2015年09月09日

BABYMETAL04 SU-METAL


BABYMETAL.jpg
BABYMETAL(ベビーメタル)
左から,ユイメタル(YUIMETAL),スーメタル(SU-METAL),モアメタル(MOAMETAL)

◆スーメタル(SU-METAL)

聞くところによると,
BABYMETAL(ベビーメタル)はSU-METAL(スーメタル)ありきで
結成されたのだという。
確かに,彼女は逸材だ。

逸材というのは,ボーカリストとしての力量と,
アイドルとしての存在感にある。

爆音をものともしない声量

日本人がロックをやると,よくある批判は,
演奏はいいんだが,ボーカルが・・・

日本人はお行儀がいいせいか,
それとも日本語の持つ性質上のせいか,
ロックでは魅力的な日本人ボーカルが少ないと思う。
単純に声量が不足するのだ。

だが,ロックに限らずプロたるもの,
バックの演奏を支配できるだけの声量を持つことが要求される。
スタジオならともかく,とくにライブではそうだ。

しかも,ボーカルのときは演奏を抑え気味にするのが
歌伴では普通だと思うが,
神バンドは全力でボーカルに音の壁をぶつけてくる。
にもかかわらず,SU-METALの声はかきけされない。

サウンドを支配しているかどうかは,微妙な時もあるが,
少なくとも,かきけされるようなことはない。
さらに,悪夢やアカツキだと完全にサウンドを支配しており,
その力量を存分に聴衆に見せ付ける。

人の心にダイレクトに届く声質

SU-METALは技術的には成熟していない。
素で歌っているようなところがある。

そのせいなのか,SU-METALの芯の太いボーカルは際立っている。
さらに,ボーカルの向こう側に見えるSU-METALの人間性が
よりダイレクトにこちら側に飛び込んでくるように感じる。

非常に大事なことなのだが,
音楽は心を届けるためにある。

SU-METALは非常に心の綺麗な女性に思える。
素直さとか,やさしさ,思いやりそういうものが前面に感じられる。
対人に対しても,驕り高ぶった感じがない。

純粋に歌っているのが好きで,
みんなが自分に反応してくれるのが楽しくて,
無邪気に喜んでいるように見えるし,
それとSU-METALの人間性が素直なボーカルとあいまって,
観客にもダイレクトに伝わるんじゃないかと思う。

ロックにおいては,どれだけ『不良』か,
ダークな存在かを競うようなところがある。
酒,ドラッグ,異性交遊,
そういうのがロックには付きまとう。

SU-METALのボーカルには
そういうギトギトしたものが一切感じられない。
またショービズ,つまり金とか名声とかを追い求めるハイエナ,
そういう存在からもSU-METALはかけ離れているように見える。
一言でいえば,清潔感だろうか。

ロックで清潔感。
この点においても,BABYMETALが
HM/HRで異彩を放つ理由の一つになる。


大観衆を前にしても不適に笑うステージ度胸
天才的なリズム感覚

ステージ度胸というよりも
おそらくSU-METALは発想が常人とは違うように見える。
緊張したりするポイントが違うんじゃないかと思う。
それはリズム感にもいえる。
理詰めじゃなくて,非常に感覚的に物事を捉えるタイプに見える。

聞くところによると,SU-METALは日常では,
へまばかりするらしい。
それが,音楽やダンスでは天才的な面を見せる。

よく似た例は,ドルトムントの香川だ。
彼は学校の成績が悪く,読めない漢字が多いという。
しかし,サッカーでは天才的なスペース感覚の持ち主だ。
天才にはこういうタイプがまま見られるという。


◆アイドルとしての存在感

アイドルに攻めと受けがあるとすれば,
SU-METALは受けかもしれない。

MOAMETALは有能なセールスマンや管理者のような目をする。
観客に目を配り,より積極的なプロモーションをする。
攻めのアイドルだ。

SU-METALは観客の反応を受けてより輝く。
それがさらに観客を崇拝者にしていく。
受けのアイドルだ。

歌っているときの陶酔感というか,
自分の世界を作り出して
そこから出るオーラが写真を通しても伝わってくる。

SU-METAL.jpg
  彼女の目は今ここじゃないどこかを見ている。
  その世界に観客は吸い込まれていく。

SU-METALは少しだけ山口百恵を思い起こさせる。
彼女は引退寸前,どんどん高みを極め,
菩薩の再来とまでいわしめた伝説的な存在だ。

SU-METALが今後どうなるのかはわからないが,
非常に存在感のあるアイドル(偶像)であることは間違いない。






posted by DEBUO at 00:00 | BABYMETAL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする