2017年05月03日

認知バイアスとハングル

前回,韓国人の反応は認知バイアスがかかっている,
という内容の投稿をした。
原因として安全不感症ー安全不安症の裏返し,
という点を指摘してみたが,原因は様々であろう。

2013年OECDが「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」の3分野のスキルを調査したことがある(PIAAC,国際成人力調査)。
日本を含む24ヶ国・地域が参加した。

このテストで,日本は3つとも首位だった。
対して,韓国は読解力12位,数値力16位,問題解決能力10位だった。
韓国人は総合的に,OECD諸国の中では中の下程度の能力,ということである。

PIAAC.jpg
PIAAC クリックすると拡大します


調査を細かく見ると,韓国人は高度文章読解力が弱い
難しい文章を読む力に欠けるということだ。
この原因にハングルが挙げられる。

10年ほど前から,韓国では『機能性文盲』が問題となっている。
機能性文盲とは,文章を読めるが意味がわからない,ということだ。

  韓国の成人人口の7%が「文盲」、15%は識字教育のやり直しが必要
  ハングルの文章理解できない韓国人が260万人


ハングル文字は,発音記号である。
韓国語を読むためには誠に便利な文字であるが,
それ自体に意味はない。
また元が漢字語であることがほとんどで,同音異義語が極めて多い。

日本語も同音異義語が非常に多いが,漢字がそれをカバーする。
「きしゃの きしゃが きしゃで きしゃした」と口頭で言われ意味不明でも,
「貴社の記者が汽車で帰社した」 と漢字で示せば問題ない。

ところが,韓国語はそうはいかない。
『チョスンのチョスンで有名なチョスン人たちのチョスンがチョスンしたチョスンにチョスンしてチョスンしチョスンにチョスン 』
こう韓国語で書かれてあるとする。
漢字に変換すると,
『釣船の操船で有名な朝鮮人たちの祖先が造船した商船に率先して乗船し商戦に挑戦』
となるが(有名・人以外の漢字の読みはチョスン),
韓国人の大部分は漢字を知らないから,こうなるとお手上げである。


さらに深刻なのが,専門用語だ。

水素と書かれれば,日本人ならば『水の素』とすぐに理解できる。

hydrogenであれば,英語会話者ならばhydroが水を表すから,
何か水に関係したことであることがわかる。
hydroplaneならば,hydro水のPLANE飛行機で,水中翼船と結びつき易い。

韓国語では日本語の水素をスソと読んで使っている。
しかし,日本語のように漢字を前提としていない。
水素を『スソ』とあくまで音として覚えるしかない。
しかも,英語のように豊富な語源があるわけではないので,
スソを覚えても応用が利きにくい。

水中翼船ならば,sujung-igseonとなる。
最初のsuが水の韓国読みになるが,suと発音する韓国語は,
水手數輸洙收手壽受修〜と50以上もある。


さらに専門性が強くなると,韓国語では呪文になる。
次は病名だ。

きゅうせいえんしょうだつずいせいたはつしんけいこんえん
じょうせんしょくたいれっせいいでんせいじゃくねんせいぱーきんそんびょう
がんめんはしゅじょうぞくりゅうせいろうそう

それぞれ,
急性炎症性脱髄性多発神経根炎
常染色体劣性遺伝性若年性パーキンソン病
顔面播種性粟粒性狼瘡

ひらがなだと何のことがピンとこないし読みにくいが,
漢字で示せばなんとなく理解ができる。
ハングルだとまるで理解ができないだろう。

韓国の大学では,専門用語に英語で注釈をつけたり,
いっそのこと英語で授業をしたりするらしい。
英語使用は国際性を養う,という意味もあるが,
高等教育になればなるほど,ハングルでは授業が難しくなるのだ。


そんなわけで,韓国では文章を読むのが苦痛になる。
韓国人は本を読まない。
社説はせいぜい最初の3行ぐらいでギブアップとなる。

認知バイアス以前に,情報伝達の道具であるハングルに
問題点があるということだ。


posted by DEBUO at 00:00 | 東アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする