2012年08月27日

脆弱な韓国経済 その1 韓国がSWAPを必要とする理由

日本政府の借金(債務)は1000兆円ある。
だから将来必ず破綻する,などというのがおかしいことは,
世界的に周知されつつある。

経済オンチの韓国の新聞にさえ,
そういう論調が乗り始める昨今である。

理由の第一は,外国通貨建ての外債が少ないからである。
円建てであれば,円を増刷すれば債務の返済にあてることができる。
インフレはまた別の問題である。

しかし,外国通貨建てであればそうはいかない。
手持ちの外国通貨で債務の返済にあてなければならない。

だから,1000兆円もの債務があったとしても,
日本の国債は金利が低いままである。

逆に,債務が少なくて政府の財政が黒字であろうとも,
手持ちの外国通貨が少なければ,簡単にデフォルトする。


短期外債の多い韓国政府

外国建て債務のうち,
直近で問題になるのは短期外債である。
短期外債とは,1年以内に満期を迎える債務。

  06年第3Q 韓国短期外債 $1080億 対外債務の合計$2494億
  参考
  10年末 韓国短期外債 約$1500億 対外債務の合計 約$4020億
  参考
  その後,短/長期債務ともに減少したが,今年に入り増加し始めたという。
  12年末 韓国短期外債 約$1414億 対外債務の合計 約$4186億
  参考

韓国の短期債務については,もう一つ懸念がある。
50%以上を中国に頼っていると言われていたことだ。
(現在はわからない)
2011年には中国が短期債務の返済猶予期限延長を拒否したという。
(ソース失念)



さて,韓国政府は,外貨準備金が多いから心配するなという。
  韓国の外貨準備高3158億ドル 過去最高に

韓国の外貨準備高は世界7番目である。
ところが,韓国政府の外貨準備高,以前から疑惑の目が注がれている。
真水部分が少ないのではないか,と見られているのだ。

準備金の内訳

準備金の内訳
  有価証券が2895億ドル(91.7%)
  預金が179億7000万ドル(5.7%) 安全
  国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)が35億6000万ドル(1.1%)安全
  IMFリザーブポジションが26億ドル(0.8%)安全
  金の保有量は21億7000万ドル(0.7%)安全
  韓国銀行 

このうち疑惑の目が注がれるのは有価証券。
ジャンク債が多く含まれていると見られている。


米国債やジニ―メイといった米国政府保証付は、全体の20%程度。
残りの多くは,ジャンク債とされる
GSE債(ファニーメイ・フレディマック),CDO債などと見られている。

となると,韓国の外貨準備高の内,流動性の高いものは,
最悪4分の一,よく見ても半分程度しかない,ということになる。

つまり最大に見積もっても約1600億$。
最悪だと,韓国の実質外貨準備高は1000億$未満である。
短期外債は約1400億$。


また,米国債を売ることができるのか,という疑問もある。
韓国の保有米国債は額が小さいから,
米国債を売ること自体に問題はないが,
米国債保有はその国の信用を高めている。
その信用を売るわけだ。

参考米国債保有額 アジア国家・地域(昨年12月)
  1.中国
  2.日本
  3.台湾
  4.香港
  5.シンガポール
  6.タイ
  7.韓国
  8.インド
  9.トルコ
  10.フィリピン

こうして眺めると,韓国の順位に違和感を感じる。



韓国は,政府・企業・家計ともに借金まるけである。
そのうち政府を見ただけでも,上記のとおり非常に不安定だ。

  欧米で金融危機
  ▼
  韓国への投資引き上げ
  ▼
  韓国の破綻

これが容易に起こりうる。
だから,韓国にとってSWAP協定は命綱なのである。

SWAPは絶対額の多寡もあるが,
それよりも,外貨準備金NO1・2である日本と中国が支えている,
ということが大切だ。

つまり,韓国は日中の信用を背景としているのである。
そのうち,日本がSWAPから手をひく。

これが欧米の投資家にどのように映るか。
欧州危機はこれからが本番かもしれない。
中国は明らかに成長が鈍化している。
アメリカもQE3をほのめかし始めた。



秋にどのような経済状況になるのかはわからないが,
世界危機はいつ起きても不思議ではない。
その時,韓国はどのツラを下げて日本に頭を下げるのか。

SWAPは最低限,増加分はやめるべきである。
完全に廃止する,というのは無理かもしれないが。
野田首相,腰砕けするなよ。




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posted by DEBUO at 13:45 | 東アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする