2012年12月20日

どうする韓国

韓国の新大統領に朴槿恵(パク・クネ?)氏が選ばれた。
パク・チョンヒ大統領の娘である。
タイプ的には土井たか子氏を思い出す。

新大統領の経済運営能力は未知数,
というよりも素人同然だろうと思う。
何しろ,彼女のプロフィールに経済関連が出てこない。

韓国では経済格差が問題になっているので,
『経済民主化』などと主張しているが,
下手すると福祉政策を手厚くして自爆,
大企業の成長を抑制して自爆,そうなりかねない。
民主党の韓国版である。

もっとも韓国経済の状況下では誰が新大統領になっても,
効果的な手は打てないだろう。
政府も地方も企業も国民も借金まるけ,
成長エンジンをどこに見つけるのか。

その一つの回答が中国ということになるらしい。
ちなみに,パク氏は親中派という。

韓国の最大投資国,最大貿易相手国は中国である。
国内市場は貧弱,欧米共に不景気のまっただ中,
日本は韓国製品に見向きもしない。

韓国人の目が中国第一になるのは自然な流れであろう。
イ・ミョンバク政権下でそれを象徴するような3つの出来事があった。


1 中韓スワップと人民元の貿易決済通貨化

日本との通貨スワップ増額分の解消で,
韓国は慌てて中国に泣きついた。

中小企業(韓国)は手持ち現金が少ない。
銀行(日米)は相手をしてくれない。
仕方なく,街金(中国)に駆け込んだ。
そういう図である。

その中で,韓国側はスワップの恒久化と
人民元通貨決済を提案している。

通貨スワップの恒久化

通貨スワップは,実質的に中国の対韓融資である。
韓国には中国を支えるだけの外資がない。

韓国は世界危機が起こると,外資が一斉に引き上げる。
韓国の外貨準備金は公称であって,実際の手持ち現金は少ない。
だから,韓国では簡単に金融危機が起こる。
2008年も2011年もそうして韓国で金融危機が起こり,
慌てて,スワップ締結,増額に動いたのだ。

中国人には日本人のような甘さはない。
今後,韓国の資金繰りがますます悪化したらどうなるのか。
中国の韓国支配が進むであろう。

1997年の通貨危機で韓国経済が欧米の植民地化されたことが,
対中国で起こるのだ。

人民元を貿易決済通貨にする

日本とのスワップ増額分がなくなり,
慌てて中国に駆け込んだ韓国は,
なんと人民元とウォンを貿易決済通貨にしようと提案した。
  ※日本の民主党も似た様な提案をしている。

ドルがいつも不足がちな韓国には都合が良い。
しかし,それは目先の話である。

世界最大の基軸通貨はドルである。
ドルの流通するところは,アメリカの経済国境内にある。
アメリカは輸入超過になろうと関係がない。
ドルで支払えば良いのだから。
ドルは,米国債購入などでアメリカ投資として返ってくる。

アメリカはドルで世界支配を進めている,と言ってもいい。
基軸通貨がドルであることは,アメリカ最大の強みだ。
だから,アメリカはそれを必死になって守っている。

例えば,アメリカはイラクと戦争をした。
イラク侵攻には石油利権とかイスラエルが絡んでいるのだが,
フセインが貿易決済をドル以外で行う,と宣言したことも関係している。
アメリカのドル支配を崩そうとしたのだ。

ちなみに,ドルの力が弱くなれば,アメリカはアルゼンチン化する。
貿易赤字が牙となってアメリカを襲い,アメリカはデフォルトするだろう。

韓国の人民元の貿易決済化は,
アメリカから見れば,ドル基軸通貨に対する挑戦である。
アメリカは非常に不快な思いを抱いていることだろう。


2 韓国が中国と軍事協力推進 朝鮮戦後初

経済だけではない。
政治的(軍事的)にも,韓国は中国依存を深めている。

  韓国が中国に軍事協定の締結を提案 参考

この記事が出たのは6月であるが,その1ヶ月後,
日本との軍事協定の話し合いを中断した。

  日本との物品役務相互提供協定 政府が協議中断へ 参考

私に韓国の中国化を確信させた件である。
東アジアの流れは,中国VS周辺諸国+USAだ。
中国には分が悪い。
ところが,韓国はむざむざ中国陣営に飛び込んでいく。

もう,5000年属国の性としか言いようがない。
アメリカでは韓国に疑心を抱く声が上がっているという。
これは当然だ。
元々,アメリカには韓国への関心が薄い。

当分の間は東アジアの安定のために,
米軍は韓国でのプレゼンスを重視しているようだが,
これがどの方向に向かうのか。


3 竹島問題で尖閣の中国と共闘

中国も韓国も正面から日本と領土問題を争えば分が悪い。
法律的には,日本に敵わないからだ。

そこで,両国共に日本が帝国主義に邁進している時に,
竹島や尖閣を中韓から掠めとった,
中韓共に,そういう主張をしている。

その主張は横に置くとして,
問題は,韓国が尖閣について中国に側面援護した,
ということだろう。

尖閣は,日本のみならずアメリカにとっても,
軍事的戦略地点である。
尖閣が中国のものとなれば,
次は那覇・台湾・グアム,ハワイ,ということになる。
その先はカリフォルニアだ。

  中国「ハワイ領有権も主張できる」  参考

アメリカは日本のために,
尖閣に日米安保が適用される,といっているわけではない。
アメリカの国益に沿うから,そう言っているのだ。

その尖閣問題に対して,韓国が中国に側面援護をする。
アメリカにとっても,非常に不愉快な出来事であろう。

  ※ちなみに,尖閣が中国に占領されれば,
   韓国にもかなりの影響が出る。
   シーレーンを抑えられることになるからだ。
   しかし,韓国はそんなことを考えたこともないか,
   又は,中国になったつもりで物事を考えている。


これだけの事をしでかし続ければ,
アメリカが韓国に疑心の目を向けるのは当然だろう。
次は,ある韓国人のコラムからの抜粋である。

『・・・米国では最近、アジアで対中国連合勢力を結成する際、韓国を除外しようという話も出ているという。どのみち韓国は中国に接近する可能性が高いた
め、最初から韓国抜きで、オーストラリア、日本、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、インドなどと結び付くべきだという主張だ。・・・』


現状では,アメリカは東アジア安定のために
在韓米軍を強化しているようだ。
これは,北朝鮮や中国に対する備えとともに,
韓国に対する睨みなのかもしれない。

しかし,5年前には米韓同盟を解消するかのような動きが
アメリカにあった。
共和党・民主党ともに,反韓感情が沸き起こったのだ。

その結果の一つが,軍事統制権の韓国返還である。
アメリカは米軍再編のさなかだ。

さて,今後アメリカは韓国に対してどう動いてくのだろうか。


安倍政権はどう動く?


日本の注目は,2月22日(竹島の日)である。
自民党は島根県の『竹島の日』を,
国の行事に格上げすることを公約としている。

2月25日は韓国の大統領就任の日だ。
明らかな韓国への挑発になる。
ちょっと,時期的に拙い気がする。


安倍氏の発言を見ていると,
対中国よりも対韓国において強硬な感じがする。

中国とは表面的には騒動がおさまる気配があるが,
竹島といい従軍慰安婦問題といい,
正面からやりあうつもりに見える。


大きな枠で見れば,韓国と今やりあうのには疑問がある。
国内問題に没頭する必要があるのと,
外交的には,中国問題が第一であるのだから。
基本は各個撃破である。

だが,安倍氏の中では韓国問題の方が大きいかもしれない。
初めて安倍氏が首相になった時は,
従軍慰安婦問題でさんざん叩かれた。


『竹島の日』は再来年以降に検討するほうがいいとは思うが,
基本的には,韓国とは『素っ気ない付き合い』をすべきだと
私は考えている。
韓国とは,是々非々で事に当たる。
特別な甘ったるい関係は,してはいけない。
上っ面だけ笑顔で取り繕うなどというのは,
対中国だけで良い。

安倍氏には韓国に冷たくあたってもらいたい。
それで韓国との関係は丁度になる。
竹島や慰安婦問題でこちらが譲歩する面は何もないし,
譲歩は韓国に日本の弱さと取られる。
もっとつけこまれるのだ。

いくら韓国が中国に取り込まれようとも,
韓国は中国との火種も残している。
領土問題や歴史問題である。
何度でも韓国は反中騒ぎで盛り上がるだろう。

韓国はコウモリである。
目先の利にあざとく右往左往する。
政冷経熱という言葉もある。
政治的に対立していようとも,
日韓の企業は利益に基いて動く。

韓国は誠実さの無い国だ。
韓国とは是々非々で事にあたり,
基本的には素っ気ない付き合いをして行けばいい。


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posted by DEBUO at 19:00 | 東アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする