2018年01月19日

発声のいい日本人歌手

演歌・民謡系はのぞいて,歌の上手い(発声のいい)人
他にもたくさん上手い人はいるが,
あくまで私の基準で,ということで。


男性歌手


ワンオク TAKA


ADELE HELLO(カバー TAKA)

ADELE『HELLO』のカバー。ADELEはリストカットするんじゃないかというようなヘビーな歌唱であったが,ADELEに比べるとTAKAはライトで青春の1ページという歌唱だ。内面の成熟度がそのまま出ているのだろう。

TAKAは同世代では抜群に上手い。
上世代でも彼以上のボーカリストはなかなかいない。
歌の上手さは遺伝するようで。彼の弟も上手だ。
(森進一・昌子元夫妻の子)

ただ,なんだかフラフラ歌う癖は聴きづらい。
彼はまだ成長過程にあるようだが,熟成したらどんな歌い手になるのだろうか。
私にはバラード歌手のイメージが強いが,打破してるのだろうか。

ワンオクとしては,The BeginningHeartacheWherever You Are が有名か。



玉置浩二


あの頃へ

玉置浩二は男女合わせてもダントツに上手いんじゃないのか。
歌の上手さもあるが,この世界観の奥行きの広さ。

このときは,玉置浩二が35歳ぐらいか?
多分,一番彼がノッてたとき。
これ以降,段々と繊細さが消え,分厚くなっていく。

行かないで

『行かないで』は前時代がかった曲だが,怖ろしいまでの説得力だ。
ここが平成の世であることを忘れさせる。
玉置浩二の作る世界観にずっぽり引き釣りこまれる。


あとあげるとしたら,昔の井上揚水と久保田利伸。

現在の大衆音楽は要求されるものがたくさんあって,
いいボーカリストが出にくいのかもしれない。
発声という観点からだと,裏声系,ビジュアル系は×,
稲葉,桑田,ミスチルは特殊・・・
とやっていくとどんどん消えていく・・・


女性歌手

女性歌手は上手い人がたくさんいる。
男性はソングライティングに重点が置かれ,
女性はシンガーに重点が置かれるのは世界共通だ。


八神純子


思い出は美しすぎ(1978)

70年代後半〜80年に水色の雨パープルタウンなどヒット曲を連発。
なんと,シンガーソングライターである。
下から上まで明瞭な発声,どこまでも伸びていくような高音,
雰囲気もしっかり作れる当時最高の歌手じゃないかと思うし,
メジャーな人で彼女並みに発声のいい歌手はあんまりいない。

この時代は上手な女性歌手のヒットが多かった。
高橋真梨子FOR YOU(1982) などが代表的。



新妻聖子


この祈り


現代の邦人女性歌手では,新妻(にいづま)聖子。
一般的には知名度はいまひとつかもしれない。
ミュージカル舞台が活動の場らしい。I STILL BELIEVE(MISS SAIGON)

帰国子女で上智に進んだ。音大卒ではない。現在,37歳。
頭脳明晰,美人,抜群の歌唱力,ちょっと盛りすぎ。
張りのある歌唱も素晴らしい,ソフトな歌唱も素晴らしい。
ミュージカル女優だけあって,表現力が抜群だ。

ARRIVE

リズムのある歌もかなりこなせる。
上の動画は80年代ぽいシティポップスであるが,
これだけ音離れのいい歌い方のできる邦人歌手はあまり記憶にない。



吉田美和,MISIA,綾香,越智志帆など上手い女性歌手は多いが,
新妻聖子は図抜けている。

タイタニックのテーマ
オリジナルより圧倒的にいいんじゃないか。



サラ・オレイン


涙のアリア

サラ・オレインは日豪ハーフ。英語がネイティブ。
何しろ,ファルセットが神々しすぎる。
バイオリンが専門で,頭脳も相当明晰そうだ。しかも美人。
明らかに天上人だ。

文句をつけるなら,歌詞。なみだ〜では若干臭くて下世話になる。
まあ,作詞家(松本隆)のせいだが。
あと,上品すぎるので下々の歌は似合わないかも。


ちなみに,ロミオとジュリエットを新妻とサラが歌っている。

新妻聖子も素晴らしいが,サラ・オレインが神々しすぎる。
やはり,天上人なんだな。神話か何かを歌ったんだろう。



番外編 SU-METAL


BABYMETAL FROM DUSK TILL DAWN(FANCAM)

BABYMETALのボーカルSU-METAL(中元すず香)は,
しゃくりなし,ビブラートなし,ヒーカップなし,小手先のテクニックなし,の
学校唱歌のような歌い方で世界中を驚かせている。

彼女の唱法は徹底した地声と鼻腔共鳴。
上のFDTDではE5(hiE)を地声で出している。
しかも一瞬じゃなく,ロングトーンで。
使えるE5ということだ。(下はA3前後から出ている。)
それによりメタルバンドの爆音の中,
彼女は芯が太く浸透度の高い高音を客席に届けることができる。


それと,彼女は感情の乗せ方が抜群に上手い。
その感情も真摯で濁りのないものである。
物理的に浸透度の高い高音が,心理的にも聴者に深く突き刺さる。
だから,特にバラードでは多くの聴者(多くのオヤジを含む)の
涙腺を簡単に崩壊させる。

他には,ダンスしていてもぶれないピッチ。
しゃくらなくてもあてられる音程。
滑舌の良さ。
リズム感の良さ。

これらも一流であり,ライブが超安定している。
何しろ,彼女は録音よりライブの方が声がいいという,
珍しいタイプだ。

次の難曲をお聴きいただきたい。彼女がまだ16歳のとき,
しかもこれが初演(武道館)である。
イントロ,ブリッジ,アウトロ,バースは変態変拍子。
この前に神バンドの演奏があるが,それはパスしてある(聴き応え抜群だが)。
歌っているとき,彼女はトランス状態にあると思われる。


オヤジ達がBABYMETALに大騒ぎしている理由がご理解頂けるだろうか。
ずっと長年色々な音楽を聴いてきた人たちだ。

ちなみに,歌の下手なものにとっては,
  ■しゃくりは音程が不確かなため,音を当てに行く方便。
  ■ヒーカップは音程を安定させられないから。
  ■裏声やミックスはごまかし。音が細くなる。
  ■ビブラートは喉で揺らす。やっぱりごまかし。
となる。

しゃくりとチョーキングの違い
しゃくり:本来の音程よりも少し低い音を発声した後,本来の音まで引き上げる
チョーキング:本来の音から少しあげる
だと私は定義している。しゃくりの例



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2018年01月18日

声がひっくり返る唱法 ヒーカップ

声が裏返る唱法
以下述べることは私の単なる感想である。
定説でもなんでもない私の偏見が多く述べられていることを
最初にお断り申し上げます。


チョーキング


フレーズの最後に声が裏返る唱法はヒーカップ唱法といわれるらしい。
そのルーツが何のかはわからないが,
現代の大衆音楽には,次の二つが大きな影響を与えていると思う。

  @チョーキング
  Aロックンロールやロカビリー

チョーキングは,ブルースやロックの特にギタリストなら必須のテクニックだ。


チョーキングは英語ではBENDING。
方法自体は古くからあったのかもしれない。
直接の起源はジャズやブルースの管楽器によるピッチベンドを
ブルースやカントリーのギタリストが真似し多用し始めたこと。
音楽的に色気が出て耳障りがよい。
滑らかに音を上げる点が,後述のロックンロールやロカビリーとは違う。

このチョーキング,当然ボーカリストも使う。
声は裏返るところまでいかない。
なかなか格好いい。



ロックンロールやロカビリー


初期のロックンロールやロカビリーでのヒーカップ唱法は非常に目立つ。


語尾で突然声をひっくり返す。
滑らかに音をあげるチョーキングとは若干種類が違う。

興奮した歌手自身や客の掛け声を取り入れたものではないか,
と推測している。『イエー』『ヒョウッ』とか口笛などだ。
日本だと大向こう,『〜屋』とかいう掛け声だ。
それの高音裏声バージョン。

チョーキングがフレーズに表情をつけるのに対して,
こちらは場を盛り上げるための意味合いが強いかもしれない。



ぶりっ子バージョン


松田聖子も声が裏返るが,あれもヒーカップ唱法である。


昔はぶりっ子唱法として嫌っていたが,
改めて聴いてみて見直した部分がある。

あらかじめ声の裏がえしを作曲家から指導されたのではないか。
ヒントはチョーキングか?
チョーキングは元来フレーズに艶を出すためにある。
それがアイドル歌唱に用いられ,可愛さに変わる。
そして,むやみに使わす,その声はよくコントロールされている。
いい意味で計算づくの唱法であるわけだ。

但し,ロック歌手などのチョーキング唱法よりも,
声の裏返りが目立つが,
段々と目立たないようになっていったようだ。

このぶりっ子唱法は後に強い影響を与えた。
多くの女性歌手が使うようになったのだ。

だが,下手な歌手が使うと,本当にうざい。
可愛さではなく,にしか感じられない。
まさしく,ぶりっ子唱法である。

話はそれるが,私はアイドルに興味が無いというよりも,
ぶりっ子アイドルを大変嫌っている。
今でも,変にもたれかかってくるようなタイプは苦手である。
このぶりっ子唱法はその典型として記憶されているので,
声の裏返しは基本的に嫌いである。



B’z稲葉の場合


B’z の稲葉の裏返りは,チョーキングが基礎にあると思う。


声を若干上げながら最後に裏声にする。
効果としては松田聖子と同じだ。
松田聖子は若い女性の,稲葉は大人の色気を表現する。
但し,稲葉はやたら使う。

この歌唱は松田聖子とともに後年に及ぼした影響が強そうだ。
何しろ,ロックバンドとして売上がダントツだ。

ただし,先ほど申し上げたとおり,
基本的に私は語尾が裏返ることが好きではない。
好みだと言われるとその通りだが,上手い人が使うと色気になるのに,
下手クソだと,人に媚びているように聴こえるからだ。
そして大抵の場合,下手クソだ。

昨日,三浦大知を褒めに褒めたが,彼はほぼ癖のように語尾を裏返す。
非常に耳障りだ。
彼ほどの声質の持ち主なら,小細工に頼る必要はない。
というよりも,素直な歌声への信頼性が減る。
少なくとも,もっと使用を減らすべきではないだろうか。



島歌(沖縄/奄美大島民謡)


奄美大島の島歌や沖縄の民謡は声をひっくり返すことで有名だ。
島歌ではグィン(裏声を瞬間的に含めるこぶしの一種)という唱法である。



久しぶりに朝崎郁恵おばあちゃんの歌唱を聴いたのだが,
テク以前に一言『あー』と歌っただけで世界が変わる。
有無を言わさない説得力だ。
人間国宝にすべきだろう。

微妙にバックの演奏からずれているが,多分,音痴だからではない。
民族音楽はそれぞれ12平均律から微妙にずれた音階を持っている。
それがそれぞれ固有の民族音楽の音階となる。
そもそも12平均律自体妥協の産物で,中途半端な音階である。




フェイクとこぶし


ちょっと話がずれるが,
よくR&Bでフェイクとかいったりする。
本来の意味は『即興』で人によって内容が違う。
英語ではMelisma Riffs Runs,特に『RUNS』
日本でいうこぶしである。


民謡や演歌などの日本の風土から生まれたこぶしからと
ブルースやクラシックから生まれたフェイクからとで
受ける印象も方法も違うのは当たり前だが,考え方自体は似ている。


さらに話がずれるが,上の動画のボイストレーナー,発声が凄い。
私まで鼻がビリビリする。凄い鼻腔共鳴だ。
日本人のボイトレでこのレベルの人はどの位いるんだろうか。
(日本のボイトレを馬鹿にしているわけではない。単純な疑問。)

日本人歌手に歌が下手な人が多いのは,そもそも発声が悪いからだ。
日本人の特性として,喉先で発音しがちである。
だから,音がこもる,痩せている,音離れが悪い。
理由はわからないが,日本人の生活習慣が大声を嫌うせいなのかもしれない。
普段から口先でしゃべることに慣れているからか,
日本人は発声の悪さをあまり気にしない。

日本人歌手で発声がいいと思える人は数少ない。
演歌系,民謡系をぞのくと,
最高なのは玉置浩二で彼がダントツ。
ワンオクのTAKAも結構ヤル。

女性だと岩崎宏美八神順子大橋純子,あたり。
特に,新妻聖子とサラ・オレインの裏声は神。
知らないだけでまだ他にもいると思う。

上述の稲葉など,よく喉を痛めないな,と感心する。
彼のは特別な発声方法らしいが。

それに対して,例えば英語は子音中心であるためか,
はっきりしゃべらないと発音が通りにくい。
だから,腹式呼吸とか共鳴を積極的に活用したしゃべり方になる。
その頂点にあるのが歌手なので,歌唱モンスターが多数出てくる。

ただ,母音の多いイタリア語,タガログ語,韓国語においても,
素晴らしい発声を持つ歌手が多数輩出されている。
だから,子音が,という私の説はあてにはならない。
(注:最近のK-POPの特に女性歌手は喉声ばかりだが。)

下の動画はフィリピンの声張り上げ型歌手。
というか,比女性歌手のデフォがこんな人ばかり。



勿論,声が出ればいいってもんじゃない。
フィリピンのような歌唱モンスターには脳筋歌手も多い。
声を張り上げることに意識がいってしまって,歌がおざなりになるタイプだ。
それに個性も大切である。悪声であっても人気が出る場合も多い。

だが,日本の場合は発声に対する感覚が世界的に見て劣っている。
なに上から目線で語ってんだ,と方々からお叱りを頂くこと必至だが,
私は厳然たる事実だと思う。




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2018年01月17日

歌心その2 アナと雪の女王を歌う松たか子

歌心その1 からの続き


熱唱型シンガーに問われるPPの表現

※PP:ピアニシモ

アナと雪の女王 25カ国語で歌う『ありのままに』
Disney's Frozen - "Let It Go" Multi-Language Full Sequence

この曲は音域が広く,特に最後の大サビの部分では
血管が浮かび上がるような歌唱になる。
そして,そういうのが得意な人,
つまり熱唱型がこの曲のために選ばれているかもしれない。
だから,細かい表現は苦手なのかもしれない。

しかしこの歌は,松たか子でもわかるように,
サビを生かすためにも,AメロBメロは大切だ。
ここをきっちり歌いこまずにサビで声を張り上げても,
パワーがからまりするだけだ。

熱唱型シンガーにありがちな脳筋歌唱となり,
音楽は単なるスポーツになってしまう。

この歌に限らない。サビだけが歌じゃない。
地味な部分をどう解釈していくのか。
声を張り上げずに,どう表現していくのか。
歌詞への共感力とそれを表現するテクニックが求められる。
歌手の力量が評価される部分だ。

大声を張り上げてごまかすことができない分,
熱唱型ならば,余計にそこが課題になる。


ピアニシモの歌い方で私のお気に入りなのが,日暮しの榊原尚美だ。
日暮は1970年代に活躍したフォークグループ。
榊原尚美はその後独立していくつかヒットを出した。

榊原尚美はフォルテシモでも十分魅力的だが,
囁くような歌い方が抜群に上手い。
特に,日暮のアルバム『おだやかな午後』がアルバムのできとしても,
彼女自身の歌唱としても代表作だと思う。
次のアマゾンでさわりだけ視聴ができる。




歌心


一つのフレーズをどう歌い上げるか。
大切なのは表現する心象。心の中に浮かぶ風景だ。
歌に対する感受性としてもいい。

そして基本となる声質。歌手ならばテクニックよりも大切だろう。
そこに強弱,アクセント,速遅,その他様々なテクニックで歌に表情をつけていく。表現される世界は自分の心象だ。
そして,それはあくまで自然になされなくてはならない。
過剰ではスナックの陶酔カラオケオヤジになってしまうからだ。

そうした一連の表現力を私は『歌心』とよんでいる。
私がピアニシモ云々を言うのは,歌心がよくわかるからである。

最近,感心した歌がある。
セリーヌ・ディオンの『AMAZING GRACE』。


私は,セリーヌ・ディオンがあまり好きではなかった。
典型的な声張り上げ型だと思っていたのだ。

ところが,この曲では前半の低音部分が抜群にいい。
ソウルフルだ。この曲がゴスペルだということを思い出す。
高音もかなりいい(が,私にはちょっとうるさい。)

セリーヌ・ディオンがトップクラスのDIVAであることを今になって少しだけ納得した次第である。



宇多田ヒカルに見る歌心


次の歌唱は宇多田ヒカルがローティーンの頃のものである。
カーペンターズで有名になった往年の名曲(日本タイトル『遥かなる影』)だ。



ここで見られる宇多田ヒカルの切なさといったらどうだ。
レコーディング時14歳。日本で言えば中2の少女が歌っているのだ。

宇多田ヒカルのお母さんは藤圭子である。
藤圭子も日本の歌謡史に残る優れた歌手であった。
が,伝えられるところによると藤圭子は幼い自分の娘の歌唱の聴いて
引退を決意したという。

自分に残る演歌世界が嫌だったのかもしれない。
宇多田ヒカルに次世代の眩しさを見たのかもしれない。
そうだとしても,宇多田ヒカルの声は衝撃的であったろう。

パワーだけの子供なら結構みかける。
ちびっ子歌自慢で出てくるようなタイプだ。
しかし,これだけの情感を乗せることができるのは天才としかいいようがない。


ちなみに,藤圭子で好きな歌唱は『無法松の一生』。
村田英雄の前で歌ってしまい,その後ほされたと噂される曲だ。
ここでの藤圭子の揺るぎのないボイスコントロールとドスのきいた艶のある歌声は天下一品だ。私は美空ひばり・ちあきなおみ・藤圭子が演歌のレジェンドだと思う。



美空ひばり


次の歌唱は美空ひばり
曲はJAZZのスタンダードで有名な『スターダスト』。
世界一の歌唱だと私は感じている。


ポイントは表現したい世界とそれを支える技術力

私はジャズ・ボーカルも長年聴いてきたが,『スターダスト』に関して,
美空ひばり以上の歌唱を聴いたことがない。
語句単位ではなく,あいうえお単位で美空ひばりは曲を歌い上げていく。
そして,それを可能にするテクニック。安定感。音域。発声の自然さ。
もの凄いとしかいいようがない。

テクニックが過ぎると鼻についたりするが,
美空ひばりにはテクニック以上に表現したい世界が
歌唱から過剰なほど漏れこぼれてくる。
その世界とは『過ぎ去った美しい思い出』。
人生の美しさと悔恨,歴史の重みを感じさせる名演だ。


蛇足ではあるが,May.Jに関しては気になる点を二つあげたい。


気になるMay.Jのブレス


『ありのままで』ではMAY.Jは歌と歌の間のブレスがうるさい
何かそうすべき解釈上の理由があったのだろうか。

ブレスの件は多くの人が指摘しているようだ。
May.J+ブレス』で検索したら,ザクザク出てきた。
↑クリックするとGOOGLEへ



英語バージョンのMay.J


もう一つ気になる点がある。
彼女には英語バージョンがあるのだが,
日本語バージョンよりも素晴らしく聴こえることだ。

リンクを聴いていただきたい。⇒英語版

これは珍しい。日本人歌手は英語で歌うと質が下がることが多い。
そもそも母国語でない言語で歌うのは難しい。
借り物の言葉では技術的にも心情的にも母国語のようにはいかないだろう。

そのうえ,日本語は母音が多くバラードに特化したような言語である。
バラードでは日本語は非常に映えるのだ。
そして,『雪アナ』は日本語の映える歌ではないかと思う。

ところが,May.Jは英語バージョンのほうが良く聴こえる。
これは私だけの意見ではなく,多くの人が感じるようだ。
(相変わらず,ブレスが気になるが)


英語は子音を強調する。だから,パキパキしている。
ロックやラップにはよく似合う言語だ。
だが,日本語に比べるとかなりキツイ響きだ。

May.Jはひょっとすると子音を強調する癖があるのかもしれない。
彼女の略歴を見ると,彼女は4ヶ国語を話すマルチリンガルらしい。
だからといって,英語は日本では市場が小さいし,
英語の世界では熱唱型の歌唱力モンスターがごろごろいる。


ちょっと驚いた動画あった。
May.Jと三浦大知のDUETだ。


ここでのMay.Jの歌唱は素晴らしい。
ちゃんと心に届く丁寧な歌唱だ。

ところが三浦大知が出たとたん,全て持っていかれている。
大知の暖かい歌声が素晴らしすぎるのだ。
小細工を弄せず,歌声だけで人の心を掴む三浦大知。
こいつは只者ではない。

コメント欄も三浦大知で埋まっている。
三浦ファンが多いのかもしれないが,それだけではないだろう。
May.Jは確かにとても上手い歌手なんだろうが,
三浦に比べると,優等生的な歌唱に聴こえる。

三浦大知はフォルダー時代から輝くものをもっていたが,
素晴らしい歌い手に成長したものだ。
(ところどころ声がひっくりかえるのは直したほうがいいと思う。)



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2018年01月16日

歌心その1 アナと雪の女王を歌う松たか子

世の中の流れにすごく遅れていて誠に申し訳ないのだが,
先日,こんな動画を見た。

アナと雪の女王 25カ国語で歌う『ありのままに』
Disney's Frozen - "Let It Go" Multi-Language Full Sequence

数年前にブームとなった『アナと雪の女王』の主題歌『LET IT GO(ありのままに)』を25ヶ国語でリレーしている動画である。

この動画,サビのしょっぱなを松たか子が担当している。
これがとても魅力的だ。思わず耳が惹きこまれる。
私が日本人だから,というわけではなくて,
日本語を知らない外国人にも賛同者が非常に多い。

この動画の外国人の反応を訳したサイトが次のリンクにある。

次の記事によると,
    TOTAL票数:329票
    1位【51票】松たか子
    2位【27票】Jelena Gavrilovi? セルビア語
    3位【21票】Ana Encarnacao ポルトガル語
    4位【20票】Carmen Sarahi ラテンアメリカスペイン語
    5位【19票】Furedi Nikolett ハンガリー語
    ・・・
これは,日本人の投票を除いた結果だという。
他国も自国からの投票を除けば,松たか子がダントツになりそうだ。


この曲は,元々May.Jがカバーしたという。しかし,

May.Jファンからの悩み相談
アナと雪の女王の歌は、なぜ松たか子さんの歌の方がMay.Jさんよりも魅力的なのでしょうか?YAHOO智恵袋


上記YAHOOの質問者は,May.Jのファンにも関わらず,
松たか子の歌唱がMay.Jより魅力的なことにショックを受けている。

では,両者の聴き比べをしてみよう。まず松たか子から。


次はMay.J。途中までしか視聴できないが,これで十分だろう。


確かに,松たか子は何度でも聴きたくなる。
が,May.JはAメロだけでも聴くのを止めたくなる。
May.Jは技術力では日本でトップクラスの歌手と言われているらしい。
であるならば,どこで差がついたのだろうか。

一言で言えば,『表現力の差』。
ひょっとしたら,『日本語力の差』。



ドラマ仕立ての松たか子


『LET IT GO ありのままで』
歌詞をご覧頂きたい。下線は松たか子が強調した部分。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
(Aメロ)起
降り始めた雪は 足跡消して
真っ白な世界に一人の
風が心にささやくの
このままじゃだめなんだと
(Bメロ)承
戸惑い傷つき
誰にも打ち明けずに
悩んでたそれももう
やめよう
(サビ)転
ありのままの 姿見せるのよ
ありのままの 自分になるの
何も恐くない
風よ吹け
(エンディング)結
少しも寒くないわ
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

非常にわかりやすい歌詞だ。
孤独な私⇒悩むのはやめよう⇒ありのままに⇒少しも寒くないわ
という一つの物語である。

タイトルは『ありのままで』。サビのしょっぱなに『ありのままの』。
松たか子はサビに向けてAメロ・Bメロを注意深く歌っている。
以下,松たか子の強調した部分を中心に考えてみる。

起承転結の『起』
Aメロは全体的に暗い。
氷のように冷たい孤独で押しつぶされそうな自分を歌っている。

既に最初のフレーズに松たか子の特徴が出ている。
それは『〜消して』の部分だ。
そして,次のフレーズで『わたし』の部分を更に強調して歌う。

強調すると言っても,声は随分と抑制的である。
頭を抱えて孤独に悩む主人公が思い浮かばないだろうか。
すでにドラマが始まっているのだ。

起承転結の『承』
Bメロで印象深いフレーズは,『誰にも打ち明けずに
松たか子はこのフレーズを明らかに強調して歌っている。

主人公はここで孤独である理由に気づいたのだろう。
つまり,自分で自分を縛り上げている,こんなんじゃダメだ!
というような意味だろう。

そして,これが『やめよう〜』という決意に続く。

サビ 起承転結の『転』
ありのままの自分になる。
テーマである。

一番強調すべきポイントで松たか子は勝負をかけている。
サビの声色がAメロ,Bメロと明らかに違う。
冬の世界から一気に草原の花が咲き誇るような声だ。

これが松たか子の勝負声であり,おそらく
テーマ通り彼女の『ありのまま』の声なんだろう。
25言語リレーでサビのトップに彼女の歌唱が選ばれたのは偶然ではない。

この勝負声をよりドラマチックにするために,
注意深い解釈・歌唱をAメロ・Bメロで繰り広げ,
サビに向けて舞台を盛り立ているのだ。

起承転結の『結』
少しも寒くないわ。
決然とした開かれた主人公。


これが松たか子の解釈だと思う。
見事な起承転結が短い歌詞の中で表現されている。
ドラマを見るように松たか子は物語を織り込んでいくのだ。

解釈の的確な丁寧さ,だけでなく,
それを表現できるテクニックが松たか子に備わっていると言うことだ。

更に特筆すべきは声のよさ。非常に印象的だ。
素直,可愛い,上品。育ちの良いQUEENらしい。
いや,むしろプリンセスだろうか?

流石は,梨園生まれの演技力のある女優というべきか。



MAY.Jの場合


松たか子を聴いたあとだと,May.Jのほうは凡庸だ。


すぐに気づくのは,Aメロ・Bメロともに歌いこみが低い。
松たか子と比べると特に目立つ。
松たか子は,一字一句に注意を払い,強調したり,
声色を変えたりしてAメロ・Bメロに表情や意味を付加している。
May.Jの場合,Aメロ・Bメロの言葉がなんとなく流されていく。

流されていくのはサビでも同じだ。
『ありの』と歌われても盛り上がりも無く,サビと気づかないぐらいだ。
松たか子では輝いていた部分なのに。

サビの後半,声を張り上げて歌うが,
それまでに物語を語ってこなかったため,説得力がまるでない。



他国の歌手もMay.Jと似たり寄ったり


25カ国のうち,各国の歌唱を聴くためにできる限りリンクを貼ってみた。
25カ国バージョンではどこに割り当てられたかで
評価も随分違ってくるだろう。
二人は不明,二人は二ヶ国語を担当しているため,
松たか子以外21人の歌唱を聴くことがきる。

2位【27票】Jelena Gavrilovi? セルビア語
3位【21票】Ana Encarnacao ポルトガル語
4位【20票】Carmen Sarahi ラテンアメリカスペイン語
5位【19票】Furedi Nikolett ハンガリー語
6位【17票】Lisa Stokke ノルウェー語
7位【15票】Anais Delva フランス語/加・フランス
8位【14票】Idina Menzel 英語
8位【14票】Hye-Na Park 韓国語
10位【13票】Marsha Milan Londoh マレーシア語
12位【11票】Annika Herlitz スウェーデン語(1:02)
同点12位【11票】Nadezhda Panayotova ブルガリア語(3:06)
14位【10票】Gam Wichayanee タイ語(3:21)
14位【10票】Willemijn Verkaik ドイツ語/オランダ語(0:40)北京語ポーランド語カタルーニャイタリア広東ロシアデンマークブルガリアフラマン語

Aメロ聴くだけで各国の歌手の実力をある程度分別できる。
私の基準では,日本以外ではセルビアとスウェーデンが抜けてる。
セルビアは後半の歌唱で単純に歌手の実力が松たか子を上回る。
スウェーデンのA/Bメロには陰影があるが,サビは残念声だ。
他は大同小異。ここにMay.Jも含まれる。

つまり,松たか子が素晴らしい歌唱をしているのであって,
とりわけMay.Jがつまらない,というわけではないようだ。


May.Jは決して下手な歌手ではない。
歌手としてはMAY.Jのほうが,音域の広さ,声帯の開放度,音量,
音程など多くの点で松たか子よりも上手いかもしれない。

にも関わらず,アナ雪では圧倒的に松たか子を支持する声が強いのは,
表現力に大きな差があるからだろう。
May.Jは歌唱が棒すぎる。抑揚がなさすぎる。

May.Jに歌詞を読み込む力に欠けるのか(読解力がない)
或いは,歌詞を表現する技術力に欠けるのか。

ひょっとしたら,それはMay.Jの歌心の問題かもしれない。







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2017年12月08日

音楽市場は縮小していなかった

音楽市場:ライブ・配信・ソフト売上
音楽売り上げ02.png
(単位:百万円、暦年、出所:音楽ソフト生産高、音楽配信売上高は日本レコード協会、コンサート・ライブ売上高はコンサートプロモーターズ協会)

音楽市場トータル
日本音楽市場.png
(音楽ソフト生産高、音楽配信売上高、コンサート・ライブ売上高の合計、暦年、単位:百万円)


10年以上前から日本の音楽市場(CD売上)不況が騒がれていた。
一時期はデジタル配信市場がCD売上げをカバーすると言われていたが,
無料音楽配信が盛んになってきたせいなのか,
デジタル配信もしぼんでしまった。

ところが,ライブ売上げの右肩あがりが凄い。
それもここ数年のことだ。
最近はミュージシャンたちはライブ活動に重点を置いている,
というのはよく聞く。
それがこんなにライブに依存し始めているとは。

結局,上記グラフによれば日本の音楽市場は縮小していないことがわかる。
詳細は,こちらのサイトをご覧頂きたい。非常に参考になる。

それにしても,ライブ売上が10年前と比べて約3倍に拡大している。
それも5年ほど前から急激に上昇している。
できれば内訳が知りたいものだが,ちょっとわからない。


ちなみに,下のグラフはアミューズのもの。
アミューズには,サザン,福山雅治,ONE OK ROCK,PERFUME,BABYMETALなどが所属している。

アミューズ.jpg



では他国はどうなのか。

PwC-2014-report-music.png

さすがにアメリカ,ライブ規模が約1兆円。
日本が約3千億円だから,3倍以上もある。

ソフト等の売上が約5〜6千億円。ライブ規模はその2倍。
日本はソフト等の売上が3千億円程度。
日本もアメリカ並みまでライブが盛んになるとすれば,
日本のライブ規模は現状の2倍,6千億円程度にまで
膨れ上がる余地があることになる。

また,アメリカにおいても音楽産業はライブ中心になりつつあるのが,
数字で見て取れる。


ソフトだけの売上を見ると,日本は世界的に見てかなり上位にくる。

対GDP比

※GDP(名目)は世界の名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳より。
※GDPは2012年の数字ですので、参考程度に見てください。
    国名     対GDP比     卸売価格ベース売上高     2012年名目GDP(USドル)
1     イギリス     0.0526%     13億350万ドル     2兆4766億7000万ドル
2     日本     0.0505%     30億1200万ドル     5兆9602億7000万ドル
3     ドイツ     0.0398%     13億6510万ドル     3兆4295億2000万ドル
4     スウェーデン     0.0371%     1億94200万ドル     5238億ドル
5     フランス     0.0366%     9億5620万ドル     2兆6139億4000万ドル
6     オーストリア     0.0303%     1億1970万ドル     3948億7000万ドル
7     デンマーク     0.0302%     9500万ドル     3148億9000万ドル
8     オーストラリア     0.0279%     4億3080万ドル     1兆5417億ドル
9     アメリカ     0.0275%     44億7350万ドル     16兆2445億8000万ドル
10     オランダ     0.0267%     2億560万ドル     7708億7000万ドル


ということで,対GDP比では世界で2番目に音楽に金をつぎこんでいることになる。
しかし,ライブまで含めるとこの順位は大幅に変動しそうだ。



各国音楽市場.png

上記音楽産業の売上高にはライブの売上が含まれていない。
アメリカだと,ライブの売上はソフトの売上の倍ある。
日本においてもライブの売上とソフトの売上は同額程度である。
欧州も似たようなものだろう。

さらに,日米ともにライブ重視が鮮明である。
これも欧州は似た傾向にあると推測される。



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2017年04月02日

日本の女性歌手

美空ひばり 『スターダスト』

戦後の日本歌謡界に君臨したレジェンド。
彼女の最高曲は『川の流れに』だと思っていたのだが,
最近この歌唱を知ってたまげた。


曲は『STARDUST』。有名なスタンダード・ナンバー。
ナッキンコールの持ち歌だ。
この曲で美空ひばりは様々なテクニックを駆使しつつも
それを上回る表現力で過ぎ去った美しき日々を歌い上げている。
とろけるような,ぐっとくる歌唱である。

