在,フィリピン軍は,
  海軍 古〜い駆逐艦が一隻
  空軍 実質2002年頃から戦闘機なし
らしい。

なんじゃそれ。

  ★参照:フィリピン海軍艦艇一覧フィリピン空軍

米軍が駐留しているときは,米軍からフィリピンに多額の補助金があったのだが,
現在はそれが打ち切られたのが原因だと言う。

いや,そうかもしれんが,それにしてもひどすぎるだろう。
ベトナムでさえも,6隻だかの潜水艦を発注済だという。
  ★出典:米国に力を見せつけた中国の最新鋭潜水艦


最近,フィリピンでは米軍を追い出したのは誤りだったとの反省があるらしい。
そんなもん,誤りに決まってるし,今更反省されても遅いっての。

追い出したんなら,国防ぐらい自分でしっかりやれよ。
それもできずに『ピープルパワー』とか何の冗談だって話だ。

南沙諸島を中国にとられたとか,それ以前の話だよね。
あまりにヘタレすぎて,笑うこともできない。

フィリピンって概ね外国の為政者のされるがままだったし,
あんまり国を守ろうとか,その前に国の概念が発達してないのかもね。
守るべき国がないんだろうね。


フィリピンにいる中国系の人達。
400年前に移住してきた人たちの末裔だという。

明から清に変わる時の激動の時代に押し出された人たちかな。
彼らがフィリピンに来たときは大変惨めだったろう。

しかし,400年後。
主だった経済は中国系が占めている。
政治も中国系が跋扈している。

400年前は中国系の方が原住民よりも惨めだったはずだ。
控えめに言ってもフィリピン系と中国系,
スタート時点では同じようなポジションだったのに,
現在はこれだけの差がついている。

やっぱり,民族差とかそういうのってのはあるのかもね。


そういう中国系の人たちも,
400年もいればもう外様じゃない。
フィリピンは自分の国だろう。

それでも,フィリピンを守ろうとは考えていないのかな?
中国系ってのはいざとなれば逃げ出すのが伝統なのかね。
中国系がいつまでたっても地域に馴染めない理由の一端かもね。


フィリピン人の国防意識にがっかりしたんで,
ちょっと付け加えてみました。

※2002年より,対テロ目的でフィリピンには米軍が駐留している。

posted by DEBUO at 00:00 | 普天間・沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする