2013年03月02日

OFW 海外フィリピン人就業者

フィリピンのGDPの10%程度が
フィリピンの海外出稼ぎ労働者によるものと言われている。

日本でフィリピン人と言えば,ピンパブのホステス。
香港ならば,メイド。
中近東なら,建設労働者。
おそらく,フィリピン人に対するイメージはそんなところだろう。
あまり,いいイメージではない。

しかし,これがアメリカになると少し様子が変わるようだ。
次は,USAでのエスニック・グループ別世帯あたりの収入だ。

us01.jpg

アメリカのフィリピン人家庭はかなりの高収入である。
アメリカにわたるフィリピン人は,フィリピンでもトップクラスの学歴の持ち主が多い。
例えば,フィリピンの医学部卒業者の多くがアメリカにわたる。

フィリピン人といえば,怠惰,というイメージを持つ人もいるかもしれないが,
勤勉で真面目な人も多い。
アメリカでのフィリピン人というと,中間管理職,というイメージなんだそうだ。


この表には続きがある。
次は一人あたりの収入だ。

us02.jpg

フィリピン人家庭が高収入であるのは,共稼ぎが多いからであろう。
或いは,フィリピン本国のように大家族で暮らしており,
1世帯あたりの就業者が多い。

それは,他と比べるとはっきりする。
日系や白人は1世帯あたりの就業者数が1.3人前後,
対して,比系は1.8人だ。

比本国の1世帯あたりの年収は20万ペソ程度(2009)である。
だいたい,40万円程度ということだ。参考
対して,アメリカだと1世帯あたりが300万ペソ程度だろう。
アメリカでの年収の10%程度を仕送りすれば,
フィリピンの平均世帯年収を超えるわけである。
比人がアメリカに行きたがるわけだ。


もっとも,アメリカはフィリピン人の移住を制限しているという。
移住する人たちも,フィリピンの富裕層や高学歴者が多い。
フィリピンの上澄み層がアメリカにわたるのだろう。


posted by DEBUO at 20:03 | フィリピン政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月17日

フィリピン経済 その2

フィリピン経済その1でリンクした記事について,
ちょっと調べてみた。

記事では,
『・・・税収はいまだにGDPの14%と悲惨な状態・・・』
とある。
これがどの程度なのか。

次は,OECD諸国の租税収入の対GDP率である。
租税だけでなく,社会保険も加味している。
資料は財務省から。

OECD国民負担率.gif

上記の図はクリックすると拡大する。
これによると,日本の国民負担率は38.3%。
09年のデータであるが,租税のみを抜き出すと22.0%となっている。

日本より低い国は,韓国,アメリカ,スイス,メキシコの4カ国しかない。
租税だけをとってみれば,日本より低い国はメキシコしかない。

フィリピンの租税負担率の14%はOECD最低のメキシコよりも低いようだ。
まあ,フィリピンに住んでいれば納得の数字ではある。
何しろ,フィリピン人は税金を払いたがらない。


こんなデータもある。
  世界の歳入(対GDP比)ランキング
  資料 世界経済のネタ帳

歳入には,当然,国債も含まれている。
これによると,2011年の財政収支(対GDP比)は,
  日本    30.56%で 86位/185カ国
  フィリピン 17.29%で 172位

フィリピンは,税収も少ない上に,
あまり国債を発行したがらないようだ。

フィリピンはインフラがお粗末だ。
インフラ整備をしようにもそこに群がる輩が多そうでもあるが,
そもそも政府の収入を見れば,無い袖は振れない。

無い袖は振れない,というよりも,
国債を発行しないというのは,その裏返しに,
インフラ整備の感覚の乏しさがあるのかもしれない。
つまり,フィリピンは袖を振るつもりがない?

国債を発行しない,という点は,
世界の経済人からは好感をもたれている理由かもしれない。
『真面目な』経済運営をしていると捉えられるのだろう。
だが,フィリピン経済のダイナミズムはその分,失われる。



さて,フィリピンといえば『地下経済』。
こんなデータがあった。

地下経済.jpg

図はクリックすると拡大する。

これによると,フィリピンの地下経済は48・4%。
これを信用するならば,フィリピンの実体経済は政府公表値の1.5倍あることになる。
つまり,インドネシア並の発展具合,ということになる。

フィリピンに関するデータは眉唾ものばかりであり,
フィリピンを正確に表すデータは無いとした方が良いと思うが,
それでも,ひょっとしたらフィリピンは割りと発展を続けているのかもしれない。






posted by DEBUO at 13:35 | フィリピン政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィリピン経済 その1

フィリピンに関して,ポジティブな記事が連続してあった。

  フィリピン、過去と決別する機会がやっと到来
  資料 Financial Times-J-Press
  世界最高の財務大臣にフィリピン・プリシマ長官
  資料 

フィリピンに住んでいると,ここは果てしなく底を這いつくばる国,
という感想を持ってしまう。
しかし,成長しているのは確かだと思う。

5年ほど前にマニラでは高級レストラン・ブームになった。
道路を見れば,明らかに新車が増えている。

底辺層も拡大しているかもしれないが,
中間層が育ってきているのを実感する。

データとしても,5%程度の成長,3%程度のインフレ率,
財務内容も悪くないようだ。

以下は,フィリピンの一人あたりGDPの推移である。

比一人あたりGDP.png

2005年前後から,だいたい安定して成長してきているのがわかる。
2012年のフィリピン一人あたりGDPは約2500ドル。
3500ドルを越えると,自動車が売れ始めるという。

昨年,お隣のインドネシアが一人あたりGDPが3500ドルを越えたという。
そこで,日系自動車会社の進出ラッシュが起こっているらしい。

  活況に沸くインドネシア自動車産業
  資料 Financial Times/J-Press

フィリピンもあと5〜10年以内には,3500ドルを超えそうだ。
フィリピンは地下経済がかなり強い国とされているので,
実質的には現状でも3500ドル程度を示しているかもしれない。


フィリピン経済 その2に続く
posted by DEBUO at 12:52 | フィリピン政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月30日

中部ルソン接続高速道路計画

日本からのフィリピン向けODAで
私の生活に関わりそうな案件があった。

中部ルソン接続高速道路計画(227億9,600万円)

  ターラックからカバナトゥアン北部まで高速道路を建設する。
  完成すれば,マニラまでの所要時間が30分以上短縮される。

  ただ,カバナ中心地から高速道路に乗るには,
  北部へ10kmほど行くことになる。
  
  ALIAGA付近にインターチェンジができるだろうから,
  NEパシフィックの抜け道からALIAGAへ行くことになるんじゃないか。

  地図をクリックすると拡大します。
hokubukousoku.gif



幹線道路バイパス計画(U)(45億9,100万円)


  バイパスを通そうとしている区間は,道路が狭く,渋滞する。
  バイパスができると,かなり便利になる。

kousokudouro.gif

baipasu.gif

その他のODAは下記PDFの通り。

http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/GAIKO/ODA/DATA/zyoukyou/h23/pdfs/y120329_1_01.pdf
posted by DEBUO at 21:58 | フィリピン政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月10日

フィリピン経済は上昇しているようだ

フィリピンの大多数の人には,
フィリピン経済がよくなっているなんてことはまるで実感ができない。

確かに,5年前と比べると,最低賃金が上がってきたような感じがするが,
それでも一ヶ月の給与が1万5千p越える人というのはあまり見たことがない。
基本的に,貧乏なのだ。

バクラランに行くと,多くの露天(チャンゲ)が並ぶが,
ああいう,セールスレディたちは,1日100p前後で働いている。

SMレディたちは1日300pぐらいもらっているのかな?
しかし,雇用期間はたいてい半年だ。

だから,フィリピン人と話すときは『リセッション(不景気)だ』と言えば,
たいていうなづいてくれる。


しかし,フィリピン経済が着実に拡大しているのは確かなようだ。

フィリピンは不思議な国で,あまり外国の経済情勢に影響を受けない。
1997年のアジア通貨危機でも2008年のサブプライムローンでも
あまり落ち込みがなかった。
(おそらく,貿易が盛んじゃないからだと思う)


そして,たいていは年率5%程度の経済成長がある。

フィリピンの自動車販売データが発表された。
  (フィリピン自動車工業会(CAMPI)調べ)

新車販売台数は前年比
  2008年5.6%増の12万4,449台
  2009年6.4%増の13万2444台

2010年1〜10月は,
  新車販売33%増の14万1218台

過去に最も売れたのは,
  1996年の(16.2万台)。
これを14年ぶりに更新する勢いだ。

CAMPIは,2010年年間販売台数目標を
前年比32%増の17万5千台へと再び上方修正した。


今年好調な理由は,
  去年のオンドイ台風による買い替え需要
  OFWの送金の増加
  新車販売効果
などが上げられている。

オンドイ台風による買い替え需要があるのはわかるが,
それでも,08年,09年,10年と着実に販売台数が増えている。

それは,フィリピン経済の成長率以上のものがありそうだ。

[世] フィリピンの経済成長.jpeg

このグラフにおいて,
  80年代の落ち込みはマルコス政権末期の混乱,
  90年代初期は,アキノ政権の素人経済運営と火山噴火,
  98年はアジア通貨危機,
  09年はサブプライムローン+台風オンドイ,
が影響している。

それでも,ここ10年ほどは着実な経済成長と言えるんじゃないか。

もっとも,以前にも取り上げたことがあるが,
  中間層が厚くなってきたが,
  貧困層も厚くなってきた。
  つまり,貧富の差が広がっていると見られる
  OFWに頼る面が大きい
など,数字を掘り下げると問題噴出ではある。

その中で,自動車購入者が経済成長以上の伸びを見せているのは,
中間層が厚くなってきた,という印象を裏付けするものじゃないだろうか。


車種別

  乗用車販売台数が同32.2%増の4万9,485台(構成比35%)
  商用車販売台数も同33.5%増の9万1,733台(構成比65.%)
  軽商用車(LCVs)が同39.4%増の5万8,894台。

10カ月間のメーカー別総販売台数

1位 トヨタモーター・フィリピンズ
  前年同期比27.4%増の4万6,633台(市場シェア33.0%)。
2位 三菱モーター・フィリピンズ
  同40.9%増の2万6,504台(シェア18.8%)
3位 現代アジア・リソース
  同90.4%増の1万7,118台(シェア12.1%)


フィリピン経済に注視していても,正直なんの得があるのかな,とは思う。
だが,欧米でじゃぶじゃぶ金融緩和した結果が,
新興国のバブルにつながるかもしれないし,
実際,ここフィリピンでもおかしな兆候がずっと続いている。

株高,通貨高のハゲタカ2点セットだ。

インフレ率は安定しているが,
フィリピンの物価は少し統制経済っぽいところがある。
少なくとも,石油,米,パンについては,
政府の補助金とか規制がかかっているようだ。

おそらく,東南アジアの多くの国でも
同じようなことがおきているんじゃないだろうか。
それは,1997年の通貨危機前夜を多少なりとも私に想起させている。



posted by DEBUO at 10:59 | フィリピン政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月05日

メモ:フィリピン2009年経済成長


貧困層、4年で200万人増:金融危機や台風が響く[経済]

国連開発計画(UNDP)
「貧困への取り組みと社会的影響:フィリピンの世界経済危機への反響」
によると,

2009年フィリピン経済
 ◆製造業の成長率 マイナス7.8%
 ◆鉱工業全体の成長率 マイナス6.1%
 ◆農業 マイナス6.1%
 ◆国民の平均所得はマイナス2.1%
 ◆貧困率は 1.6%増加した
 ◆過去4年間に,フィリピン国内の貧困層は200万人増加
としている。

しかし,JETROによると,
2009年フィリピン実質GDP成長率 0.9%増加。

GDPが増加した背景として,

09年の海外就労者からの送金額、過去最高に(フィリピン)JETRO
中央銀行は2月15日、2009年の海外就労者(OFW)の本国向け送金額が
過去最高の173億ドル(前年比5.6%増)だったと発表した。
これはGDPの10.8%に相当する。


???
足し算引き算しても合わないような。

多分,国連の発表はドル換算。
下のJETROはペソ換算なのかな?

項目          2008年      2009年
GDP            
実質GDP成長率     3.8%     0.9%
名目GDP総額ー現地通貨     7兆4,094億ペソ     7兆6,789億ペソ
名目GDP総額ードル     1,671億6,650万ドル     1,610億5,212万ドル
一人あたりのGDP(名目)ードル 1,851ドル     1,746ドル


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2010年05月12日

フィリピン統一選挙


フィリピンの大統領選挙,大本命が順当に選ばれた。

私の廻りの貧乏人たちにはエラップ,
エストラーダ元大統領が人気があった。
彼は汚職をしない,というわけだ。

そんなことないと思うんだけど。
貧乏人の味方のようには見えるのかもね。
結果は2位。

第3位は対抗馬だった,ビリヤール氏。
この人,相当な実力者のように見えるが,
アロヨ現大統領と関係が近い,というネガキャンで
見る見るうちに支持を落とした。

アロヨの嫌われ方,並じゃない。

まあ,私には誰が大統領になっても関係ない。
外国人だしね。

噂された混乱がなかっただけいいとしよう。
10人ぐらい殺されたらしいけど。


ちょっと注目していたのが,マニラ市長選。
ベイ・ウォークが復活するか,というのが,
一つのポイントだったからだ。

確かに,ベイウォークはうるさかった。
あの辺りに住む人にとっては迷惑だったろう。

ベイウィークによる活況がエルミタ・マラテに
火を灯したのも確かだが,
顔をしかめていた人が多いのも確かだ。

フィリピン人が騒音に鈍い,
と勘違いされている人もいるかもしれないが,
フィリピン人も騒音には迷惑しているのだ。

あの辺りは治安も悪いしね。


だからか,現市長のリム氏は,
ベイ・ウォークを閉鎖してしまった。
MOAとの関係も噂されたものだが,
マラテ方面,てきめんに人の流れが悪くなった。

あれ以来,あの辺りの経営者は苦労している人が多い。
特に日本人目当ての経営者は苦労している人が多い。


で,今回の市長選,
ベイウォーク復活派?の元前市長アティエンザ氏と
現市長のリム氏の一騎打ちとなった。

結果は,リム氏の大勝。

〇Manila Mayor Alfredo Lim
  マニラ市  市長  アルフレド・リム
〇Vice Mayor Isko Moreno
     副市長   イスコ・モレノ

このコンビが引き続きマニラを司ることになった。


この選挙,市会議院選挙も注目されている。
注目されているのは,
多くの店の将来に大きな影響を及ぼすある市会議員の当否。
こちらはどうなったかはわからない。


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2010年04月27日

貧国弱兵論 フィリピン編

注意:食事前・食事中の方

かつて【黄金の花】咲き乱れると言われた都市があった。
ソウルのことである。

【黄金の花】と言っても,花のことじゃない。
あれ。
◯◯◯。

当時の日本のトイレの方がキレイなんじゃないか,
と思えるほど,ソウルは汚く,臭かったらしい。

世界中を旅する西欧人が,当時のソウルを評して,
世界で二番目に汚く,二番目に臭い,と言ったという。

どのくらい汚かったか知りたい方はこちらをどうぞ。
  ★「世界一の糞の国」と称された併合前の朝鮮画像など

画像は,ソウル(19c末?)
0001.jpg


その惨状を知って,ある日本人がこういう評をした。

貧国弱兵論

『美味しい肉が逃げ回るより、
不味い肉が動かない方が生存性が高い場合もある』


baka_samurai.jpg
半島が意識して貧国弱兵に走ったかどうかはわからないし,半島での【国】という概念は,現在の国とは若干違う。

ただ,李氏朝鮮時代は貧国弱兵,という言葉がよく似合う地域だった。

何しろ,半島の人間は内弁慶で半島の外へは出たがらないが,やたら内部紛争を起こす。

政権が変わる度に醜い内紛が起こる。
チャングムの時代を調べると,多くの歴代王様は誰かを殺して王権についている。

そんな状態だから,王様はいつもびくびくしている。
寝首をかかれたら・・・と。

だからか,部下や親族,民衆が力を持つことを極度に恐れる政策をとった。
軍隊は弱いまま。インフラを整備しない。出来る限り,収奪。


軍隊が弱いままだと,外部から襲われるままになるが,
何しろ,国力が悲惨な状態にあるから,襲うだけの価値がない。

襲われても失うものがない。
失うどころか,【黄金の花の都】を誰が好き好んで占拠する?

半島の人間は,外的に備えるために,武器ではなく,
黄金の花をソウル一帯にしきつめていたわけだ。


占拠したくないだけじゃない。
大陸勢力と海洋勢力のぶつかる地政にあるので,
何度も中国や日本,ロシアが半島でぶつかる。

負けた方だけじゃなく,勝った方にも不幸が襲う。
半島へ持ち出し超過になって国力を落としたりするからだ。

半島を併合して,東北地方の惨状及び5・15事件につながったのは日本。
半島とはそういうところ。


この【貧国弱兵】を現在行っているのが,北朝鮮。
核を所有する恐れがある,と言われても基本はあまり代わりがない。
誰もちょっかい出したくないのだ。
※ちなみに北朝鮮は,軍人の数はともかく,継戦能力は1日程度と言われる。
  燃料・弾薬・食料が著しく不足しているらしい。

ちょっかいを出すと,かえって馬鹿を見る国,それが北朝鮮。
ちょっかいを出せばこの時とばかりまとわりつかれ,
しかし,その見返りは殆ど期待できない。

核をもってるかも。というのがそれに拍車をかける。
黄金の花の現代版,それが北朝鮮の核だ。
 
だから,六カ国協議はババのつかませあいになる。
先日,韓国の軍艦を北朝鮮が攻撃した,
という報道があったが,
韓国を含めて関係国はうんざりしている。


ここまで長々と記述してきたのは,
先日,フィリピンの軍隊の貧弱さに衝撃をうけたからだ。


現在,フィリピン軍は,
  海軍 古〜い駆逐艦が一隻
  空軍 実質2002年頃から戦闘機なし


フィリピン人はフィリピンを守る気がない。
そういって問題ない。

だから,国の概念がない,そこまで話を飛躍させたが,
いやまてよ。
このノーガード矢吹ジョー戦法,私にある地域を思い出させた。
それが上記朝鮮半島だ。

朝鮮半島は歴史的に極めて軍隊が弱い。
ほぼ百戦百敗。

というか,異民族が侵入してくると,
平壌あたりから釜山あたりまで一気に抜かれる。

秀吉の時など,釜山からソウルまで50日ぐらいしかかからなかった。
距離にして400km強,

中央線まわりで東京から名古屋へ行くのとだいたい等しい。
1日10kmの進軍だが,道路の貧弱さを考えると,
ほぼ抵抗なしに進んだのだろう。

そのぐらい,軍隊が弱かった。
軍隊らしきものはあったのだが,ほぼノーガードに近い。

ハゲ山.jpg
※秀吉軍はこのような道を進んだんじゃないかと思う。


しかし,まるで魅力のない,恐ろしく軍隊の弱いこの地域が,
とにかく,国らしきものを消滅させることなく存続させてきたのは事実だ。

『美味しい肉が逃げ回るより、
不味い肉が動かない方が生存性が高い場合もある』



それは,フィリピンにも当てはまるのじゃないか。

たいした産業もなく,資源もなく,
おそらく地政学的なメリットも薄く,
東南アジア最貧レベルの国,フィリピン,
占領しても,利が薄い,と周りから思われているのかもしれない。
むしろ,たかられて損,ぐらいに考えられているのかもしれない。


そう考えると,この【ノーガード戦法】,むしろ撒き餌か。
【後の先】,という奴だな。

スペイン,アメリカ,日本,中国,どこでもいいんだが,
この国に目をつける勢力にたかってやろう,
ぐらいに思っているのかもしれない。

フィリピンの金持ちと貧乏人の構図。
それがそのままフィリピン人の国際関係観ということは
十分想像できる。

そして,フィリピン軍の貧弱な装備は,
フィリピンのたかり精神の発露だとしたら。

もしそうなら,恐るべし,フィリピンw



img_1044360_40578846_0.jpg

フィリピン海軍のコルベット「ケソンQuezon (PS-70)」
現在,フィリピン海軍唯一の駆逐艦以上の軍艦。

アメリカ海軍の旧オーク級掃海艇が前身。
1944年就役,1967年にフィリピンに供与。

装備は3インチ砲単装2門,40mm連装4基,20mm連装4基。
(元々は短魚雷(324mm)3基,ヘッジホッグ1基も装備していた。
 現在は,確認できないらしい。)

資料 フランカーの軍事考察 〜東アジアを中心に〜から無断でお借りしました。


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2010年04月05日

欧州連合:フィリピンとスーダンの全航空会社、域内への乗り入れ禁止


欧州連合、フィリピン航空機乗り入れ禁止措置

EUは、フィリピンの航空会社に対する規制は「深刻な安全面での欠陥」があり、・・・


なんだそうで。


以前の投稿から,データを抜き出しました。

こちらのサイト航空会社ランキングによると,
2007年にニューズウィークが発表した,
主要航空会社300社の安全度ランキングを悪い順に。

  300.アリアナ・アフガニスタン航空    AFG アフガニスタン 0.0
  299.MIATモンゴル航空          MGL モンゴル    18.92
  298.ミャンマー航空             UBA ミャンマー   20.57
  297.高麗航空                KOR 北朝鮮     22.61
  296.アゼルバイジャン航空        AHY  アゼルバイジャン 22.74
  295.TAAGアンゴラ航空          DTA アンゴラ     23.58
  294.アルマビア航空            RNV アルメニア    25.27
  293.タジキスタン航空           TJK タジキスタン   25.37
  292.キューバ航空             CUB キューバ     27.62
  291.イラク航空               IAW イラク       28.99
  289.スーダン航空             SUD スーダン
  ・・・
  214.セブ・パシフィック航空    CEB フィリピン 59.92
  ・・・
  211.中華航空           CAL 台湾 61.30
  ・・・
  208.フィリピン航空         PAL フィリピン 63.02

主要航空会社の中で,
セブパシは87番目に危険
な航空会社,
フィリピン航空は93番目に危険な航空会社。


Plain crash info.comの事故率による航空会社ランキング
(順位が低いほど事故率が高い)
調査したのは,90社

順位 航空会社     直近の致命的な事故 事故率
  90位 中華航空(チャイナエアライン) 2002 4.48←ワースト
  89位 クバーナ航空(キューバ航空) 1999 4.15
  88位 インディアン航空       1999 3.45
  87位 イラン航空          2002 2.97
  86位 パキスタン国際航空      2006 2.62
  85位 タイ国際航空         1998 2.14
  84位 コロンビア航空        1990 2.06
  83位 ケニア航空          2000 1.83
  82位 フィリピン航空        1994 1.79
  81位 大韓航空           1997 1.59
  79位 ガルーダインドネシア航空   2007 1.3
  78位 中国東方航空         2004 1.18
  77位 トルコ航空          2003 1.15
  76位 シンガポール航空       2000 1.09
  75位 エジプト航空         2002 0.94


EUがどれだけ航空会社を規制しているのかわかりませんが,
アジアの航空会社は軒並み乗り入れ禁止かもしれませんね。


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2010年03月31日

フィリピン選挙



大統領有力候補者と支持率

ベニグノ・アキノ上院議員 37%
マニュエル・ビリヤールJr上院議員 28%
ジョセフ・エストラーダ元大統領 19%
ギルバート・テオドロJr前国防相 6% 

ベニグノ・アキノ

昨年死去したアキノ元大統領の息子。
イメージは清廉潔白。
能力は未知数。
バックは,出身であるコファンコ財閥と,
フィリピン最大のテレビ局ABS-CBNを抱えるロペス財閥。

マニュエル・ビリヤール

貧民街出身で財をなした立志伝中の人物。
大変な金持ちらしい。
能力は,剛腕。
バックは,自分の財と有力議員等。
マニー・パッキャオも支持者。

大統領選はこの二人に絞られてきたが,
鍵を握るのがエストラーダ。
ビリヤールと支持層が重なるらしい。
ビリヤールと組むかもしれないとの噂あり。


個人的には,アキノ氏はやめた方がいいような。
タイプ的には,青島元東京都知事のように見える。

ただ,ビリヤール氏が大統領になると,
どれだけ私財を増やすか心配との話も。


民主主義を実行するには,
ある程度の民度と社会の発展,
が必要なんじゃないかと思うわけです。

フィリピンはそのことに対する,
いい反面教師になってますね。

フィリピンは中途半端というか,
相当中途半端な民主主義国家で,
こういう国に必要なのは,
強い指導者なんじゃないですか?


強い,といえばフィリピーナ。
でも,フィリピン女性政治家は
あんまり印象良くないですね。
サッチャーみたいな人がいても良さそうだけど,
女性の政治家が育ちにくいのかな。


アキノ故大統領はそれこそ
中途半端な民主主義の代表みたいな人で,
フィリピン経済の立て直しに失敗し,
米軍を追い出すという暴挙の果てに,
中国に領土を占領されるし,まあ散々。
(中国系の暗躍が噂されている)

彼女の清廉潔白のイメージは,
無能と背中合わせの評価なんじゃないかな。
そういうと故人に失礼だけどね。


アロヨは在任中殆ど世界景気が良かったにも関わらず,
失業率の大幅上昇(多分),貧富の差拡大(多分),
不正蓄財,とがっかり度の点ではアキノ以上。


フィリピンではトップは男性なんだよね。
フィリピーナは有能な人が多いけど,
抜きん出た人とかリーダーシップのある人とかは
育ちにくいのかも。


個人的には,ビリヤールにしとけよ,と思うけど,
現状ではアキノが一歩リード。

さて,どうなるでしょうか。
選挙は5月10日。


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2010年02月18日

メモ:OFW送金

<09年OFW送金、5.6%増の173.5億ドルで史上最高>
     12月は11.4%増の15.7億ドルで月間新記録

やはり,去年の後半,OFWの送金額がぐっと増えたみたいですね。


去年はオンドイ台風などの影響のせいか,
10月頃から不景気がつづいていたような印象があります。

ところが,それは私がフィリピン経済のある一面しか
眺めていないせいなのかもしれません。
一面というのは,主にエルミタ方面w


私のアパートの周囲は相変わらず貧乏ですし,
食品業界は不景気の影響を受けたとは思えません。

フィリピンの観光業もかつてないほどの活況を呈しているとか。
外国人観光客じゃなくて,フィリピン人観光客が増えているらしいといいます。
(データなし)


去年のフィリピンは案外景気悪くなかったんですよ。
それを支えたのがOFWです。

これ,公式の数字ですから,
地下経済含めるとどの位になるんでしょうか。
1.3倍だって言っている記事を見たことはありますが。



ちなみに,エルミタは景気が悪いみたいですが,
モニュメントは飲み屋が増えてます。

もうすぐ,LRTとMRTがつながる,ということが第1点。
それから,マニラにリム市長が誕生したせいか,
あちら方面から資本が流れ込んでいると言う噂が。


といっても,ディスコ・バーは8つだけ。
あとは,カラオケバーが20ぐらいかな?

そんなにたいした街じゃありませんけど。
それでも,ディスコ・バーが2年前より倍増しました。



ついでに,ここ2年の為替チャート

米ドル−フィリピンペソ
FXチャート - 為替日中足チャート・ヒストリカルチャート_126636439674.jpeg

米ドル−日本円
FXチャート - 為替日中足チャート・ヒストリカルチャート_1266364458290.jpeg

フィリピンペソというのは,割合上下の少ない通貨ですね。
東南アジアにはドルべグ或いはそれに近い通貨制度を採用している国が多いので,
そういう国の通貨と比べると変動が激しいですが。

ここ数カ月ほどは,ドルペグ?と思えるぐらい通貨が安定しています。


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それでは,本日,日本から友人が気ますので,
エルミタへ景気回復の貢献に行って参りますw


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2010年02月11日

フィリピン経済統計 OFWからの送金が増えた

本日の投稿は,データストック。


<09年GNP成長率3.0%成長はOFW送金の賜物>
    寄与度:海外からの純所得2.1%、サービス1.4%
    
製造業寄与度はマイナス0.6%、農林水産ゼロ

<09年一人当たり名目GDP、1.3%増の8万3,155ペソ>
     年末レート換算で1,794ドル(前年は1,745ドル)
     一人当たり統計算算出人口2%増の9,223万人

  フィリピン経済金融情報(タイトル版)  


2004〜2008年のGNPとGDPを表にしてみました。

  2004 2005 2006 2007 2008
GNP(億万$) 926 1,052 1,278 1,576 1,863
名目GDP(億万$) 870 988 1,175 1,440 1,670
差額(億万$) 56 64 103 136 193
USDPHP(適当) 57p 56p 51p 45p 45p
GNP:外務省http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/PHILIPPINES/data.html

GDP:世界経済のネタ帳/IMF:http://ecodb.net/country/PH/imf_gdp.html


GNP−GDPの差額を見ると,
05⇒06年と07年⇒08年の増加がすごいですね。

ちなみに,09年のGDPは2.0%成長の模様。=1703億万ドル
GNPは,3.0.%成長w=1919億万ドル

差額が216億万ドル。
08年よりも23億万ドル上昇。



さて,初歩のお話で恐縮ですが,
GNP=GDP+海外からの要素所得−海外への要素所得
です。

海外からの要素所得,とは例えば比人がアメリカで稼ぐドルのことです。
送金額ではありません。
また,比人が海外投資して得られるリターンもここに含まれます。

海外への要素所得とは,例えば日本人がフィリピンで働いて稼ぐペソのことです。
これも日本への送金額ではありません。
日本人がフィリピンに投資したリターンもここに含まれます。


ただ,比人OFWは公式で200万人程度います。フィリピンで働く外国人は
せいぜい数十万人といったところでしょう。

また,フィリピンの給料は安いです。
投資に関しても同じようなことが言えるでしょう。

ですので,外国人がフィリピンで稼ぐ賃金や投資リターンは無視してもいいんじゃないか,
とかなり乱暴に考えることにします。


もう一つ。
海外で働く比人は一生懸命フィリピンの家族の元へ送金するんですが,
フィリピンの家族たちはそのお金をどうするでしょうか。

お分かりですね。あっという間に使っちゃいます。

GDPにはこの送金額は含まれません。

しかし,送金したお金はほとんど使ってしまうと考えられますから,
送金したお金=消費=GDPとなります。

GDPには海外送金分がほとんど含まれているということです。
つまり,GDP−海外送金分が,フィリピンの正味の?GDPなのです。

chart001.jpg
 ★どっこい、フィリピン人出稼ぎは頑張る NIKKEIビジネス ONLINE


このグラフを見ると,08年,比人OFWの送金額は200億ドル弱。
これが,ほとんど消費に回ったと考えると,
送金額を抜いたGDPは1500億ドル弱。

GNPは1863億ドルですから,
400億ドル近くの金額がOFWの海外収入といえるんじゃないでしょうか。


つまり,GNP−GDPの金額と,送金額がOFWの海外収入だということです。


もし,この乱暴な推理が正しいとするのなら,
比人OFWは,収入の半額をフィリピンに送金している,ということになります。

これは,当てずっぽうな推理としてもいい線じゃないかと。


但し,04年前はGNP−GDPの値の倍程度を送金していましたので,
一人当たりの送金額が減ったのか,
それとも,他に考えなくてはならない因子があるのか,
ということですね。


また,このグラフを見ると,09年の送金額は,フィリピン(前年比4.1%増)。
タイ(同2.8%減)、マレーシア(同1.1%減)、インドネシア(同2.3%減)、ベトナム(同4.2%減)
と好対照をなしています。

新興国全体としては,09年は送金額が減っています。
その中でフィリピンの送金額増加は,非常に目立っています。

一人当たりの送金額が減ったと考えるのが自然でしょうから(世界的不景気だし)
去年はかなり比人OFWが増えたんですかね。




まあ,推理はそのぐらいにしといて,
いろいろ資料を貼っておきます。

chart003.jpg

 ★経常黒字対GDP比5.4%(前年同期1.4%) OFW送金が貿易赤字等を完全にカバー
  第3四半期の経常収支は20億3,000万ドルの黒字だった(前年同期は4億3,800万ドルの赤字)。
  フィリピン人海外労働者(OFW)からの送金が前年同期比6.9%増の44億6,100万ドル・・・

 ★海外労働者送金に依存するフィリピン経済


NSOによると、08年(4〜9月に把握できた人のみ)のOFWの数は
200万2,000人(前年同期比25万5,000人増)。

海外雇用庁(POEA)は08年10月から09年2月末までの6ヵ月間で
少なくとも5,700人以上が解雇されたと発表した。
JETRO

OFWの把握人数が200万人。
前年度よりも25万人増えたと言うことですから,約13%の増加。



OFW.jpg

消費マインドとOFW送金の増減に関連性があるように見えますね。


 ★海外送金とフィリピンの経済発展


        在住フィリピン人2004   派遣者2005
 米国   43.7% 272.3万人      1.1% 
 中近東  19.3% サウジ 99.4万人  39.3%
 アジア   19.1%              25.8%




細かい数字は,政府の統計データがあればすぐにわかりますし,
だいたい,これらのデータがどこまで信用できるか,ということもあります。

しかし,一つ言いたいのは,
家族のために外国で頑張る人達と,
すぐに送金を使ってしまうフィリピン人と。
私には釈然としないものが残る,ということです。





為替の推移 $-フィリピンペソ クリックすると拡大します。

ペソチャート.jpg

p.php.gif



Overseas Employment Statistics フィリピン海外雇用局 統計


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2010年01月25日

不思議なフィリピン経済

フィリピンというところは,さしたる産業がないせいか,
世界景気と少し離れたところにあるみたいですね。

97年の通貨危機の時もさほどの影響を見せませんでした。
最近の情勢にも大きな影響を見せておりません。

確かに,日系企業がいくつか工場をたたんだとか,
コールセンターにつぶれるところが出たとか,
影響がないわけじゃないんですが,
少なくとも私の周りではあんまり関係ないですね。


そもそも,まともに働いている人がいません。
フィリピンの統計では失業率が10%もないんですが,
バカ言っちゃ困る。
そんなわけないだろ,といつも思います。
私の体感失業率は少なくとも30%ぐらいはある感じです。

 ★08年失業率は7.4% 外務省
s_shitugyouritu.jpg

凄いですねー。フィリピンでは,数年前よりも失業率下がってますw


どっかの団体が別口で統計を出しています。
彼らは,失業率が30%ぐらいある,と主張しています。

フィリピン失業率.png
民間調査機関、ソーシャルウエザーステイションズ(SWS)調査

私がフィリピンにきた05年は,外国企業のフィリピン離れが盛んに行われた時期でした。
ペソ高や最低賃金の高さなどが背景にあったとされます。

その時期とフィリピン失業率上昇時期と重なります。
かなり深刻な数字ですね。

もっとも,この統計もにわかには信じがたい。

多分,統計のとり方を変えたんじゃないでょうかね。
おそらくフィリピン政府のように(ただの推測)。


しかし,この時期に失業者が増えたのは事実なんじゃないでしょうか。


それは,貧富の差が拡大した,という報道にも現れています。
ここ数年,毎年そんな報道をしているようです。
フィリピンでは貧乏人が増加傾向にあるんですよ。

上記SWS調査と一致しますね。


しかし,それとは逆に中間層も増えてきている感じです。
コーヒー・ショップの増加にそれを感じます。

私がマニラに初めて来た05年はスターバックスがぼちぼちできかけてきた時でした。

現在ではスターバックスは更に増えましたし,
それ以外のチェーン店もいくつかあります。

コーヒー屋だけじゃありません。
少しリッチなレストランも増えてます。
一人当たり単価300〜500p程度のレストランです。
MAXより少し上のレストラン。


実際,マクロとしてはフィリピン経済は毎年5%程度の成長があります。
-0.6(1998年)、3.4(1999年)、4.4(2000年)、3.2(2001年)、4.6(2002年)、
4.5(2003年)、6.1(2004年)、5.1(2005年)、5.4(2006年)、7.3(2007年)、
4.6(2008年) 外務省

貧乏人が増えても経済が成長したってことは,金持ちも増えた,
つまり貧富の差が増大したってことですね。


この中間層の増加ってのは何なんですかね。
昨年,OFW海外出稼ぎ労働者が増えたらしいんですが,
そのことにも関係あるんでしょうか。

このOFW,不思議です。
これだけ世界経済が急速な落ち込みを見せたのに,
OFWの数字が悪化しませんでした(多分)。

昨年の10月はOFWなどによる送金額が米ドルベースで月間最高額,
という話もあります。(台風の影響でしょうか)

海外在住の比人は公称800万人。フィリピンGDPの10%を占めると言われています。
さらに,不法滞在者や,地下銀行による送金も大きいと見られますので,
実際の影響力はもっと大きいわけです。

例えば,以前の日本。適法に送金してた人などいるんでしょうか。
その位,地下銀行が跋扈してたといいます。


もうひとつは中国経済の活況。
中国で稼いだドルがフィリピンになだれ込んでいるそうです。

フィリピンの不動産バブルを形成している要因らしいのですが,
それもどうなることやら。

中国と言うところは明らかに外需頼み。
国内需要はさほどあるわけじゃありません。

中国GDPが日本のGDPを抜いた,という報道があります。
しかし,あんまり意味のある報道ではありません。

日本人なみの購買力のある中国人は多く見積もっても2〜3千万人
といったところでしょう。(1千万人以下かもしれない)
しかもそれが中国全土に散らばっていますからね。
中国GDPの多くは毎日の生活にも事欠く人たちで形成されている,
ということです。

だから,現在の中国は内需を拡大しようと
財政出動を盛んに行っているらしいですが,
国内市場が未成熟なために,
それが不動産投資などに向かっているようです。


まあ,バブルってことですね。
中国危機説もちょっと前から囁かれています。

中国はフィリピン以上に経済が閉じている部分があって,
特に金融部門は世界と連動しているとは言えません。

それが中国の強みでもあるわけです。
でもこの先どうなるんでしょうか。

中国はひたすら輸出を増やしていますから,
風当たりも強くなるでしょう。
明らかに過小評価された中国元にも非難が向かうでしょう。


ただ,中国がアメリカの職を奪っているとは言えません。
低所得者向けの中国製品を作る工場は,
もうアメリカ国内にはありませんし,
製造ノウハウもないでしょう。

日本でさえも,低品質テレビを作る工場ラインは
日本では立ち上げることができない,と言われます。
製造ノウハウというのも大変ですね。

だから,アメリカが中国を叩いても,
それはそのままアメリカの低所得者に向かってしまうわけです。
安い中国製品を買えなくなるから。

アメリカ国債を買ってもらっている,ということもあります。
まあ,この点はアメリカが本気を出せば
さしたる障害にはならんでしょうが。

中国が買取った国債をアメリカが引き受けることができる,
ということです。



以上,とりとめのない話で恐縮です。

差し当たっての私の悩みは,
来月の私の友人のDEBUT。
少し前からプレッシャーかけられてます。
俺は貧乏な日本人だと何度言えば(ry


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2010年01月07日

メモ:どっこい、フィリピン人出稼ぎは頑張る

日経ビジネスオンラインにフィリピン関係の記事が出ていたので,メモ。

どっこい、フィリピン人出稼ぎは頑張る
金融危機下でも海外からの送金は堅調、不安材料は「中東」



この記事にある通り,
リーマンショック以降,世界が深刻な経済危機に陥ったとき,
同時にフィリピンが大不景気になった,とは思えません。

フィリピンは,97年のアジア通貨危機の時もあまり影響を受けませんでした。
フィリピンは,世界経済とは若干違う仕組みで国が動いているのかもしれませんね。

自国産業が発達せず,金融業も発達せず,貿易国家でもなく,
ちょっとスタンドアローン気味の国なんでしょうかね。


また,フィリピンが大不景気に陥らなかったのは,出稼ぎのおかげもあるでしょう。
なんとなく,去年あたりから出稼ぎが更に加速したような感じがしてます。

単に,私の周りでそういうブームが起こっているからなんですが。


でも,フィリピンでの日本の存在感は薄れる一方ですね。
4年前マニラに来たばかりの頃は,やたら日本に行きたい,
と言われたものです。

最近はあんまりないですね。

金稼ぎができなきゃ,多くのフィリピン人にとっては
日本は魅力的な国ではありませんから。

何しろ,日本は真面目だし,静かだし,寒いし。
歴史的に興味があるわけじゃなく,
英語も通じないしね。
料理も和食よりは比料理の方がいいし。


もっとも,日本の存在感が薄れているのは,世界的傾向。
外国メディアでは日本の文字が無いですから。

東アジアの代表は中国。

まあ,私はそのうち日本の大繁栄が来ると思ってるんで,
その時にしっぽ振るんじゃないぞ,
と妄想してますw



それと,気になるのは中国の動き。
フィリピンは,人民元を外貨として保有しはじめているらしい。
 ★人民元が新しい国際通貨に?

東南アジア全般に言えますが,フィリピンでも華僑の力が強く,
経済的に中国と結びついても不思議じゃありません。

マニラのマンションブームが,中国からのドル投資が原因,
という人もいますから。


posted by DEBUO at 17:18 | フィリピン政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

フィリピンが米軍基地を撤去させた例もある 共産・志位氏

フィリピンが米軍基地を撤去させた例もある 普天間基地の無条件撤去を-共産・志位氏

おい,おっさんw米軍撤退後のフィリピンがどうなったか知らんわけじゃないでしょ?


1992年 米軍がフィリピンから撤退
1992年 中国が「領海法」制定により南沙諸島、
       西沙諸島の領有を宣言(南沙諸島問題)
1995年 歴史的にフィリピンが領有してきたミスチーフ環礁を
       中国が占領(ミスチーフ環礁事件)
1997年 フィリピンが歴史的に領有してきたスカーボロ環礁に
       中国が領有権を主張(スカーボロ環礁問題)

南沙諸島問題と中国拡大主義
http://www.iris.dti.ne.jp/~rgsem/china.html


(02年からは,テロ対策を名目に米軍が駐留するようになっています。)

共産党に期待してないわけじゃないから,もう少し考えて発言してくださいよ。



さて,フィリピンはもうすぐ大統領選挙です。
大統領候補に,アキノ元大統領の息子が立候補しています。

アキノ元大統領が亡くなられたときに,フィリピン国民は随分悲しんだのですが,
なんであんなに人気があるんでしょうかね。

アキノ在任中は,決してフィリピン経済良くありませんでした。
前任のマルコス政権末期から,政治的混乱と共に,経済活動が低迷。

それはアキノ政権でも払拭できず,
次のラモス政権までまたなくてはならなかったようです。

経済成長率.gif

アキノ政権時には,ピナトゥボ山噴火という未曾有の災害に見舞われ,
経済活動にも大きな影響が出たのですが,
それ以前にアキノ政権になってから経済成長が滞ったことが見て取れます。

しかも,ピナトゥボ山で基地が壊滅したせいもあったとはいえ,
アメリカ軍の撤退を招いたのが,アキノ政権だったのです。
(米軍撤退には,中国系の圧倒的な支持があったとの噂があります。)


冷戦終了直後。米軍は在比米軍の再編を考えていたことは間違いないでしょう。
現在の韓国での一部米軍撤退と同じです。

それでも,米軍としてはなんらかの影響を残しておきたかったでしょう。
アメリカ軍が撤退するとき,
『フィリピン人は子どもだ』と米軍の高官が履き捨てたとか。

フィリピン人は自主独立の経験が浅いので,
こういう戦略的思考に慣れていないのでしょうかね。


アメリカとの結びつきが非常に強いのに,
イラクから撤退したのも不可解でしたね。

フィリピン軍は戦力的には意味のあるものではなかったかもしれませんが,
撤退の政治的インパクトは相当大きいものがありました。

ネット見ると,フィリピン人の怒りが背景にあるんだと。
もう少しつっこんだ見解があれば,その時の比事情がもう少し理解できるかもしれませんね。




その他いくつか資料を。

フィリピン



経済成長率
経済成長率02.gif


content_gdp.jpg


関係ないけど,フィリピンでの携帯加入者。
08110summaryimage1.jpg

意外とGLOBEが健闘してるんですよね。
私の周りはみんなSMARTです。
私はGLOBE。


ついでに。
フィリピン国鉄 水中を走る
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posted by DEBUO at 17:24 | フィリピン政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

フィリピンの大企業

フィリピンの大企業は,華僑以外はいるのか,
という単純な疑問から。

あまり,フィリピンの企業を私は詳しく知りませんので,
(というか,興味がない)
勉強もかねて。

フィリピンの大企業というと,サン・ミゲルとジョリビーが有名ですね。
両方とも食べ物関係の企業,というのはフィリピンらしいです。


サン・ミゲル
HP
ビールは国際的な知名度がある。
TOPはラモン・アン?華僑系
看板事業であったビール事業を担う子会社の株式の43%を日本のキリンビールに売却
マニラ・エレクトリック(メラルコ)の株式27%を取得等,現在,他業種展開中。
  関連記事:
  配電大手メラルコ、トロイカ経営体制へNNA
  →メラルコ:フィリピン大手の電力会社。オーナーはロペス財閥。
   ロペス財閥は,テレビ局 ABS−CBN のオーナー,華僑系。
   通信,高速道路,水道,電気事業などを配下に収める。

  首都圏ダム建設、サンミゲル「白紙化も」NNA
  →水道事業。将来,マニラの水道供給が逼迫するらしい。


ジョリビー
HP
マクドナルドが唯一シェアNo.1をフィリピンでとれない理由。
フィリピン華僑のトニー・タンが率いる。
USA(28店),ブルネイ(13店),香港(1),ベトナム(12店),サウジアラビア(3店)
で店舗展開中。
Greenwich,Chowkingも同じ系列。


やっぱり,華僑系ばかりが目立ちますね。
なお,随時,この投稿は書き換えていこうと思います。

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posted by DEBUO at 00:00 | フィリピン政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月25日

2010年フィリピン大統領選、奇抜な候補が続々届出


wwwですねー。
日本でも,変な立候補者いますから。


かと思うと,こんな大事件が。

比ミンダナオ島で21人殺害、知事選めぐる政争?


ところで,フィリピン人は,
いまマス文化の真っ只中にいるのか,
行動様式が非常に似通っています。

同じような服を着て,同じような食事をし,
同じような家に住んで,同じような考え方をして。

代替性が少ない,と感じるのですが,
政治に対するコメントもみんな同じ。

『政治が悪い』

正直,聞くたびにうんざりします。

現大統領のアロヨなど,NYへ外遊したら,
食費が1日数百万円だったとか(公費),
任期中に財産が倍に膨れ上がったとか,
確かにフィリピンの政治はひどいです。

腐敗指数もアジア最低クラス。

庶民は,毎日数百p程度に困ってるのだから,
そりゃ愚痴をいいたくもなります。


でも,政治の何が悪いの?
どうすればいいの?
あなたは努力しているの?

と聞くと,答えに窮するでしょう。

結局,『政治が悪い』ってのは,
言い訳なんですよ。自分の現状の。


そんな,身も蓋もない。
おまえは,フィリピン人への愛はないのかー。

比人には,こういう精神構造を
持つ人がいます。

自分は正しい。

隣の人は悪い。

隣の街は自分の街より悪い。

隣のプロビンスは,自分のプロビンスより悪い。

外国人は悪い。

これと同じ構造が,金持ちは悪い。
そして,政治家は悪い。

これが,コンプレックスと結びついているのかは,
私にはわかりません。

ただ,現状を他に転嫁しても何も生まれません。


(そんな前向きなこといわれても。)
確かに,その通りかもしれません。

比人にとっては,毎日の生活は大変です。
愚痴をいわなきゃやってられないし,
他人が悪いと思わなきゃ,
現実の悲惨さに押しつぶされてしまうし。

でも,聞くほうもいい加減うんざりするんですよねー。
『政治が悪い』

中国系の人がフィリピンで実権を握るのも
よくわかります。
彼らは非常に努力してますから。


例えばUP(フィリピン一の大学)を卒業しても,
コネがないと,まともな就職ができにくいとか,
努力だけではなんともならない,という現状があります。

かたや,SMは一介の靴売りから,
伝説的なのし上がり方をしたわけで。

この差はなんなんでしょうかね。
中国系と比系とでは,周りの環境も違いますけど,
才能や環境とかの以前に,考え方自体に
相当な差があるんじゃないですかね。


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posted by DEBUO at 00:10 | フィリピン政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月03日

タイとフィリピン,観光地としてはどっちがいい?

今日の投稿は,暇つぶし。

旅行に行くとしたら,タイ?フィリピン?


私の旅行歴は,

  ●フィリピン というか,永住希望中。
  ●インドネシア バリ〜ジャカルタ 通算 約半年

  ●韓国 2回
  ●タイ 2回
  ●香港 1回
  ●ヨーロッパ周遊 1回

です。

当初は,インドネシア移住を目指していました。

しかし,インドネシアは言葉に困るのと,
日本からちょっと遠いので,
その中間のフィリピンを選びました。

住んでみると,案外暮らしやすくて,いついちゃいましたw


で,簡単な私的各国のイメージ。

【韓国】

一度いったら十分。というか,
歴史・自然・料理・ファッション・買い物。
おすすめは何ですか?

韓国料理は日本で食べたほうがおいしいし。
史跡はしょぼいし,汚いし。
ファッションはださいし。
物価は高いし。

人間は親切な人が多い印象です。
ただし,1対1の時は。
集団になったり,酔っ払ったりすると,
人間の変わる人がいます。

また,変な人も多いので,注意を。



【インドネシア】

バリは,日本人とか多くて,
観光地然としており,
人の悪い奴もたまにいますので,
ちょっとどうかなと思いましたが,
田舎へ行くと,いいですねー。
カエルの大合唱を聞いて癒されます。

でも,一週間も暮らすと,流石に飽きてきます。

パリでもジャカルタでも,人の印象は,
穏やか,人懐こい,親切。

という感じでした。

ただし,いい加減さはフィリピン並み。
それと,汚職関係もフィリピン並み。

治安は,フィリピンよりはずっといいような気がしました。
ジャカルタでも。

インドネシア料理は,香辛料多用。
辛い料理は少なく,甘い+塩っぽい料理が多い気がしました。

バリとジャカルタでは,料理が随分違うようでしたが。


【タイ】

微笑みの国?とか言われていますが,
タイ人はあまり笑わないですね。

この国は,フィリピンと似たところがあります。
男が怠惰。女が働き者。
全体的にいい加減。
結構犯罪が多い。
殺人率はフィリピン並み,と考えたほうがいい。
バンコクの大気汚染はマニラと同程度。

ビーチはあまりきれいじゃありません。
旧跡もどうかなー。微妙な感じ。

タイ料理は,パクチーやレモングラスなどの香草に慣れるか,
というのは評価の分かれ目のような気が。

あと,ナンプラーと化学調味料使いすぎ。

総合的には,観光としては,
一回行けばいいか。という感じでした。

バンコクはマニラよりは少しまし,という感じ。
ビーチならフィリピンの方がいいような。


あ,買春関係の方にはまた別の魅力があるのでしょう。


【フィリピン】

マニラは忘れてくださいw
見るところ,ないです。
女関係だけです。

フィリピンの良さは,マニラ以外にあると思います。

人はマニラよりずっと純朴だし,
空気もきれいだし,
少しマイナーなビーチを見つけることができれば
最高じゃないでしょうか。

ただし,有名な観光地・ビーチは大概うざい,と思ったほうがいいでしょう。

料理も忘れてください。
ただ,ひどい料理も多いですが,
ちゃんと作れば,おししい料理もたくさんあります。


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