私はジャズ好きで,ジャズボーカルもそれなりに聴いてきたが,
これほどの歌い手はなかなか見当たらない。

上記は1982年の作品と思われる。美空ひばりが45歳ぐらいのとき。

追記
上記歌唱でも顕著だが,彼女の歌は一字一句に意味を込め,
アクセント,テンポ,声音を変え,並外れた表現力を実現している。

しかも発声がやはり並外れて安定感があるため,
テクニックが決して嫌味にならない。

いや,表現したいものが先にあるというべきか。
彼女の歌には人生を感じさせる。


ちあきなおみ 『霧笛』


原曲はポルトガルの歌謡曲であるファド。
ファドは日本の演歌に似たべたつきが特徴。
この曲の歌詞はオリジナル。

ちあきなおみはテクニックにおいて美空ひばり以上,
との評価を受ける場合がある。
若いころに限定すれば,私はその意見に同意する。

ただ,上記『STARDUST』を聴いてしまうと,
どちらが上か,には意味がないと思う。

ちあきなおみはこの曲でまるで映画のワンシーンのような
迫真的な歌唱を披露している。
少しオカルトが入っているとさえ思うほどだ。

1988年,41歳前後の作品。


藤圭子 『無法松の一生』


藤圭子は宇多田ひかるのお母さんである。
『圭子の夢は夜ひらく』でデビュー,
第1回日本歌謡大賞大賞を受賞するなど一世を風靡した。

不幸を背負ったようなイメージで売り出したため,
新宿の夜に似合いそうな曲が多かったのだが,
この『無法松の一生』,とんでもない声の迫力と安定感に驚かされる。

戦後最高の女性歌手に彼女を推す声が強いのも納得の歌唱である。
1978年,彼女が27歳ぐらいのときの作品。



さて,現代の女性歌手も上げておく。

BABYMETAL SU-METAL 『AKATSUKI』


BABYMETALの魅力の中心はSU-METAL(V:中元すず香)であろう。
多様なテクニックがあるわけじゃないのだが,
声の浸透力が物理的にも精神的にも半端ない。

YUIMOAやバックの神バンドの実力にも支えられ,
世界中のいい年したオヤジたちが彼女の声に心震わせる。
私もBABYMETALにはまってから3年近く,いまだに色あせない。

この曲は,2014年彼女が16歳のときの作品。


URU『HEARTACHE』


URUはいろいろな曲をカバーしてユーチューブにアップしていて
世間に知られることになった歌手。プロフィールは不明。

澄んだ美声,安定感,丁寧な曲解釈とそれを可能にするテクニック,
現状若手邦人の女性歌手で彼女以上の実力の持ち主を探すのは難しいんじゃないか,と思わせるほど歌のうまさだと思う。


坂本真綾『GRAVITY』


作曲:菅野ようこ 歌:坂本真綾

『GRAVITY』はWOLF`S RAINというアニメのエンディング。
2003〜04年のもの。彼女が23歳のときの作品。

アニメも佳作と呼べるものだが,曲・歌唱ともに秀逸。
菅野ようこはこういう生活感のないメロディセンスが抜群だといつも思う。
歌い手もこの非現実的な曲にうまく感情をのせつつ,非凡だ。




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2013年04月08日

桜にちなんだ曲

松田聖子 チェリーブロッサム
日本の歌謡曲及びアイドル全盛時代のトップアイドル。
楽曲は未だに色あせておらず,
例えば20年後に松田聖子ベストが発売されたとして,
結構なベストセラーをあげるんじゃないか,と思えるほど。
そういう歌手はなかなか居ないと思う。




森山直太郎 さくら(独唱)
この歌が流行っていた頃から桜にちなんだ曲が増えた印象がある。
森山良子の息子ということでも驚いたが,
卒業式のイメージとも重なり,
多分,現時点では桜にちなんだ歌としては一番人気なんじゃないか。




福山雅治 桜坂 
この曲が流行るまでは,
福山雅治を単なるチャラ男ぐらいにしか思っていなかったし,
ミュージシャンとしても視野に入らなかった。

この曲は,詩も心情たっぷりで,
シンガーとしての力量云々というよりも,実のある人だと見なおした。




宇多田ヒカル SAKURAドロップス
藤圭子が娘の歌を聴いて歌手を引退する決意をしたという噂がある。
本当かどうかはわからないが,
彼女の14歳の時に吹き込んだという『CLOSE TO YOU』を聴いた時に,
私はこの逸話を信じる気になった。
切なさが尋常でなかったのだ。

SAKURAドロップスは楽曲も素晴らしいが,PVの映像美が印象に残る。
後に彼女は,このPV監督の紀里谷和明氏と結婚(後離婚)。




ケツメイシ 「さくら」

ケツメイシは以前からリリカルな曲をラップと組み合わせていたが,
この曲で彼らは一気にメジャーを駆け上った。

楽曲も素晴らしいが,このPVも秀逸。
余韻は『秒速5cm』と類似。男のほうが内容を理解しやすいかもしれない。

ヒロイン(鈴木えみ)がこのPVのでは抜群に可愛い。




中島美嘉 桜色舞うころ

中島美嘉は私の好きなシンガーだ。
彼女の声は情緒たっぷりで思わず引きこまれてしまう。
この楽曲のPVも秀逸で,ついついホロリとする。




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2013年02月16日

傀儡謡にはいつも脊髄をやられる



アニメソングにはとんでもない曲が結構ある。
上記『 傀儡謡(くぐつうた)』はその一つ。
押井守のアニメ映画『イノセンス』の挿入歌である。

攻殻機動隊の音楽はTV版のほうの菅野よう子もなかなかスグレモノであるが,
映画版は音楽を川井憲次が担当する。
上記『傀儡謡』はまず空間をたっぷりとった静寂の世界に
アクセント的に入るパーカッションが緊張を高める。

独特のハーモニーはおそらくブルガリア民謡からヒントを得たコードを使用,
メロディラインはアジアのどこかを思い出させる。
歌うお姐さん方は日本の民謡歌手。
日本的な陰鬱な情念のようなものを呼び起こさせる。

これに和太鼓が絡んでいく。
この和太鼓奏者もかなりの手だれで,タイム感覚が非常にシャープ。
音離れがいいだけじゃなく,かなりの力強さもあり,
また,うねりのようなグルーブを加えていくので,
ドライブ感が半端ない。

代表的なのが4分あたり。
一瞬のブレイクの後,和太鼓が切れ込んでいくのだが,
何度聞いてもシャープネスとドライブ感に脊髄をやられる。


アニメのほうはこれ以上ないんじゃないか,というぐらいの映像美が印象的だが,
小難しいセリフと哲学的な側面を単純にスルーすれば,ストーリー自体はシンプル。





ついでにもう一曲。
上記『傀儡謡』とは対照的なポップなチューンだ。

きゃりーぱみゅぱみゅはPERFUME中田ヤスタカのプロデュース。
去年の紅白にも出演したらしいが,
なぜか欧州方面でスマッシュな人気を獲得しており,
先日の欧州ツアーではロンドンでチケット予約が数秒でさばけたという。
YOUTUBEでも彼女のプロモにはHIT数が多い。

箱の大きさとかがわからないし,またやらせK-POPの事例もあるので,
(PSYのYOUTUBE・HIT数10億以上には大笑い)
この手の話題をすんなり受け取るわけにはいかないが,
昨年のフランスJAPANEXPOでは2ステージで1万人以上を集めたという。
そこそこの人気はあるのだろう。参考

ただ,音楽自体は別にどうってことない。
テクノ風味のロックといったところか。
出だしはジューシーフルーツだな。


欧州の産業音楽シーンは一般的に日本よりもレベルが低い。
特にアイドル歌謡的なジャンルはマーケットが狭い。

通常,歌い手は上手であることが当たり前である。
ところが,日本のアイドル歌手は下手な人が多い。
聴くに耐えない様な歌手でもそれを一級品のスタッフが支え,
商品としてまっとうなものにしてきた。

まさしく,日本のガラパゴス化を示す一つの典型例であるが,
その独特の進化に世界の人々も目をむけ始めているのかもしれない。


似た例としては,いわゆるビジュアル系がある。
ビジュアル系といっても,音楽性向はばらばらであり,
演奏力も一級品からそこそこまで玉石混交。
ただ,ビジュアル的に美しい,というのは共通している。

このビジュアルに欧州の人々(の一部)がくいついている。
きゃりーぱみゅぱみゅも音楽的なものよりも
そのファッションセンスに惹かれている人が多いかもしれない。
原宿というキーワードでくくれるような話である。


きゃりーぱみゅぱみゅのこの曲を取り上げたのは,
映像美から。
非常にごちゃごちゃしているし,ゴージャスで強い色が多く,
下品になりがちであるが,
すっきりと上品にまとめあげている。

この手の映像感覚は日本のPVでよく見かける。
ちなみに,演出は田向潤監督。
前作までのPOPでFANTASYな映像から一転している。
しかし,過剰なまでの映像美,という面では共通している。

振り付けはMAIKO(旦那はPOPPINで有名なカイト)。



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2012年12月27日

おもしろCM




次のCMは割りと有名かも。




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2012年12月25日

クリスマスソング

h76.jpg

Wonderful Christmas Time_Paul McCartney
John Lennon - Happy Christmas (War is Over)
 個人的には,クリスマス・ソングといえば,ジョンレノン。
Jackson 5 - Give Love on Christmas Day
Chris Rea Driving Home For Christmas
 昔不良親父,今マイホームパパという感じがいい。
 
The Brian Setzer Orchestra - Jingle Bells (Live)
 この人のギターはとびっきり上手いこともあるけど, 色気があるね。
Duke Ellington And His Orchestra - Jingle Bells
 CBS session 06/ 21, 1962  the 30th Street Columbia Studio, New York
 ピアノが実にモダン。

Paul Bley (ポール・ブレイ) Santa Claus Is Coming To Town
 ポール・ブレイによる,なんてことのないJAZZ演奏。
 暗いというか,ちょっと繊細っぽいところに彼の持ち味が感じられる。
Santa Claus is Coming to Town - Bill Evans
 JAZZの詩人,というのがよくわかる演奏。

Christmas song - Nat King Cole
 この人の歌唱は永遠に語り継がれる。
Carla Bley ・Steve Swallow 〜 the Cristmas Song
 ポール・ブレイの元奥さん,普通に演奏している。

Charlie Parker's All Stars - White Christmas
 これぞJAZZ。
山下達郎−WHITE CHRISTMAS
 空間が洗われるようなチューン。この人は孤高の音楽家だね。

Enya - Silent Night (in Irish) Christmas Lyrics




Xmasボード.jpg
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2012年03月30日

すごいパフォーマンス

早乙女太一チームラボ [吉例]新春特別公演「龍と牡丹」-剣舞/影絵-

彼は北野武・座頭市にも出演。


Shamisen Vs. Tap

座頭市つながりで。
(劇中,タップダンスの演出がある)


 "Robocop525" full clip - Kenichi Ebina

最初はコロッケみたいだったが,
この人のスキルと身体能力,半端ない。

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2011年12月31日

21世紀の女性音楽家

ここ2〜3年ほどの日本の音楽は停滞気味なんじゃないかと思う。
少し前には昭和歌謡風TUNEが流行し,
2011年など,ヒットチャートの上位はAKB,ジャニーズが席捲した。

K-POPという,多くの場合中身はまんまレベルの低いJ−POPも
日本の音楽停滞を表している。
目先を変えたいのだろう。


それでも,注目すべき人は出てくる。
最近だと,KOTORINGO

幼女のようなボーカル,
対照的に男性的なピアノ演奏力,
JAZZなどに影響を受けた複雑なアレンジ,
なによりも,個性が飛び抜けている。

坂本龍一が見出した,というだけあって,
矢野顕子の現代版,という見方もできると思う。

矢野顕子のギトギトしたアクはないが。


KOTORINGOが静,草食系だとすると,
動,肉食系は椎名林檎だろう。

98年にデビューしているからもうベテランだが,
とにかく声が強い。

東京事変の超強力なバックをを抑えつけることのできるボーカリストは,
日本には他にいないんじゃないか。

私は彼女を日本一の女性ボーカリストに推す。


音楽家というと少々語弊があるかもしれないが,
PERFUMEも好きなミュージシャンである。

ただ,PERFUMEの場合,
中田ヤスタカの力が大きいのであるのは皆さんご存知の通り。


最近の最大の驚きは初音ミクである。
ホログラムによるライブは未来を予感させた。

彼女を音楽家と読んでいいのか,
いや女性なのか,そもそも生物でさえ無いのだが。

初音ミクはある意味PERFUMEの延長線上にある。
アイドルの究極の形だ。

初音ミクはプログラムである。
全てが人によってコントロールされる。

従って,初音ミクが自発的に魅力を持つことはない。

対して,PERFUMEは歌手としては相当改変されているかもしれないが,
当たり前ではあるが,彼女たち自身に決して計算できない魅力が備わっている。

その違いには深い溝が横たわっていると思うのだが,
それは簡単に飛び越すことのできるものかもしれない。

アニメにシャロン・アップルというのが出てくる。
AIによるアイドル歌手で,宇宙を制覇している,という設定だ。

未だ初音ミクはメジャーな存在ではないが,
ヒット・チャートにコンピュータ・プログラム歌手が並ぶ,
そういう時代がやってくるのかもしれない。










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2011年08月28日

SUPERFLAT MONOGRAM

なかなか楽しい動画があったので,ご紹介。
村上隆が2003年に,ルイビトンのために制作したもの。



監督は細田守。
『時をかける少女』『サマーウォーズ』で有名なアニメ監督である。

アニメーションも素晴らしいのだが,
その世界観にぴったりハマる音楽も素晴らしい。
アルコールで洗いさったような人工色が気持ちいい。

音楽を担当したのは,FPM(Fantastic Plastic Mashines)。
田中知之の一人ユニットである。
田中知之は,DJ,ミキサー,アレンジャーなどで世界的に有名。

本作品は,ベースがファンクぽいディスコサウンドに
キャッチーなメロ,コードをのせておしゃれな作品に仕上がっている。

細かく聴けば,
  めまぐるしく楽器を紡いでいる。
  複雑なコード,リズムを散りばめている。
等,一歩間違えばとっちらかったり,
実験的な頭でっかちの音楽になりがちなのだが,
このTUNEは爽やかサウンドにまとめ上げられている。

その手腕は,『手練れ』の一言。


この作品は2003年。
こういうとんがった作品は,時間が立つと陳腐になったりするのだが,
2011年に鑑賞しても,全く古さを感じさせない。

ルイビトンも喜んだことだろう。
多分,22世紀になっても現代性を持ち続けるんじゃないか,
そう思わせる作品である。


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2011年08月06日

反フジテレビ祭

先日,日本のネット史上,最大級の祭が起こった。
ことの経緯はこうである。

  ある俳優が,フジTVの韓流びいきに文句を言った。
    ↓
  その俳優は,事務所を首になった。
    ↓
  ネットでフジTVへの非難祭

最近のフジTVは韓流押しに目に余る物があるという。
例えば,こんなだ。

ピザハット.jpg

ピザハットの人気ランキング
である。
『笑っていいとも』の1位は『特うまプルコギピザ。』
ところが,当のピザハットでの公式ランキングは5位


牛丼.jpg

上記も同じく『いいとも』での『すき家牛丼ランキング』である。

この『すき家牛丼ランキング』,
『お試しかっ!7月11日放送』でも取り上げられていた。

  ■大人気牛丼チェーン店「すき家」の最新人気メニューランキング
  BEST10を全部当てるまで帰れま10
  『お試しかっ!』7月11日放送

  【第1位】牛丼(並)
  【第2位】白髪ねぎ牛丼(並)
  【第3位】ひやし牛まぶし(並)
  【第4位】うな牛(並)
  【第5位】ねぎ玉牛丼
  【第6位】おろしポン酢牛丼(並)
  【第7位】牛あいがけカレー
  【第8位】食べラー・メンマ牛丼(並)
  【第9位】おろしハンバーグ定食
  【第10位】3種のチーズ牛丼(並)

いいとも,でキムチ牛丼は8位であるが,
お試しかっ!,ではランク外である。

また,1位の『ねぎ玉牛丼』,コチジャン入りで韓国風牛丼である。
芸が細かい,とネットで失笑されている。


こんなおかしな表記もある。

韓日戦.jpg

サッカーだけではない。

韓日ゴルフ.jpg

ゴルフでも韓日戦なのだ。
サッカーU17女子W杯は日本×ベネズエラ,と表記されている。
フジテレビは確信して『韓日戦』と表記しているのだ。


他にもいろいろな疑惑が指摘されている。
こちらのサイトをご覧頂きたい。 
  フジの韓流ゴリ押し啓蒙ポスターが完成



フジは,明らかに韓流をプッシュしていると見て良い。
では,なぜフジTVは韓流をプッシュするのか。

1 効率化

マスコミ全体に言えることだが,
テレビも年々収益が落ちている。
新しいコンテンツに資金を投入できない。
しかし,コンテンツがないとCMを放映できない。

そこで,安くて,マニア層からの支持を見込まれる
韓流コンテンツを流して,経営の効率化を果たしている。

韓流ドラマ.png

見づらいかもしれないが,フジテレビのお昼の番組表だ。
ほぼ全てが韓流ドラマである。


2 商売

韓流著作権.jpg

上記はJASRACのサイトから。
フジパシフィック音楽出版という会社に,
『KARA』『少女時代』といった韓流曲の著作権がある。
フジパシフィック音楽出版は,フジの完全子会社だ。

フジテレビの韓流アイドル押しは,
つまり,自分の子会社の商品を販促するためなのだ。


3 疑惑の外国人株主

外国人保有制限銘柄.png外国人の持株割合は,
テレビ会社の株の20%未満でなくてはならないという。

ところが,フジTVと日テレはその20%を超えている。
このままでは放送免許取り上げであるが,
両社とも,外国人を名簿に記載しないことで,
20%枠を守っているという。

両社はそれを『合法』と言う。

フジと日テレ、株主名簿不記載で免許取消し回避
外資規制、配当付与で意見の違い 日本証券新聞社


この外国人株主であるが,
半島系の株主が多いのではないか,との噂がある。

2005年のライフドラによるフジ買収騒ぎがあったが,
そのときSoftBankの子会社が半島系資本を仲介した,
という。

持株だけでなく,スポンサーとしても,
半島系の資金が放送局になだれ込んでいると言われている。



このネットでの反フジTV祭に対する反論は,
『フジは商売でやっているんだから,冷静になれ。』などというものである。

  小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 〜世間に転がる意味不明
  「面倒くさい」あの話に触れてみようと思う
 日経ビジネス

上記筆者は割と興味深い視点を持つ人だが,
今回はなんだか,微妙な評論になっている。

まとめると,
  反フジテレビ祭での陰謀・洗脳論は馬鹿げている。
  フジの韓流押しは,企業の効率化であり,
  企業の利益追求のためである。
  まがい物を売って目先の利益に追求するのであれば,
  それは早晩破綻する。
  だから,大揚に構えたほうがいい。
ということらしい。

もっともらしい,物言いだ。

しかし,本質的なことを見逃しているのは,彼らしくない。
この祭の本質は何か。

マスコミと視聴者の関係が変質しつつある

ということである。

流行はテレビが作る,と公言してやまない人がいる。
確かに,昭和の時代であればそうだったであろう。

しかし,ネットがこれだけ浸透した結果,
多くの人々はテレビの垂れ流しを,
口をあけて待ってるだけではなくなったのだ。

かつては受動的だった人々は,
ネットが浸透した結果,
自分から情報を取捨選択するようになってきたのである。


それにもかかわらず,テレビが流行を創りだす,
などと思い込んでいるのは,まさしくシーラカンスである。

確かに,テレビにはまだ流行発信機能があるだろう。
口を開いたまま,というのはおそらく3割程度はいる。

しかし,そういうタイプは取り残されつつある人々である。
もっと言えば,21世紀から落ちこぼれつつある人々である。

逆に,一方的なテレビの押し付けに反感を持つ層というのは,
ますます増えていくだろう。

自分の選択が大事なのであって,
他人からの押し付けに不快感を感じるからだ。
そういう層が,昭和とは比較にならないぐらい
厚みを増しているのだ。


また,テレビが流行を作る,と考えているのであれば,
それは視聴者目線ではなく,上から目線になりがちだ。

実際,上記フジの件にしても,
韓流押しは商売だから,というのは少しおかしい。

これだけ消費者オリンテッドが叫ばれているのに,
テレビ局の一方的な押し付けは,消費者側であるとは到底いえない。
  ※オリエンテッド:重視とか指向とかいう意味。

子会社の著作権収入を得るために韓流アイドルをプッシュしたり,
効率化のために一部マニア受けしかしない韓流ドラマを流したり,
スポンサーや株主の意向に沿うために様々な韓流押しを仕掛ける。

そこに消費者はいるのか。


また,商売とはいうが,
日本の放送局は,放送許可を独占している。
それだけ公共性が強いと考えられるのだ。

にも関わらず,あからさまな自社の利益追求には,
疑問を感じる人が大勢いるだろう。

放送法51条の2
では,
「広告は広告であることを明らかに認識できるようにしなければならない」
とされている。

フジテレビはこれに違反していないか?

商売云々を言うのであれば,
放送許可をもっとたくさんの起業家に与えれば良い。
その中で,切磋琢磨すればいいのだ。


消費者が変質しつつある,という観点がなく,
従来通りの殿様商売を続けるようであれば,
テレビに将来はない。

それが,今回の祭の本質だろうと思う。
フジテレビが視聴者を洗脳しているとか,陰謀があるとか,
そういったネットの反応は枝葉の問題である。

時代を先取りしていたテレビは,
既に時代から取り残されようとしているのだ。


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2011年07月18日

アンゴラは音楽大国であった。

ルアンダが東京を抑えて生活費1位
という記事を読んだ。

さっそく、ルアンダを調べてみた。
ややこしいことに、ルワンダという名前もある。

  ルアンダ・・・アフリカ・北西部のアンゴラの首都
  ルワンダ・・・アフリカ・中部の国


そのアンゴラであるが、2006年にFIFA・ドイツWCに出場した
サッカー強国である。

一人当たりGDPが6000ドル程度あり、
アフリカとしては経済強国である。

アンゴラ経済を支えるのは、石油とダイヤモンド、
2002年までのアンゴラ内戦から急速に回復して、
ここ数年は10〜20%という猛烈な経済成長をしている。

このランキングは、駐在員目線での物価である。
アンゴラでは駐在員向けのインフラが整っていないのかもしれない。

インフラ不足+猛烈な経済成長で
駐在員の需要に追いつかないのだろう。

インフレも凄そうだ。


しかし、アフリカ中部のチャドという国も物価が3位、
こちらは、完全な失敗経済国とされている。

アフリカで何が起きているんだろうか。



さて、アンゴラを調べていたら、
この国は元々ポルトガルの植民地だったという。

ブラジルとのつながりが強いのか、
地上デジタル方式は日本式になった(アフリカでは初めて)。
南米はほぼ日本式である。

南米への奴隷輸出基地で栄え、
現在の南米音楽のルーツが、アンゴラにあるという。

サンバの元となったセンバとか、
フランス語系のズークとセンバが合体したキゾンバがある。


そのセンバ、アンゴラのあらゆる場面に浸透した音楽らしい。
生活密着型、ということである。

その中心人物の一人が、ボンガ・クウェンダ(Bonga Kwenda)、
出生名はジョゼ・アデリーノ・バルセロー・デ・カルヴァーリョである。



だみ声ではあるが、相当な力量の持ち主だ。

まずは、その存在感。
バンドサウンドを制圧する力が半端ない。

さらに、相当なテクニックの持ち主ではあるが、
それよりも、声の魅力に惹きこまれる。

熱い情熱、仄かな哀愁、暖かそうなハート、
そうした強い情がストレートに飛び込んでくる。


バンドサウンドは、貧相なフロントと、
やたらリズム感のある打楽器、
というアフリカ音楽でよく見かけるパターンである。

このドラム、パーカッション的な軽いリズム感で気持ちいい。


センバはその後、いろいろなジャンルと融合する。

フランス語系のズークと合体したのがキゾンバ
テクノっぽい要素を取り入れたのが、クドゥーロである。

クロゥーロ有名なのが、
2006年結成のBuraka Som Sistemaなんだと。
日本でもCDをリリースしている。

YOUTUBEで聴いてみたのだが、これがなかなかイケてる。

Sound of Kuduro (without intro)



なんだか、トーキングヘッズとかXTCを思い出してしまった。
熱狂的なリズムに、アシッド性の強い音を組み合わせ、
やや病的な感性をうまく表現している。

両方とも、CDを買うつもりである。



posted by DEBUO at 11:48 | 映像・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月09日

韓国政府による日本文化の剽窃

私は20年来の嫌韓だが、現在では笑韓か呆韓あたりにいる。

確かに、あの国には注目すべきものもあるし、
素晴らしい人物もいる。

だが、そういったものはわざわざ選別しないと、
雪崩のように腐ったものにぶち当たるので、
精神衛生上良くない。

だから、遠からず、近づかずのような距離が一番良い。


そんなわけで、韓国ネタはスルーすることが多いのだが、
相変わらずかの国は無作法な振る舞いをしているようである。
最近では、うざい韓流騒ぎを世界中で巻き起こそうとしている。

寒流騒ぎの元は韓国政府である。
わざわざPR予算を組み、
文化拡散組織を立ち上げている。

  ★ジェトロ報告書 韓国のコンテンツ産業における予算編成の推移
   2009年度予算が2422億w(約200億円) 
  ★韓国政府が「K−POPアカデミー」設立…韓流スターの予備軍育成
   サーチナ


名目は、韓国製品のPRである。
歌手やドラマを韓国製品の広告塔にしているわけだ。

悪いことではない。
だが、韓国人の執拗な自己顕示欲、
〜それはコンプレックスと裏腹
が前面に出るために、実に気持ち悪い現象となる。


また、個人的にはK-POP(笑)の頭の悪そうな音楽は、
騒音条例などの法律で規制してもいいと思うぐらいである。

私の住むフィリピンではたまにK-POPが流れることがある。
どこの誰の歌かわからなくても、たいてい、すぐにわかる。

アメリカのダンス音楽もたいがいなのが多いが、
それ以上に毛色の変わっているように聴こえるからだ。


まず、アレンジが単純でセンスが悪い。
リズムも節回しも独特の臭みがある。

さらに、言葉が下品だ。
『ゲ』『ジ』『ング』とかの濁音が多く、
濁音でなくても、言葉の響きが汚い。

少なくとも、私にはそう聴こえる。
例えば、こんなのである。2NE1 FIRE
 
2年前に、私のアパートの前に住んでいた馬鹿比人が、
毎日のように聴いていたTUNEである。
  ◆オレのアパートの前のボケがうるさい(怒)
  http://debuo02.seesaa.net/article/129886432.html


当時は誰の曲かわからなかったが、
K-POPであろうと当りをつけていた。

えぐみがありすぎるからだ。

  ※ちなみに、上記動画の再生数が2000万を越えている。
   韓国には、再生数を請け負う企業があるらしい。
   こうなると、スパムに等しい。木村太郎事件
  http://www.youtube.com/watch?v=5X0ewugblqc


さて、騒音にしか過ぎない音楽にしても、
古臭くて正視に堪えないドラマにしても、
それで喜ぶ人がいるのなら、
私はそれを批判することはできない。

しかし、見過ごせないことがある。
韓国による、日本文化の剽窃だ。

次の動画をごらん頂きたい。

  ★危機に瀕する日本: 日韓紛争概説 文化略奪と歴史歪曲に関する一考察




KOREA-CONNECTIONというのは、フランスで韓流を起こそうという、
韓国政府支援の組織である。

KOREA−CONNECTIONはこんなことをしている。

  ★仏韓流ファン、パリのドゴール空港でK-POPスターをお出迎え
  ワウコリアNEWS

これを指揮したのがコリアコネクションである。
ある日突然、韓国芸能人が日本の空港で大歓迎される映像が、
日本の芸能ニュースに流れるのと同じ現象である。

  ★仏ルモンド紙がK-POPコンサートに批判的評価
  「肯定的国家イメージを売ろうとする韓国政府の大々的支援を受け進出」
  オーマイニュース(韓国語)2chで代用
  ★韓国がフランスで韓流を捏造 でもばれる
  YOUTUBE
  ★K-POPアイドルがパリ入城、ドゴール空港に響く韓国の歌…
  なお、人波の大部分は「コリアコネクション」の会員でした

  中央日報


その彼らが、フランスで韓国文化を紹介するイベントを実施した。
その内容が、日本文化のパクリばかりだったのである。
  KOREA-CONEECTIONのサイト


見事なぐらいの日本文化の剽窃ぶりだ。
韓国には立派なオリジナル文化があるはずだ。
ところが、なぜこうも日本の文化に寄り添うのか。

韓国の剽窃は日本文化に限ったことではない。
中国文化も韓国に盗まれて、
中国人の多くが韓国に怒りを感じている。

韓国の他国の文化剽窃に関しては、
ネットでは良く知られているが、
上記YOUTUBEの件は、韓国政府の後援がある
という理由から、当ブログで取り上げた。

かなり悪質だからだ。



posted by DEBUO at 05:45 | 映像・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月07日

どうでもいい話

私は1960年生まれである。50歳を越えている。
昔ならば、Dont Trust Over 30.だったはずだから、
現在の私はカスみたいなものかもしれない (^_^;)

日々、固くなる頭を意識しながらも、
それでも、10年たつと随分考え方が違うもんだと思う。


例えば、私は10年前ならば、
単純な自由貿易主義だったし、
『国民の債務』に悩む『若者』であった。

若者であったのである。

現在では、グローバリズムは人を幸福にしない実例を見てきて、
鎖国と開国の間に着地点がある、と思うようになった。
(実例:韓国)

国民の債務、というのは全くおかしな話、ということは数年前に理解した。
以前は私にとってはとんでも話だった公共事業であるが、
現在では、積極的な公共事業肯定派になった。


10年は一昔である。
そう歌ったのは井上陽水か。
ふた昔ぐらいかもしれない。

私が中2の時に、『氷の世界』が発売された。
初めて日本でミリオンセラーを記録したアルバムである。

LPは当時2000円程度した。
その値段は、昔からあまり変化がない。

60年代だと、月給が2〜3万円なのに、
LPが2千円程度なのである。

だから、氷の世界のミリオンセラーというのは、
現在のミリオンセラーとはぜんぜん価値が違う。


もっとも、私は4畳半フォークからすぐに脱却して、
ブリティッシュロックに鞍替えしていた。

ピンク・フロイドの『狂気』は当時の私のお気に入りの一枚である。
このアルバムは、ビルボードチャートの200位以内に
15年間(741週間)に渡ってランクインし続けたという、
ロングセラーのギネス記録を打ち立てた歴史的なアルバムである。

音楽に興味が出始めたのが、小6〜中1の頃であるが、
私は、幼少の頃からアイドル音楽に興味はなかった。

30年前ならば、『PERFUME』とか『初音ミク』を
理解しなかっただろう。


『間章』という名前に反応する人はどの位いるだろうか。
音楽評論家である。
私が大学生の頃にはすでにこの世にいなかった。
30代前半までの短い生だった。

彼は若くして物言いになったせいか、
随分と青臭くて固かった。

だが、20歳前後の私にはその青臭さがピタリとはまった。

確かに、彼の物言いは理屈っぽかったのかもしれない。
音楽評論といっても、ジャーマンロックとかフリージャズ
なんかが、彼のフィールドだった。

しかし、間章が若者に大きな影響を与えた最大の理由は、
彼のセンチメンタリズムじゃなかったのかと、ふと思う。

音楽を楽しむ、というよりも、音の純粋さへの求道、
彼はそれを説きつつ、
孤高たろうとした、彼の姿勢に、
私は感傷的なものを感じるのである。

いや、センチメンタリズム、という私の解釈がおかしいのかもしれない。
或いは、間章の物言いに、
当時の私の心境が投影されていたのかもしれない。

というよりも、当時の若者の心境が投影されていたのかもしれない。

本日も、友人であるZAPPSの『ひろし』氏と歓談して、
気分がいい。
酔っ払いの戯言として、
私と同世代であろうかつての『間章』ファンには、
大目に見過ごしていただくことを願うものである。


ただ、間章の愛したエリックドルフィは、
私が20代だった頃のベスト・アイドルである。

しかし、人間は年齢と共に多少なりとも円熟を増すようである。

間章が現在も生きていたのなら、どういう音楽を聴いていたであろうか。
perfumeや初音ミクを聴いて、どういう感想を抱いたであろうか。

肩の力を抜けよ。
今なら、当時の間章にそういう感想を持ったかもしれない。






posted by DEBUO at 03:35 | 映像・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月12日

音楽の味わい

若い頃に読んだ小説を後年読み返すと,
また違った味わいを発見することがあるという。

私がそう言われたのは,夏目漱石だ。
高校の先生に,漱石は年とってから読め,
と言われた。

その先生でさえも20代後半だったから,
果たして理解して我々に諭していたのかはわからないし,
夏目漱石のような陰鬱な小説を読みたくはないのだが。


音楽でもそういうことがある。
若い頃と年寄りになってからとは,
印象が変わることがある。

私が大学時代に一番好きだったミュージシャンは,
ジャズ奏者のエリック・ドルフィである。

フリー・ジャズに分類されるミュージシャンだ。
特に馬の嘶きと評されたバズクラは凄かった。

テクニックも凄かったが,
孤高とも言える彼の演奏スタイルも若い私を大いに惹きつけた。

一匹狼を気取り,いまだにその癖の抜けない私には,
フォロワーのいない彼のスタイルはぴったりはまった。

あまりに思い入れを入れすぎて,
彼の写真を見ただけで涙ぐむぐらいだった。


エリック・ドルフィは20代の私を虜にしたのだが,
しかし,いつしか卒業の時期がやってきた。

30前後だったろうか,
次第にドルフィを聴かなくなり,
久しぶりに針を落とした彼のレコードからは,
かつての興奮が呼び起こされなかった。

彼の奏でる音に若さや硬さを感じてしまったのだ。
青臭い,とも言える。

私は,彼の死んだ年齢に並ぼうとしていた。


エリック・ドルフィに代わって私を虜にしたのは,
武田和命である。

かつて,山下洋輔トリオに参加したことのあるテナー奏者だ。
彼が死んだ時に,アケタから追悼CDが出た。

CDだけではない。
フォーカスでも彼の死が報じられ,
テレビでも追悼番組が流された。

一般的には無名の彼だが,
いわゆる『通』にはファンが多かったのだ。

彼の何が凄かったのか。
ただの1音が凄かったのだ。

ただの1フレーズでもない。
1つの音だ。
CならCを吹くだけ。
そこに私は非常なる重みを見出したのだ。

高い音が出せるとか,
指が速く動くとか,
アドリブが最高とか,
そういうことはどうでも良かった。

ただの1つの音がミュージシャンの格を規定する。


私は更なる音の深淵にたどりついていた。
だから,一時期ジャズ・バラードばかり聴いていた。

武田和命以外では,ソニー・ロリンズとか,宮沢明が私の好みだった。

決して,イージーリスニング的に聴いていたのではない。
音の重みとか深さに感銘を受けるようになっていたのだ。

多分,この頃が私の感性がMAXだったんだと思う。
その後は,彼らの音を聴いても,
あの頃にたどり着くことができた音の深遠に
達することができない。


.

posted by DEBUO at 23:42 | 映像・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月20日

レコード大賞【最優秀歌唱賞】近藤真彦

1980年代。
20代だった私は,生活の中心がジャズ喫茶だった。
ジャズ喫茶で昼飯,夕食をとり,そのまま飲み〜閉店まで。
という生活が30代まで続いた。

テレビは見ないか,深夜のBS。主にNBA。
だから,80年代の時代の動きにはかなり疎い。
どんな歌が流行っていたか,というのもさっぱりだ。


さっぱりでもあまり問題がなかった。
80年代の特に後半は,歌謡曲の暗黒時代だった。

アイドル全盛,しかも80年代前半までのアイドルと違い,
後半は歌唱力が下がり続けていた。


その象徴が87年のレコード大賞近藤真彦である。
それまでこの手の歌謡祭の大賞は
歌唱力に定評のある歌手が占めていた。

ところが,近藤真彦を皮切りに,
  88年 光GENJI
  89年 WINK

とアイドルが大賞を取ったのだ。


10代は洋楽中心,20代はJAZZ中心だった私が,
あの当時どれだけ落胆していたか。
  【日本の音楽は終わった・・・】
まるで,民主党政権を見るようなまなざしだった。


しかし,どうやら少し注意が必要だったようだ。
  【レコード大賞】
これが他の歌謡祭に比べても,
かなり恣意的な歌謡祭だからである。

歴代レコード大賞受賞曲(受賞年、年間ランキング順位、セールス)
を並べてみる。

  1982年 **5 *64.7 |||||||||| 細川たかし 【北酒場】
  1983年 **2 *90.8 ||||||||||||||| 細川たかし 【矢切の渡し】
  1984年 *14 *48.8 |||||||| 五木ひろし 【長良川艶歌】
  1985年 **2 *63.0 |||||||||| 中森明菜 【ミ・アモーレ】
  1986年 **2 *51.6 |||||||| 中森明菜 【DESIRE】
  1987年 *35 *18.2 ||| 近藤真彦 【愚か者】

近藤真彦の年間売上ランキングは35位。
それ以前の大賞曲とは大きな乖離がある。

業界の,つまりじゃニーズの強い力が働いた,との専らの噂である。
それが真実かどうかはわからない。

時代は演歌からJ-POP・アイドル歌謡に転換していた。
そういう時代の転換点を象徴するできごとでもあった。


ちなみに,87年の主なレコードセールスはこちら。
  瀬川瑛子命くれない  42万2680枚
  中森明菜難破船    30万4800枚
  尾形大作無錫旅情   29万6800枚
  五木ひろし追憶    28万1550枚
  BOOWY マリオネット  23万0160枚
  近藤真彦愚か者    18万2190枚
  荻野目洋子六本木純情派17万9050枚


さて,そのレコード大賞。
今年の受賞者・大賞候補が発表された。

【優秀作品賞】
  「I Wish For You」(EXILE)
  「逢いたい理由」(AAA)、
  「ありがとう」(いきものがかり)
  「Tell Me Goodbye」(BIGBANG)、
  「トイレの神様」(植村花菜)
  「虹色のバイヨン」(氷川きよし)、
  「New World」(w―inds.)
  「Beginner」(AKB48)、
  「松島紀行」(水森かおり)
  「Ready to be a lady」(GIRL NEXT DOOR)

【新人賞】
  ICONIQ、菊地まどか、少女時代、スマイレージ
【最優秀歌唱賞】
  近藤真彦
【最優秀アルバム賞】
  「ハジマリノウタ」(いきものがかり)
【作曲賞】
  FUNKY MONKY BABYS/川村結花
【作詩賞】
  植村花菜
【編曲賞】
  Jin Nakamura


レコード大賞というか,日本の歌謡シーンは
本当に小粒になったと思わされるラインナップだ。

ただ,多くの人は,ここで目が点になると思う。
【最優秀歌唱賞】  近藤真彦

文末に,過去の最優秀歌唱賞受賞者を上げている。
ご覧になっていただきたい。
そうそうたる歌手が並ぶ中で,マッチの名前はあまりに異質だ。

彼の歌謡曲に対する貢献には大きなものがあるのだろう。
それならそれなりの賞を創設するなりして,彼を称えればいい。

最優秀歌謡賞は,絶対に,ない。


80年代後半も日本歌謡の暗黒時代だと思っていたが,
現在はそれに輪をかけて暗黒時代にあるように見える。

マッチ以降の大賞受賞者である。

  1988年 **1 *87.4 |||||||||||||| 光GENJI 【パラダイス銀河】
  1989年 **7 *54.8 ||||||||| Wink 【淋しい熱帯魚】
  1990年 **1 130.8 |||||||||||||||||||| B.B.クィーンズ 【おどるポンポコリン】
  1991年 **3 186.3 ||||||||||||||||||||||||||||||| KAN 【愛は勝つ】
  1992年 **1 276.2 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 米米CLUB 【君がいるだけで】
  1993年 *** *37.4 |||||| 香西かおり 【無言坂】
  1994年 **1 181.2 |||||||||||||||||||||||||||||| Mr.Children 【innocent world】
  1995年 *27 106.3 ||||||||||||||||| trf 【OVERNIGHT SENSATION】
  1996年 **9 137.1 |||||||||||||||||||||| 安室奈美恵 【Don't wanna cry】
  1997年 **1 229.3 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 安室奈美恵 【CAN YOU CELEBRATE?】
  1998年 *47 *50.0 |||||||| globe 【wanna Be A Dreammaker】
  1999年 **2 163.8 ||||||||||||||||||||||||||| GLAY 【Winter,again】
  2000年 **1 288.6 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| サザンオールスターズ 【TSUNAMI】
  2001年 *17 *69.6 ||||||||||| 浜崎あゆみ 【Dearest】
  2002年 **9 *62.8 |||||||||| 浜崎あゆみ 【Voyage】
  2003年 *32 *24.2 |||| 浜崎あゆみ 【No way to say】
  2004年 **2 *74.9 |||||||||||| Mr.Children 【Sign】
  2005年 *85 *11.8 || 倖田來未 【Butterfly】
  2006年 *73 *12.6 || 氷川きよし 【一剣】
  2007年 **3 *44.1 ||||||| コブクロ 【蕾】
  2008年 *17 *30.3 ||||| EXILE 【Ti Amo】
  2009年 *14 *27.0 |||| EXILE 【Someday】


21世紀に入ると,
CD売上が随分小粒になっている。
現在では,ダウンロード配信もあるので,実数はもっと多くなるのだが,
それを足しても,90年代のミリオン連発時代には遠く及ばないだろう。


さらに,このレコード大賞の特徴として,AVEXが前面に出てくる。
05年の倖田來未 【Butterfly】など,
売上ランキング 85位,売上枚数僅か11.8万枚だ。
(確か,倖田來未は小粒シングルを連発していた頃だ)

ただ,浜崎あゆみの3連続,EXILEの2連続は,
さして異議があるわけではない。
確かに,彼らは時代を代表していたと思うからだ。

その他,AAAとかネクストなんとかとか,
わけのわからん歌が入っているが,まあ,それはご愛嬌。


しかし,これはないだろう。
  「Tell Me Goodbye」(BIGBANG)

彼らは,韓国のグループで去年の新人賞をとった。
他のもっと売れている新人がいたにも関わらず。

【TBSの韓国枠】である。
TBSが韓国大好きなのは多くの人がご存知の通り。


さらに今年は果てしなく落ちぶれていくTBSが乾坤一擲として,
韓国ドラマをゴールデンに放送するという暴挙に出た。
IRISというドラマだ。

しかし,ゴールデンに放映したにも関わらず,
視聴率が7%ぐらいしかなかった。

その主題歌をこのBIGBANGが担当した。
売れたのならいいのだが,4万枚程度しか売れていない。


しかも,彼らは相当歌が下手である。

確かに私は嫌韓で,いつも韓国を馬鹿にしているが,
なるべく客観的な視点を保っているつもりである。

韓国の特に男性ボーカルはアジアトップクラスだ。
日本のアイドル歌謡などとは比較するのもおこがましい。

しかし,このBIGBANGは,ジャニーズと比べてもどうか,
というレベルだ。

口パクでなかったらかなり悲惨なことになると思う。
まさしく,素人のカラオケレベルなのだ。


レコード大賞(TBS)は,BIGBANGだけでは満足できずに,
【新人賞】にICONIQと少女時代という韓国枠を二つも登場させた。

少女時代は,韓国で大人気の整形グループである。
豊富な韓国政府の資金力を背景に,
なんとか2作連続でCD売上10万枚を突破した。

  ★韓国文化の世界化,総額1,275億ウォンを国が支援  資料:韓国語
  ★今年売れたCDと韓国芸能人整形事情 資料

ICONICは,男・女のDUO。資料
男は,EXILEのアサヤン出身ボーカル。
女(ICONIC)は,在日韓国人⇒韓国デビュー⇒ピンとなって日本で再デビュー
という経歴の持ち主。

韓国時代には,キューティハニーを爆笑カバーして【話題】になったこともある。


彼女は現在かなりの美形だが,ものすごい整形をしている。

整形アユミ01.jpg

彼女の整形は韓国時代から有名だった。
韓国内のみならず,我々『半島ファン』にもよく知られていたのだ。

整形で別人のように顔(及び体)を変えた女性をCMに使う。
イメージ低下は確実なのに,資生堂はチャレンジャーだった(笑

逆神の効果はてきめんだった。

09年12月にマキアージュのCMに出演
⇒資生堂/10年1月の国内販社売上12%減
  ★「マキアージュ」など主力ブランドが苦戦 資料


さて,TBSや電通のような邪な意図の跋扈する現在の日本。
彼らは韓国に特別なつながりがあるのかもしれないし,
或いは,単純に韓国政府の補助金が欲しいだけのなのかもしれない。

しかし,あまりにも強引な韓国ブームの仕掛けだ。
昔なら,それも通用したかもしれないが,
現在では,ネットで暴露され,かえって人々の反発心を招く。

ブームを作っているつもりが,寒流ブームを招いているのだ。


マスコミや電通などもそれは十分に承知しているのかもしれないが,
旧態依然たる仕掛けに頼る以外に,彼らには方策がないのかもしれない。

そして,ネット時代に生きる我々は,そんな仕掛けにのるはずがない。

ひょっとしたら,【最近いい歌がない】とお嘆きの方も多いと思う。
そんなことは,絶対に,ない。
素晴らしい楽曲が日本で生まれ続けているのだ。

そして,それは明らかに,昔よりも進化し,洗練されている。
ネット時代に生きる我々は,
口をあけてそこに何かを放り込まれるのを待っていても,
決して何も得ることができない。

自分の座標を確認し,能動的に情報を探し続ける。
そして,新たなステージにチャレンジしていくべきなのである。



日本レコード大賞 最優秀歌唱賞

  第1回〜第10回 ※最優秀歌唱賞なし
  第11回 森進一「港町ブルース」
  第12回 ※最優秀歌唱賞なし
  第13回 森進一「おふくろさん」
  第14回 和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」
  第15回 由紀さおり「恋文」
  第16回 五木ひろし「みれん」
  第17回 五木ひろし「千曲川」
  第18回 八代亜紀「もう一度逢いたい」
  第19回 八代亜紀「愛の終着駅」
  第20回 沢田研二「LOVE (抱きしめたい)」
  第21回 小林幸子「おもいで酒」
  第22回 都はるみ「大阪しぐれ」
  第23回 岩崎宏美「すみれ色の涙」
  第24回 大橋純子「シルエット・ロマンス」
  第25回 森昌子「越冬つばめ」
  第26回 細川たかし「浪花節だよ人生は」
  第27回 石川さゆり「波止場しぐれ」
  第28回 北島三郎「北の漁場」
  第29回 大月みやこ「女の駅」
  第30回 島倉千代子「人生いろいろ」
  第31回 石川さゆり「風の盆恋歌」
  第32回 松原のぶえ「蛍」
  (最優秀ボーカル賞:竹内まりや「告白」、サザンオールスターズ「真夏の果実」)
  第33回 坂本冬美「火の国の女」
  (最優秀ボーカル賞:ASKA「はじまりはいつも雨」)
  第34回 山川豊「夜桜」
  (最優秀ボーカル賞:松田聖子「きっと、また逢える…」)
  第35回 前川清「別れ曲でも唄って」
  第36回 川中美幸「逢えるじゃないかまたあした」
  第37回 山本譲二「夢街道」
  第38回 天童よしみ「珍島物語」
  第39回 中村美律子「人生桜」
  第40回 鳥羽一郎「龍神」
  第41回 郷ひろみ「GOLDFINGER '99」
  第42回 香西かおり「浮寝草」
  第43回 田川寿美「海鳴り」
  第44回 森山良子「さとうきび畑」
  第45回 氷川きよし「白雲の城」
  第46回 夏川りみ「愛よ愛よ」
  第47回 水森かおり「五能線」
  第48回 倖田來未「夢のうた」
  第49回 EXILE「時の描片〜トキノカケラ〜」
  第50回 中村美律子「女の旅路」
  第51回 五木ひろし「凍て鶴」
  第52回 近藤真彦「ざんぱい」


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2010年11月01日

今年売れたCDと韓国芸能人整形事情

ネットで,次のデータをまとめてくれた人がいたので転載。

シングル初日枚数ランキング(09/03/02〜10/10/26付)
  *1 568,095 10/10/26付 AKB48 「Beginner」
  *2 354,403 10/05/25付 AKB48 「ポニーテールとシュシュ」
  *3 340,487 10/08/17付 AKB48 「ヘビーローテーション」
  *4 232,893 10/03/02付 嵐 「Troublemaker」
  *5 232,679 10/09/07付 嵐 「Love Rainbow」
  *6 232,045 10/05/18付 嵐 「Monster」
  *7 230,022 09/05/26付 嵐 「明日の記憶/Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜」
  *8 229,528 10/02/16付 AKB48 「桜の栞」
  *9 228,415 10/10/05付 嵐 「Dear Snow」 
  10 214,618 09/03/03付 嵐/矢野健太 starring Satoshi Ohno
                    「Believe/曇りのち、快晴」

AKBか嵐か。
もうね。腰の力が抜けて,地面にへたりこむレベル。
まあ,聴いたことないけどね。

初動で枚数を出荷するのは,かなりの宣伝がなされたんだろうから,
これをもって日本の音楽事情を語るわけにはいかない。


こんなデータもあった。
集計期間2009年12月14日〜2010年10月3日

10月14日付
  1位…Troublemaker/嵐(69万8千枚)
  2位…Monster/嵐(69万5千枚)
  3位…ヘビーローテーション/AKB48(66万1千枚)
  4位…ポニーテールとシュシュ/AKB48(64万2千枚)
  5位…Løve Rainbow/嵐(59万9千枚)
  6位…To be free/嵐(51万3千枚)
  7位…Love yourself〜君が嫌いな君が好き〜/KAT-TUN(44万枚)
  8位…桜の栞/AKB48(38万8千枚)
  9位…This is love/SMAP(34万9千枚)
  10位…LIFE〜目の前の向こうへ〜/関ジャニ∞(29万8千枚)

こちらは,ほぼ今年の売上高だ。
ジャニーズとAKBが独占している。

数年前から,ジャニーズの独占傾向が強かったのだが,
モー娘が廃れてAKBに変わったということか。

これはCD売上高だから,ネット配信も含めないと正確な事情はわからない。
しかし,ネット配信は若い人しか利用しないだろう。

そうすると,ますます上記のような傾向が強まるかもしれない。


上記はシングルだ。本当の人気はアルバム売上で見るものだ。
2010年間アルバム(2009/12/28付〜2010/09/27迄)

  *1 *,982,739 僕の見ている風景 / 嵐 10/08/04
  *2 *,612,470 to LOVE / 西野カナ 10/06/23
  *3 *,595,119 ファンキーモンキーベイビーズBEST  10/02/10
  *4 *,574,525 PAST<FUTURE / 安室奈美恵 09/12/16
  *5 *,565,715 BEST SELECTION 2010 / 東方神起 10/02/17
  *6 *,554,892 ハジマリノウタ / いきものがかり 09/12/23
  *7 *,464,371 5years / 木村カエラ 10/02/03
  *8 *,458,717 FANTASY / EXILE 10/06/09
  *9 *,414,485 神曲たち / AKB48 10/04/07
  10 *,388,755 愛すべき未来へ / EXILE 09/12/02
           累計1,285,850
  11 *,386,645 VOCALIST 4 / 徳永英明 10/04/20
  12 *,380,710 ALL COVERS BEST / コブクロ 10/08/25
  13 *,371,178 BEST〜 / 倖田來未 10/02/03
  14 *,367,599 The Fame Monster / Lady Gaga 09/11/18
           累計426,029
  15 *,318,454 Rock'n'Roll Circus / 浜崎あゆみ 10/04/14
  16 *,317,872 All the BEST! 1999-2009 / 嵐 09/08/19
           累計1,750,653
  17 *,298,210 HOLIDAYS IN THE SUN / YUI 10/07/14
  18 *,285,592 あの・・・こんなんできましたケド。 / 遊助 09/12/16
  19 *,266,188 We are SMAP! / SMAP 10/07/21
  20 *,256,120 HEAVEN / 加藤ミリヤ 10/07/28

嵐のBESTは累計1,750,653なんだと。
アイドルじゃないアルバムもあるんだが,
PERFUMEのような驚きのある存在はなさそうだ。


ところで,

[芸能]少女時代、日本での勝因はビートルズ式マーケティング 聯合ニュース

大人気ないが,この記事にちょっと噛み付いておく。

上記,韓国の新聞によると,
少女時代という韓国ガールズユニットが日本で売れたのは,
ビートルズ式マーケティングによるんだと。

ビートルズ式マーケティングって何だ。
  英ロックバンドのビートルズが日本でヒット曲を出した後に訪日し、
  人気を博したように、 少女時代も先に曲を広報し、
  ファンを確保してから日本を訪れるというマーケティング手法・・・

頼むから,ビートルズの名前を出さないでくれ。
それに,売れてから来日って当たり前だろ。
どれだけ韓国がいきあたりばったりで来日してたかよくわかる。

また,勝因とか言ってるが,6万枚程度売れただけだ。
そのために投資した金額はいくらなんだろう。
購入したのは,韓国留学生とかじゃないのか。


私がわざわざこの件を取り上げるのは,こんな【事件】があったからだ。
  ★円高、民主代表選押しのける NHKニューストップ「少女時代」のなぜ

NHKが韓国とどういう繋がりがあるのかはわからない。
韓国関係者が多くNHKに入社しているという噂もある。

電通と韓国の繋がりもネットでは有名だ。
電通の社長があちら方面出身だとか,
韓国政府の多額の文化助成金が電通に流れ込んでいるとか。

その辺りの事情を確かめる術は私にはないが,
確かに,韓流を捏造しようという太い動きがあるのは確かだと思う。


韓国文化が素晴らしいものであれば別に騒ぎ立てもしないし,
その前に日本に自然に浸透していくだろう。

ところが,韓国文化で何かめぼしいものがあるのか?
  ドラマ,映画,音楽,食事,歴史,自然・・・

何か特別目を惹くものがあるだろうか。

勿論,中には,ある。
キムチは誇っていいだろう。私は食べないが。
ハングルも誇っていいだろう。見ると頭が痛くなるが。
パンソリや金石出は本当に素晴らしい芸能だ。

だが,非常に限られている。
ああ,そういえば他にもあった。整形


少女時代,という上記NHKで紹介されたユニット。
美脚がセールスポイントらしいが,注射を打ちまくって細くするらしい。

それ以外にも,(クリックすると拡大する)

整形時代.jpg

驚くような変身ぶりだ。
韓国の芸能人は,凄まじい変貌を遂げる人が多い。

  ★韓国のアイドル、9割はデビュー前に大工事
  朝鮮日報,個人のブログ転載記事で代用

韓国芸能人整形.jpg

韓流美人に憧れている女性は,上記を参考にして変身すればいいと思うw


posted by DEBUO at 00:00 | 映像・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする