2015年09月13日

BABYMETAL08 アイドル戦国時代など


◆アイドル戦国時代

ここ数年,アイドルが乱立していて,
アイドル戦国時代といわれているらしい。
乱立しすぎた結果なのか,
音楽的にもショービズ的にもなんでもあり,
そういう状況が生まれているように見える。

日本は昔から作曲と特に編曲能力が高かったが,
このところのアイドル歌謡は音楽の質的に世界の最先端で,
プログレ歌謡と呼んでさしつかえないと思う。


◆モモクロ

猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」では,
マーティフリードマンが参加している。
楽曲・アレンジ・バックが凄過ぎて,
(ヒャダイン作詞・作曲・編曲)
アイドルの歌唱がまるでついていっていない。

というか,ファンの方には申し訳ないが歌下手すぎ。
まるで声が出ておらず,痛々しい。
ルックスは好みとしても,ダンスもいいとは思えない。

いくつか聴いただけだが,青春歌謡っぽいのが多く,
それも私の好みではない。
フランスライブの映像を見たが,日本にとどまるべきだと思う。


◆電波組

作曲・アレンジが秀逸。
オフィシャルの映像も秀逸。

アイドル?たちもそれなりの実力者たちのようだ。
破天荒な楽曲にあっても,存在が埋もれていない。
まあ,アイドルというのも幅が広くなってきたとは思うが(笑

それにしても,電波組を聴くと,日本のアイドル歌謡が
とんでもない進化をとげていると実感する。
繰り返すが,プログレ歌謡,と呼んでもいいぐらいだ。

特にアレンジの秀逸さは飛びぬけてる。
私など,あまりのゴージャスさに涙ぐむぐらいだ(マジ
とにかく,やたら過剰な畳み込むようなアレンジで,
ゲーム音楽の影響が強いのかもしれない。

欧米の進んだ耳を持った人たちも,
電波組には驚くんじゃないかと思う。
カルト的な人気が出てもおかしくない。

ヒャダイン(前山田健一)とか浅野尚志とか
やたら高学歴のクリエーターが参加している。


◆BIS
あまりにも楽曲が突出しすぎていて,
過激なパフォーマンスをやったとしても,
アイドル(?)たちの音楽的な存在感が非常に低い。

非常階段をオーバーグラウンドで見れてよかった。
(BIS階段)
非常階段はノイズ系のユニット。
BISというアイドルユニットと組んだのがBIS階段。
アイドルとノイズのコラボということで,
コンセプトはBABYMETALどころではなかったのだが・・


◆Maison book girl


BiSのコショージメグミを中心に結成された。
現代音楽とアイドルポップスを融合させたというが,
たしかに上の楽曲はリズムが非常に複雑でよくわからない(泣
(4分の4、4分の5、4分の6拍子が交錯するらしい)

一般受けはなくとも,とんがった人たち向け。


◆ゆるめるモ!


「ニューウェーブアイドルグループ」を名乗る芸能事務所非所属アイドルグループ。
ということらしい。
NEU!(70年代ジャーマンプログレ)にオマージュを捧げた楽曲。


◆FRUITPOCHETTE
脂ぎった手練れオヤジと
ヤンキーあがりの新人OLの組み合わせ。
成り立ちはBABYMETAL的とはいえる。

バックバンドは地方でそれなりのキャリアのある人たちらしい。
かなりの実力者だが,ヘビメタというよりもロケンロールが似合いそう。
パンクあがりか?
フロントはダンスはともかく,ボーカルがあまりにもアマチュア過ぎる。


全体的に激辛でファンの方たちには申し訳がない。
ただ,『一緒に成長する』のが日本のアイドルらしい。
だから,むしろ下手のほうがいいらしい。
売れたもの勝ちだし。
下手な歌唱も個性だ,などと居直らなければ良しとしよう。


◆MeltBanana

MELT-BANANAはアイドルではなく,
エクストリーム系のロックバンド。
BABYMETAL関連を追っていくうちに知った。

1993年から活動しているベテランだが,
恥ずかしながら私は存在を知らなかった。
初めてユニット名を見たときはメルツバウの別名ユニット?
などとボケてた(スマソ

クレイジーなバンドだ。
クリエイティビリティとかオリジナルティとかは
彼らのためにあるような言葉。

20年も活動していればテンションが下がってもよさそうなのに,
2013年に発売した『Fetch』は『ローリング・ストーン』誌の
「20 Best Metal Albums of 2013」で17位にランク・インした。

『Fetch』は以前よりも角がとれ,『ロマンチック』な仕上がりになっていて,
現在,私の愛聴盤になっている。



◆マキシマム・ザ・ホルモン

私的には,マッドの後継者。
一瞬のためからキレのある暴力的なリズム
という点で両者は似ている。

世界中どこへ出しても恥ずかしくない音の持ち主。
いやスマソ,パブリックな席には出せないが(笑
ジャンル的にはハードコア。
彼らは攻撃的なアウトローたちで,
『由緒正しい』ロックミュージシャンである。

ライブもいいが,私にはスタジオ/MTVのほうがイケてる。

最後まで我慢して聴いてほしい(笑


◆COFFINS

ドーム系ヘビメタで,これはワールドクラス。
ただし,大衆性はない。
悪い意味で,これぞヘビメタといえる音楽。
私はかなり好きだが,それでも長くは聴けない(笑
ネガティブな気分になるから。


他にも,ヘビメタという範疇に入るのかどうかはわからないが,
いろいろいいバンドが日本に生まれている。

DIR EN GREY
彼らは活動歴も長いし有名。
日本を代表するロックバンド。
彼らの世界観は独特でオリジナルティが高い。
さすがに一時期よりも人気は落ちているようだ。


Nothing's Carved In Stone
ELLE GARDENの流れを汲むバンド。
まさしくロックバンドであり,楽器の音色を大切にしているところが,
好感がもてる。
ベースが格好いい。

CROSS FAITH,COLD RAIN,FACTとか
実力バンドは他にもたくさんいる。
今の日本はバンドブームといってもいいんじゃないか。

個人的な想像だが,アニソンやアイドルのバックで
ロック系ミュージシャンをなんとか養える土壌が
日本にできているように思える。


なお,過去を見渡すと,
70年代を代表する邦楽ロックバンドは
フラワー・トラベリング・バンド。
プリミティブな魅力に溢れる。
(あくまで私の趣味)

80年代は,
Gunjogacrayon(グンジョーガクレヨン)。
(あくまで私の趣味)

90年代は,
ぎりぎりBOOM BOOM SATELITES。
(あくまで私の趣味)

上記3者はオリジナルティが非常に高く,
ワールドクラスだと思う。



グンジョーガクレヨンは80年ごろによく聴いていた。
驚くことにまだ活動しているという。
当時の欧米のアバンギャルド系音楽と比べても,
まったく見劣りしない。

日本はこういうジャンルは昔から得意。

フリージャズの山下トリオが欧米を沸かしていたのは
70年代からだし,
メルツバウなんかはひょっとすると,
世界のベストセラー・ミュージシャン。
まあ,非常に狭い人たちの間でだが(笑



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2015年09月12日

BABYMETAL07 メギツネなど


◆メギツネ

私が一番最初に気にいった楽曲はメギツネ。
能楽堂をバックに,民謡,日本舞踏,歌舞伎
と日本の伝統舞踊を盛り込み,
メロにはサクラサクラを取り入れ,
伝統的に綿々と続く女のせつない心を歌う。

メイン部分のノリのいいリフも凄いし,
女の子の足をあげる振り付けもかわいいが,
なんといっても間奏がこの曲のハイライトだ。
特に間奏の,サクラサクラを奏でる
ホワイトノイズのようなサウンドだ。

女の複雑な心理,無意識下の葛藤,
それと,神社の持つ神聖な畏怖心というものが
表現されているように思える。

メインがダンサブルでキャッチーな分,
間奏の凶悪なメタルサウンドとの落差が
余計に強烈である。

BABYMETALはキツネを崇める。
最初は冗談で出したことかもしれないが,
稲荷さまは豊潤の象徴とともに,
祟り神としても有名だ。

この曲はキツネさまによって,一個人にとどまらず
普遍的な葛藤にまで昇華している,というのはうがち過ぎか。
ガチの和風メタルに仕上がっているこの作品,
相当なプロの仕事だと思う。



◆ギミチョコ

BABYMETALの出世作である。
個人的には,マッドの上田氏が作曲した点でポイントが高い。
マッドはかなりお気に入りのバンドなのだ。

元マッドが作曲しただけあって,
ヘビメタというよりもハードコアである。
アタタターズッキュンで世界中に論争を巻き起こした曲だが,
私の注目点は,そこに至る導入部分。

特にカナダ・モントリオールのバージョンが顕著だが,
リズムの安定感が半端ない。
かつ,その後のはっちゃけを予感させる非常にいい演奏だ。

この部分だけを聴いただけで,
神バンドが相当の手練れであることがわかる。



◆ROAD OF RESISTANCE

この曲の初演は,イギリスBRIXTONである。
携帯で撮られたと思われる映像で聴く分の段階では,
曲に対して賛否両論がまきおこった。

私は否定派だった。
私の印象では,80年ごろの戦隊ものの主題歌,であった。
懐かしさを覚えるメロディーだったのである。

ところが,クリアな音源が出回るや,評価は一転した。
神バンドが凄かったからである。

こういう例えを考えて見た。
神バンドは神社である。
伊勢神宮とかを想像していただきたい。

女の子たちは普段はただの可愛いすぎる女子高生である。
ところが,神社で巫女として活動した瞬間,
存在は神の使いとして昇華される。

ましてや,彼女たちは一流のパフォーマーであるから,
巫女といっても,卑弥呼クラスの巫女になりうる。

だが,神社を去ればいかな卑弥呼といえども,
ただの女子高生に戻ってしまう。

あんまり良いたとえではないかもしれないが,
神バンドのBABYMETALへの貢献度は,
多大なものがあることをこの曲が教えてくれた。



◆振り付け

振り付けはMIKIKO氏。
PERFUMEのときも印象的な振り付けであったが,
BABYMETALはさらに可愛い振り付けが多い。

  メギツネの足上げ
  CMIUCの足上げ
  ヘドバンの首横振り
  ギミチョコの両手を挙げてのダンス

この辺りは中毒性の高い振り付けだ。
MIKIKO氏の振り付けは非常にオリジナルティが高い。

アートの世界では,オリジナルティの高さがなくてはならない。
どれだけ上手かろうとも,
オリジナルティがないと尊重されない。
ただの楽器馬鹿とかせいぜい〜2世とか呼ばれるだけだ。

スーメタルはやたらオンリーワンということを口にする。
それはKOBAが日ごろから口を酸っぱくして強調しているのだろう。

BABYMETAL以外にも日本にはすばらしいロックバンドがいる。
だが,オンリーワンといえそうなのはDIR EN GREYほか数少ない。
優秀だがジャンル付けの可能なバンドが多いように思う。

なんにしても,60年代のビートルズから80年代のメタリカまで,
欧米のHR/HMは圧倒的だった。
欧米と邦楽とには明らかな差があった。

私の見立てでは,J-POPは90年代ころから,
世界有数のクォリティを持つに至ったと思っているのだが,
HR/HMはそういうわけにはいかなかった。

それが,HMの救世主か?と騒がれるようなアーチストを日本が生むとは,
数年前でもほとんど夢物語であった。
感慨深いオジサンはたくさんいるだろう。
もちろん,私もそうである。



BABYMETAL08に続く


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2015年09月11日

BABYMETAL06 生命力


BABYMETALREADING.jpg
2015.08.31イギリスREADING AND LEEDS
この日の最初の演奏者がBABYMETAL。
左側にも同数の観客がいる。
通常は観客がすかすかの時間帯。
現地でも驚きの集客だった(発表では9万人)

◆楽しいー超一流のエンターテイメント

ベビーメタルの会場は笑顔に包まれる。
ウォールオブデスでさえ,笑顔だ。
『楽しい』多くのベビメタファンが証言する。
そんなヘビメタのバンドが他にいくつあるだろうか?

楽しい理由の一つは彼らのショーが超一流の
エンターテイメントであるからだ。

  日本の新進気鋭の作曲陣
  練りこまれた高度なアレンジ
  日本の若手トップクラスのプレーヤー
  非常にオリジナルティの高いダンスの振り付け,
  高い歌唱力,
  キレのあるタフなダンス,
  そして,何よりも三人ともかわいい。

およそ隙がない。
BABYMETALを見ると,今のヘビメタ界で何が不足しているのか,
よくわかってくる。


◆革新性 振れ幅

BABYMETALが新しいジャンルといわれるのは,
アイドルをフロントに据えたというだけではない。
何よりも,音楽に仕掛けが非常に多い。
その一つが,ネットでいうところの『振れ幅』である。

BABYMETALを聴くとすぐに極端から極端に走ることが多い,
ということに気づく。

フロントはアイドルの女の子,バックは極悪なメタルサウンド。
楽曲はJ-POP風からブルータルなメタルまで。
一つの楽曲に積極的なジャンルミックス。
J-POP風楽曲に突然のクレージーなブレイクダウン。

クリエーターたちは楽しみながら創作していったんじゃないかと思う。
ちょっと脅かしてやれ,と。
極端から極端だとして,あまり融合させる,という感じはない。
むしろ,対立をあおるようなアレンジだ。
当初はとまどったとしても,それがすぐに魅力に転じるところが,
BABYMETALの偉大なところだが。

それには高度な知性が背景にある,といわざるを得ない。
そして,それを裏打ちするのがBABYMETALの熱量だ。


◆熱量

BABYMETAL白黒.jpg

60年代から70年代初頭にかけて,
ギターを持っただけで不良のレッテルが貼られた(笑
それは仕方がない。

レッドツッペリンは乱痴気騒ぎをおこして,
出入り禁止になっているホテルが数多くあるという。
60年代末期だと,数多くの有能なミュージシャンが
ドラッグで死んでいる。

ロックは反抗する若者の象徴だったし,
当時の若者文化の中心にあった。
ロックは格好のいいものだったのである。

だが,いまロックやヘビメタに格好いい,というイメージはあるだろうか?
むしろ,ネガティブな反社会的イメージがついてはいないだろうか?

たとえば,悪魔崇拝,オカルト,猟奇的な犯罪,・・など,
病的で根暗なイメージが特にヘビメタにはある。

そこまでいかなくても,ヘビメタというのは,
アンダークラスでいけてない人間が聴くもの。
欧米ではそういうイメージがあるかもしれない。
反抗する,というよりも単にドロップアウトしている,
という感じだ。

そこは,日本のヘビメタ事情と違うと思う。
日本ではヘビメタファンだしても,
単に趣味性が強い,と思われるだけだろう。
日本では音楽にクラス感はあまりない。

そういう海外でのヘビメタの立ち位置を確信させるのが,
ソニスフィアのまとめ映像だ。
BABYMETALに続くミュージシャンたちの多くが,
正直言えば,ショボかったからだ(あくまで個人的な感想)。

確かに,懐かしい名前もあったとしても,
BABYMETALを聴くまでもなく,
音があまりに古すぎるし,シンプルすぎる。
そう感じることが多かった。

BABYMETALが受けた理由は一目瞭然だった。
秀逸な楽曲,練られたアレンジ,バカテクのバックバンド,
可愛らしいアイドルたち。
そしてバンドが一体となってひた向きに
超一流のショーを繰り広げるのだ。

しかも,ソニスフィアは完全アウェーである。
BABYMETALは世界中で論争を巻き起こした。
下手するとペットボトルが飛び交う,
そういうアウェーに乗り込んでのライブ演奏だ。

そして,極上のパフォーマンスと人を溶かすような笑顔で
勝利をもぎとったのである。
その熱量たるや,いかほどであったろうか。

ソニスフィアのまとめ映像を見れば,
いかにベビーメタルがまばゆい存在か,
実感することができる。
(2日目のまとめ映像は削除されていることが多い。
 アミューズが動いているようだ。)


◆HM/HRの対極にあるもの

最大のBABYMETALの革新性は,
彼女らやバンドメンバーの人間としての性質にあるかもしれない。

純粋さ,実直さ,陰日なたのない明るさ,育ちのよさ,
見え隠れする知性。そして,清潔感。
女の子たちが男に狂っているように見えるだろうか。
神バンドは酒やドラッグにおぼれているように見えるだろうか。

他の多くのミュージシャンと比べて,
あまりにもBABYMETALはポジティブに溢れている。

HR/HMはネガティブな文脈で語られることが多いが,
BABYMETALはかつてないほどのポジティブさでもって,
世界に切り込んでいる。

これこそがBABYMETALの最大の革新ではないだろうか。


◆HMの未来 生命力

ソニスフィアは,イギリス人にとって,
懐メロのイベント,という性格もあったんだろうと思う。
日本だと,フォークとか昭和の演歌の祭典とかだ。

確かに,いくつかはイケてるバンドがいた。
メタリカなんかは現役というか,オーラが半端なかった。

しかし,彼らも年老いている。
音に新鮮さがなく,伝統芸能化している。
いかにクォリティの高い音を出していようと,
未来を切り開く音ではなくなっている。
それは彼ら自身が一番よくわかっているんじゃなかろうか。

数多くの有名ミュージシャンたちがBABYMETALにいっちょかみしている。
HR/HM自身の閉塞的な現状を見れば理解できる気がする。
BABYMETALにジャンルの未来を見ているのかもしれない。

それは,生命力という言葉に置き換えてもいいかもしれない。
ヘビーメタルが最盛期だったのは80年代だ。
とっくにピークは過ぎ,廃れるばかりのジャンル,それがHMだった。
そこに未来を感じさせる音で
人々をかつてのように熱狂させるバンドが現れた。
メタリカがBABYMETALを
できのいい孫娘を見るような目で見ているとしても不思議ではない。




BABYMETAL07へと続く


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2015年09月10日

BABYMETAL05 YUIMOA


BABYMETALSLAYER.jpg
SLAYERと。
やらせとか単なる記念撮影だけじゃなくて,
大物プレーヤーが向こうからBABYMETALに寄ってくるようだ。

◆YUIMOA(ユイモア) YUIMETALとMOAMETAL

BABYMETALを突き詰めると,YUIMOAに行き当たる。
誰が,一番強い表現をすることができるか。
私はYUIMOAだと思う。
彼女たちの掛け声は非常に耳に残る。
典型的な例は,『ヘドバン』でのYUIMOAの
『からーの』あたりの部分だ。

2013年2月ZEPP TOKYOでのライブ。

つまり,
 神バンドすげー
 SU-METAL,クィーン!
 脇の二人,ダンス頑張ってるな(目が釘付け)
 YUIMOAの掛け声,超カワイイ(耳が釘付け)
こういう順番になる。少なくとも私には。

特に,スタジオ録音版のSU-METALの歌声は,
生音じゃなくて,少しボーカロイドのように聴こえる。
おそらく,声をいじっているんじゃないか。
PERFUMEの成功が尾を引いている?

それに対して,YUIMOAの合いの手は,
非常に元気良く溌剌としており,可愛らしい。


YUIMOAはダンスも上手だが,
ダンサーとしての力量はよくわからない。
E-GIRLたちはすぐにダンサーとして修練を積んだことがわかる。
YUIMOAはダンサーというよりも,
BABYMETALのダンスが上手,ということかもしれない。

キレは確かにあるのだが(特にYUIMETAL),
一般的に子供のダンスは切れのあることが多い。
たとえば,きゃりーぱみゅぱみゅのバックダンサーとか。

ダンスに限らず,女性は身体的ピークが
ローティーンの時に来ることがある。
オリンピックで世界記録で優勝した水泳の岩崎京子。
当時中2だったが,その後は低迷した。
大人になるにつれて,筋肉の質や脂肪量が変わるのだという。

ちなみに,下記動画は2014年の日本キッズ大会,
小学生の部門の優勝者だ。



一方,YUIMOAのタフネスは賞賛に値する。
1時間踊りっぱなしのステージで
あの高速の振り付けをやりこなすのだ。

それも,ミスしたところを見たことがない。
彼女たちも,SU-METAL同様,
感覚の鋭い人たちなのかもしれない。

何にしても,彼女たちはアイドルであるが,
同時にパフォーマーとしても相当なものがある。


それと,精一杯やっている,というのが伝わってきて,
これもポイントが非常に高い。

そのことは,SU-METALや神バンドにも言える。
特に,神バンドの連中はこの場(海外フェス等)にいられることに
大変な興奮をしているだろうし,
純粋にその場に全力投球しているように見える。

いってみれば,BABYMETALは
高校野球・甲子園での感動に似ているかもしれない。
プロ野球でも,世界大会だと日本中に興奮と感動が巻き起こるが,
同じような質かもしれない。



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2015年09月09日

BABYMETAL04 SU-METAL


BABYMETAL.jpg
BABYMETAL(ベビーメタル)
左から,ユイメタル(YUIMETAL),スーメタル(SU-METAL),モアメタル(MOAMETAL)

◆スーメタル(SU-METAL)

聞くところによると,
BABYMETAL(ベビーメタル)はSU-METAL(スーメタル)ありきで
結成されたのだという。
確かに,彼女は逸材だ。

逸材というのは,ボーカリストとしての力量と,
アイドルとしての存在感にある。

爆音をものともしない声量

日本人がロックをやると,よくある批判は,
演奏はいいんだが,ボーカルが・・・

日本人はお行儀がいいせいか,
それとも日本語の持つ性質上のせいか,
ロックでは魅力的な日本人ボーカルが少ないと思う。
単純に声量が不足するのだ。

だが,ロックに限らずプロたるもの,
バックの演奏を支配できるだけの声量を持つことが要求される。
スタジオならともかく,とくにライブではそうだ。

しかも,ボーカルのときは演奏を抑え気味にするのが
歌伴では普通だと思うが,
神バンドは全力でボーカルに音の壁をぶつけてくる。
にもかかわらず,SU-METALの声はかきけされない。

サウンドを支配しているかどうかは,微妙な時もあるが,
少なくとも,かきけされるようなことはない。
さらに,悪夢やアカツキだと完全にサウンドを支配しており,
その力量を存分に聴衆に見せ付ける。

人の心にダイレクトに届く声質

SU-METALは技術的には成熟していない。
素で歌っているようなところがある。

そのせいなのか,SU-METALの芯の太いボーカルは際立っている。
さらに,ボーカルの向こう側に見えるSU-METALの人間性が
よりダイレクトにこちら側に飛び込んでくるように感じる。

非常に大事なことなのだが,
音楽は心を届けるためにある。

SU-METALは非常に心の綺麗な女性に思える。
素直さとか,やさしさ,思いやりそういうものが前面に感じられる。
対人に対しても,驕り高ぶった感じがない。

純粋に歌っているのが好きで,
みんなが自分に反応してくれるのが楽しくて,
無邪気に喜んでいるように見えるし,
それとSU-METALの人間性が素直なボーカルとあいまって,
観客にもダイレクトに伝わるんじゃないかと思う。

ロックにおいては,どれだけ『不良』か,
ダークな存在かを競うようなところがある。
酒,ドラッグ,異性交遊,
そういうのがロックには付きまとう。

SU-METALのボーカルには
そういうギトギトしたものが一切感じられない。
またショービズ,つまり金とか名声とかを追い求めるハイエナ,
そういう存在からもSU-METALはかけ離れているように見える。
一言でいえば,清潔感だろうか。

ロックで清潔感。
この点においても,BABYMETALが
HM/HRで異彩を放つ理由の一つになる。


大観衆を前にしても不適に笑うステージ度胸
天才的なリズム感覚

ステージ度胸というよりも
おそらくSU-METALは発想が常人とは違うように見える。
緊張したりするポイントが違うんじゃないかと思う。
それはリズム感にもいえる。
理詰めじゃなくて,非常に感覚的に物事を捉えるタイプに見える。

聞くところによると,SU-METALは日常では,
へまばかりするらしい。
それが,音楽やダンスでは天才的な面を見せる。

よく似た例は,ドルトムントの香川だ。
彼は学校の成績が悪く,読めない漢字が多いという。
しかし,サッカーでは天才的なスペース感覚の持ち主だ。
天才にはこういうタイプがまま見られるという。


◆アイドルとしての存在感

アイドルに攻めと受けがあるとすれば,
SU-METALは受けかもしれない。

MOAMETALは有能なセールスマンや管理者のような目をする。
観客に目を配り,より積極的なプロモーションをする。
攻めのアイドルだ。

SU-METALは観客の反応を受けてより輝く。
それがさらに観客を崇拝者にしていく。
受けのアイドルだ。

歌っているときの陶酔感というか,
自分の世界を作り出して
そこから出るオーラが写真を通しても伝わってくる。

SU-METAL.jpg
  彼女の目は今ここじゃないどこかを見ている。
  その世界に観客は吸い込まれていく。

SU-METALは少しだけ山口百恵を思い起こさせる。
彼女は引退寸前,どんどん高みを極め,
菩薩の再来とまでいわしめた伝説的な存在だ。

SU-METALが今後どうなるのかはわからないが,
非常に存在感のあるアイドル(偶像)であることは間違いない。






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2015年09月08日

BABYMETAL03 神バンド


◆神バンド

作詞作曲などの裏方を除けば,
神バンドはBABYMETALサウンドの80%を占める。

彼らなくしてBABYMETALはありえない。
ソニスフィアの成功も彼らによるところが大きい。
彼らなくして,そもそもソニスフィア出演はありえなかったろう。

彼らは日本の若手を代表するような演奏家である。
非常に上手い。


だが,これだけの力量をもってしても,
音楽の世界でのしあがるのは難しい。

彼らはBABYMETALサウンドの80%を占めるといったが,
後の20%を埋めるのが至難の業なのだ。
その20%とは,オリジナルティだったり,
創造力だったり,魅力だったりする。

数字としてはあと20%だが,
100%に近づくにつれて対数的に難しくなる。
天才の領域といっていいかもしれない。
神バンドは楽器の秀才であるが,
おそらく音楽の天才ではない。

神バンドに欠けているものを埋めるのがフロントの3人である。
この3人は,対数的な難度の領域を
あっけらかんと突破しているように見える。
あっけらかん過ぎて,それは多くのミュージシャンに
賞賛と嫉妬を巻き起こしているかもしれない。

ソニスフィアの観客(ヘイターたち)を黙らせたのは
神バンドの力量ゆえである。
しかし,熱狂させたのは,
フロントの3人の女の子たちによるところが大きい。


◆神バンドのメンバー

ギター (大神),LEDA,藤岡(小神)のうち二人
ベース BOH
ドラム 青山,上田のうち一人

※LEDAはサポートから抜けた模様,替わりにISAO加入?

あくまで個人的な感想であるが,

小神(藤岡)
一番上手い。表現力が豊富。
時々,クレイジーなソロをする。
藤岡はロックという範疇にはおさまらない実力の持ち主だと思う。


メキシコ公演

レダ

タッチが繊細。速弾き命。
自分の活動が忙しくなり,サポートを抜けた模様。

大神(大村)

三人の中ではアタックが強く,一番ロックより。
明るそうな性格もステージを盛り上げる。
BOHとならぶ神バンドの顔的存在。
フレージングのセンスには欠けるかも。

大神もレダ同様,自分の活動が忙しくなる模様。

全員が馬鹿テク,運指が非常にきれいだ。
神を順位付けるなど恐れ多いが,ギタリストの力量としては,
  小神>>レダ>=大神
ではないかと勝手に思っている。

ただ,三人ともミュージシャンというよりは
ギタリスト。ギター小僧である。
またロックならば,もっと音が汚くてもいいかもしれないし,
感情表現があっさりしていることが多いようにも聴こえる。

たとえば,彼らに速弾きなしでギターを弾かせた場合,
どの程度の表現力があるのか。
あるいは,アコギでどのようなプレイをするのか。

もっとも,小神はちょっと異次元のギタープレイの持ち主のようで,
変態クレイジーソロは疑いなく,ワールドクラスだと思う。


ドラム青山
青山は正確無比の凄腕ドラマー。
特に,彼のバズドラが気に入っている。
父親は有名なドラマーだったらしい。
正確ゆえに面白みには少しかけるかもしれない。

ドラム前田
青山に比べると正確さでは落ちるかもしれない。
しかし,タメのあるビート,キレがあり,
青山よりは唄心を大事にするドラミングで
何よりも熱さを感じさせる。
よりロック向き,ライブ向きのドラマーだ。

ベースBOH
バックバンドとしては,ボーは珍しくキャラ立ちしている。
タッピングを駆使する変態ベース。
これだけソロの格好いいベーシストはあまり聴いたことがない。
バッキングのセンスは普通かも。


以上,神バンドを評価するなど恐れ多いし,
見当違いのコメントもあるだろうが,
そこはお許し頂きたい。

当初はBABYMETALのサウンドは打ち込みで
ステージではカラオケだった。
ところが,バックにあてふりの骨バンドを経て,
若手トップクラスのミュージシャンを起用。
ここが大きな分岐点になったのだろう。

そこには経営判断も働いたと思うが,
何よりもプロジューサーのKOBAMETAの
ヘビーメタルへの愛を感じざるを得ない。

周りの固めるクリエーターにしても,
商売じゃなくて趣味で創作しているような面がある。
それがBABYMETALを楽しくさせる要因の一つであると思う。



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2015年09月07日

BABYMETAL02 ベビメタロス


たかだかYOUTUBEの映像で恐れおののいた私であるが,
その場にいたハゲオヤジたちはどうなるのか。
これは以下からの抜粋である。


SuzukaYuiMoa:
L.A.のBabymetalファン達は、あの素晴らしすぎるライブ体験のあとの
あの 逃れられない禁断症状をどうやって処理してるんだい?

おれはロンドンで観たけど、あまりの素晴らしさに2、3日落ち込んでしまったよ。
ロンドンの観光名所も行ってみたけど、
Babymetalに比べたらなんもかんもつまらんかった。
なーんも興味持てなかったしね。
ショーのことを考え続けるのをやめられなかったし、
ただもう一回あれを体験したかったんだよね。

KitsuneSama:
わたしはただここに座って、
本当は仕事をしなけりゃいけないんだが、 全く集中できないでいる。
横の書類箱をみながら、これ片付けないといけないよなと 思いながらも、
今現在なにもやる気が起きない

今朝からずっとReddit(サイト)を漁り続けていて、
もっとBabymetal汁を吸うために携帯の空き容量を 消費し続けている。
いまだに頭はぼーっとして、コンサート後のハイ状態が続いたままで、
いまだ落ち込むところまで行っていない。

わたしは疲れた。
疲労困憊だ。睡眠が必要なんだ、、、、でも今頭の中は
Akatsukiの間
Su-metalが私達の「ほう」をみていたときのことで一杯なんだ、、、、、、

・・・以下続く・・・

上記は,LAライブ後の話だが,
イギリスでもそういう話を見たことがある。
BABYMETALのライブを見た人はかなりの高確率で
上記のような状態になるようだ。

こういう状態を
BABYMETAL LOSS ベビメタロス
というらしい(笑
誰が名づけたのか,上手いネーミングだと思う。

ベビメタロスは,祭りの後の寂しさ,
そういう感情に似ている。
あまりにも楽しい時間をすごしたために,
その後の日常生活が退屈すぎてやりきれなくなるのだ。

この鬱状態,心理学的には,
祭りの間には興奮を抑えようとする動きがおき,
祭りの興奮が収まった後でも,抑制作用が続くから,
ということらしい。

鬱が進行して死に至るケースもあるというから,笑い事ではない。

日本でも,おっかけと呼ばれる人たちがいる。
ライブがまるでドラッグのような体験となり,
ライブ依存症になってしまっているのかも。

傍からみれば,正気じゃない。
日本の女子中高校生に入れあげてる変態オヤジ(笑)
そう見られても不思議じゃないし,
実際,そう見られるケースが多いようだ。

特に,欧米はペド(幼児性愛)に異常にうるさい。
BABYMETALに嵌る人たちには,
なんらかの心理的葛藤があるかもしれない。
そのせいなのかはわからないが,
BABYMETALのファン・コミュニティはかなり親密な印象を受ける。
秘密を共有しあう同士という側面はあるんだと思う。

確かに,私にしてもBABYMETAL好きを公言するときは,
相手が音楽好きならば,なんの抵抗もないというか,
興奮状態でしゃべり続けるだろうが(笑
音楽に疎い輩に対しては,若干の抵抗を感じる。

BABYMETALREADING.jpg
2015.08.31イギリスREADIN&LEEDS

なんにせよ,私の数十年に及ぶ音楽キャリアの中で,
BABYMETALは突出した存在の一つになった。

14歳のときに聴いたディープパープルとピンクフロイド
19歳のときに聴いた山下洋輔トリオとエリックドルフィ
28歳のときに聴いた武田和命
39歳のときに聴いたブンブンサテライツ

私の脊髄を熱くさせたミュージシャンたちである。
BABYMETALも彼らと同位置にいる。


posted by DEBUO at 00:00 | BABYMETAL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月05日

BABYMETAL01 ベビーメタルにはまるきっかけ


◆きっかけ

私がBABYMETALを聴くようになったきっかけはイギリス・ソニスフィアフェス。
2014.7.5のことである。
私はその映像を2014年の7月中旬に見た。


かなり強い興味を惹かれた。
当初は神バンドの圧倒的クォリティに対してである。

◆2014年ロサンジェルス公演(7/28)

私がBABYMETALに本当にはまったのは
2014ロサンジェルス公演の映像を見たときだ。
(映像はたぶん,削除されている)

この映像をネットから落としたものの,
音も画質もひどくて,最初はほとんどスルーしていた。
BABYMETALの甘口のJPOPを聴く気がしなかったこともある。
IINEとかドキドキのような楽曲だ。

ところが我慢して聴いてみたところ,世界が反転した。

LA公演のこの映像では,DEATHのあとIINEを演奏する。
IINEは,ユーロビート風?のアレンジが大部分を占める。
甘口すぎて,聴き進めなかった部分だ。

そこを我慢して聴き続けたところ,驚く展開になった。
突然のブレイクダウンである。

それまでは甘口のJPOPであり,微笑ましい観客とのやりとりであるのが,
一転してテンションの高いコードによる大音圧のブレイクダウン。
女とへらへら遊んでいたら,いきなり崖から突き落とされたような衝撃であった。

驚いたのはそれだけではない。
ハゲ散らかしていたり,体中に刺青をいれたような大男たちが,
全員そろって『イイネイイネ』とわめきちらしているのである。

違和感ありまくりの光景だった。
悪魔宗教の集会か?悪徳催眠商法か?


曲は一気に展開する。
わくわくミッドナイトで,
非日常感たっぷりの夢幻のダンス。

そして悪夢のロンド。
変態変拍子による超難曲にもかかわらず,
見事な音楽世界。

『悪夢〜』を歌うスーメタルは,
この世ならぬ世界に迷い込んだ憐れな少女,
逃げまどうも,実は彼女は覚醒前の地獄の女王。

文字にすれば,まことに厨2である。
だが,スーメタルはその厨2世界を見事な表現力で歌いきり,
圧倒的な存在感により,聴衆を虜にしている。


ふと我に帰ったとき,私は奇妙な感覚におそわれた。

  腰まで水につかり,
  足には藻がからみついている。

『引き返せない』
本当にそう感じたのだ。
私は冷静にBABYMETALを聴いているつもりであった,
そもそも私はコンサート会場にいるどころか,
画質音質のかなり悪いYOUTUBE投稿動画を見ていたのだ。

それでも私はBABYMETALに捉えられていた。
会場にいるハゲ親父たちがより熱狂的な信者と化しているのは
容易に想像できた。

正直,ぞっとした。
BABYMETALの吸引力にだ。


ロサンジェルス公演の映像には収録されていなかったが,
悪魔のロンド以上に邪悪な曲がある。
『おねだり大作戦』。

かってかってかってかってちょうだいちょうだいちょうだい・・

このジョークのような楽曲が,
一連の流れに組み込まれると,
実に意味ありげな存在になる。

一連の楽曲で信者化している聴衆たちは,
もう我さきに何でも与えようとするだろう。
心臓くれ,と言われたとしても,
喜んで胸をかっさばいて取り出した心臓を
ステージに捧げんばかりの熱狂だ。

新兵不足に悩むどこかの団長が見ればまことにうらやましい光景が
嬉々として展開されたに違いない(笑

次の映像は2014年のフランス公演時のものである。


熱狂度が非常によくわかる。
みんな,頭おかしい(笑




posted by DEBUO at 00:38 | BABYMETAL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月04日

BABYMETAL00 ベビーメタル

babymetal-masks.jpg

◆BABYMETAL

2014年の夏ごろから,私はBABYMETAL(ベビーメタル)という
日本のメタル/ロックユニットにはまっている。
このユニット,ものすごい中毒性がある。

フロントは女子高生の3人。
それに恐ろしく手練れのバックバンド(神バンド)が帯同する。

サウンドはヘビーなメタルが中心である。
それに10代の女の子のボーカルと
タフなダンスがのっかる。
メタルとアイドルJ-POPの融合とされる。

結成は2010年。
当初は中学生と小学生の3人のみで,
バックは打ち込みが中心だった。
ところが,たぶん2012年ごろからバックバンドをつけ始めた。

ほとんど宣伝をしないユニットである。
テレビにも活字媒体にも積極的に出るほうではない。
握手会などもしない。

だから,一般的な知名度はかなり低いようだ。
それでも2014年の3月には単独武道館公演2DAYS。
2015年1月にはさいたまスーパーアリーナ2万人動員。
いずれもほぼ瞬時にソールドアウトしたようで,
抽選の倍率も結構高そうなユニットにまで成長している。

さらに,サウンドの面白さからYOUTUBEを中心に海外に波及。
熱狂的なファンを獲得しつつあり,
昨年度はイギリスの5千人規模の箱をソールドアウトにしたのをはじめ,
各種フェス等でワールドツアーを敢行,大成功をおさめた。

その点をあげて海外発,逆輸入の日本人アーティスト,
とかいう人がいるが,それは違う。

彼女たちの人気の中心はあくまで日本である。
それはCDの売り上げやライブのキャパが証明している。
感度の低い日本の一般マスコミの言うことを鵜呑みにしてはいけない。


ただ,当初はドルオタと物好きのファン中心だったと思う。
それが,バックバンドをつけたことと,海外欧米フェスでの大成功で
環境が一変したのではないかと思う。

私にしても,結成当初からBABYMETALの存在は知っていたが,
もともと,アイドル自体には興味がないうえに,
BABYMETALの音にも強い興味を惹かれなかった。

さほどヘビーメタルが好きではないこともあるし,
ましてや打ち込みのヘビーメタルでは聴く意味がない。


私は10代(70年代)の頃こそハードロック好きであったし,
ディープパープルやツェッペリンのコピーバンドもしていたこともある。
だが,20歳前後より興味がジャズやアバンギャルドなどに移り,
ヴァンヘイレン以降のHR/HMにほぼ興味をなくした。

全盛期の80年代ヘビメタは,あまり聴いたことがない。
メタリカ,と聞いても,新参者,という感覚しかないオヤジであるし,
あまりヘビメタにいい印象を持っていない。

ヘビメタはテクニカル過ぎることが多いこと,
ヘビメタは『様式美』というお約束の多いこと,
音楽味の乏しい,縛られた表現方法,
私がヘビメタに抱く偏見である。

また,日本においてはJPOPやアニソンではHR/HM風のアレンジが数多くある。
BABYMETALのJ-POPとヘビーメタルの融合,というコンセプトは,
とびっきり斬新というほどではない。

こんな例もある。
ファンクジャズにのせて声優自身が歌うアニソンである。


バックもとびぬけてイケてるが,
声優たちの音楽センスにも感心していた。
そんな例もあったから,
アイドルがヘビメタをやったとしても,違和感を感じなかったし,
さほど強い興味も惹かれなかった。

そんな私ではあるが,BABYMETALには大はまりして1年がたつ。
以下,防備録として私の雑感を記す。




posted by DEBUO at 22:20 | BABYMETAL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする