2013年04月12日

韓国面に落ちる その2

嫌韓或いは韓国面に落ちる,
という心理的な状態は,なにも韓国に限った話ではない。
様々な方面で類似の心の動きを観察することができる。

私はフィリピンに住んでいる。
フィリピンは悪い噂話の多い世界であるが,
フィリピンに関わる日本人にはその世界によく馴染んでいる人がいる。

例えばこんな人のことだ。
あるブロガーのことが気に喰わないからといって,
その気に入らない人物を批判するためだけのブログを立ち上げる。
中身は延々とその人物の批判だけである。

両者に何があったのか知らないが,
その暗い粘着力に思わず拍手してしまうぐらいである。


この人は特別な感じがするが,
他にも,フィリピン関係の掲示板で罵倒を繰り返す人々や,
自分のブログやコメントで嫌比を隠さない人がいる。

彼らはひょっとすると,
理性的な判断をしているつもりなのかもしれない。
実際に分析力の伴う批判もよく目にする。

しかし心理の裏では,
フィリピンやフィリピンに関わる人達を否定したくてしかたがない。
そういう気持が横たわっているように見える人がいる。

これがフィリピンに関わりだして2〜3年というのならば
わからないでもない。
文化的な葛藤を消化できなくて悶えていると思われるからだ。

しかし,長年フィリピンに関わってきてなおかつ,
フィリピンの悪口を言いたくて仕方のない人もいるようだ。

そういう人はフィリピンのことは忘れて,
他に関心を持つほうがずっと有意義な毎日を過ごせると思うが,
やむなくフィリピンに関わっている人もいるだろう。

だが,大抵は心理の奥底にまで否定したい何かが
こびりついてしまっているのかもしれない。
それは洗っても洗っても取れないしつこい何かである。

そういう人は,フィリピンの暗黒面に落ちている,としか言い様がない。


じゃあ,自分はどうなんだろう,と自問する。
かつて半島は中華文明にまるごと飲み込まれてしまった。
しかし日本は中華文明を換骨奪胎して日本に適応させてきた。
日本人はそういうバランスのとれた取捨選択のできる能力を発揮してきた。

私はその伝統を受け継いでいるだろうか。
上手くフィリピンを消化できているのだろうか。
そう反省するこのごろである。



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posted by DEBUO at 00:00 | 東アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする