2017年03月17日

北朝鮮攻撃 その3 北朝鮮が今まで攻撃されなかった理由

北朝鮮攻撃 その2 からの続き

B 北朝鮮が今まで攻撃されなかった理由

北朝鮮に関しては1994年のクリントンによる北朝鮮爆撃未遂とか六カ国協議とかさまざまな話題があったのだが、概ねスルーされてきたといってよい。
現状維持が一番収まりが良かったからである。
それには以下のような状況があった。

1 経済的利益がない

数少ない鉱山や港湾といった北朝鮮利権は中国が握っている。
中国、特にその利権を握っていると言われている瀋陽軍区(北部戦区)は、
あえて北朝鮮で有事を起こしたくはない。

その反面、他国から見れば北朝鮮で工業等の産業を興そうにも
ほぼ一から育成ということになる。
インフラ整備や人民の教育から始めないと駄目なわけだ。
北朝鮮に関わると、経済的にはマイナスである。

※中国の北朝鮮利権

漁業権
北朝鮮漁業権.jpg

港湾施設租借
北朝鮮港湾.jpg

北朝鮮鉱山.gif


2 軍事的には、中国との緩衝地帯になるため

特に中国にとっては、在韓米軍と直接相対するのは、
非常に負担が大きい。
北朝鮮ならば、難民対策程度で済むのが、
在韓米軍となると、武器・装備などは飛躍的に高度になるし、
精神的にも非常に厳しい勤務となる。

程度の差はあれど,米韓ともに事情は同じだと思う。


3 日韓の支持を得られなかった

1994年、クリントンが北朝鮮を攻撃しようとしたことがある
やめたのは、
関係各国、日韓中露の支持を得られなかったため。
特に日韓。

韓国が攻撃を嫌ったのは,経済的なダメージを嫌ったせいだが,
それとともに韓国人は,今でも決断できないと思う。
そういう民族だ。
自分たちが圧倒的に有利である確信のない限り。

現状でも韓国軍は北朝鮮軍を装備で圧倒する。
しかし,戦ってみないとどちらが勝つかわからない。
(米中露は静観するとして)
北朝鮮は失うものはあまりないのに対して,
韓国は失うものが多すぎる。

それに彼らはいざとなるとまるで腰が入らない。
腰が入らないのは北朝鮮も同じかもしれないが。
朝鮮戦争のとき,なぜ韓国軍は一気に釜山まで押されたか。
形成逆転した後,なぜ北朝鮮軍は中朝国境付近まで一気に押されたか。

朝鮮戦争.gif


4 中露は北東アジアの混乱を避けたい

東北中国はもともと満州の土地、朝鮮族も多い。
この地域には藩陽軍区(北部戦区)という中国屈指の軍隊がいる。
朝鮮族や満州族も多数参加しているという。

ここに難民が流入して不安定化したらどうなるのか。
少数民族の独立騒ぎが起きても不思議ではないし、
その騒ぎは新彊ウィグルやチベット方面にまで広がるかもしれない。

ロシアにしても玉突き的に中国や北朝鮮からの
難民が増えるのを怖れている。
シベリアには500万人しかロシア人がいない。
対して東北中国には1億人以上の中国人がいる。
1%が難民化するだけで100万人だ。

中国少数民族02.gif
参照

朝鮮自治州.jpg
参照





posted by DEBUO at 00:00 | 東アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする