2017年01月09日

バブル崩壊?の中国経済

中国経済

パククネの中国への傾斜と離脱を見るために、
中国経済の現状を概観してみたい。

1 中国株の大暴落 (2015年) 

2008年以降、中国がアメリカを抜いて世界一の経済大国になると目されていた。
それが明らかに揺らぎ始めたのが、2015年の中国株の大暴落だ。

shanghaistock.jpg


2 人口オーナス期

中国経済が2010年代に曲がり角を迎えるのは、
人口動態からも観測できる。
中国は2010年代に生産年齢人口が減り始める。

中国の人口ボーナス/オーナス期
人口ボーナス中国.gif

ちなみにアジアの人口ボーナス/オーナス期
アジア人口動態.jpg


3 中国の経済成長の推測指標

中国のGDPは酷いドンブリ勘定と言われている。
日本の大本営発表みたいなもので、信憑性が薄いとされる。
中国の経済状態を観察するのにいくつかの指標があげられている。

以下の指標を見ると、例えば2015年のGDP成長率が2〜3%、
或いはマイナス成長だったとしても不思議ではない。

3A 貿易統計

貿易統計は相手先の統計があるため、ごまかすのが難しい。
2015〜16にかけて中国貿易は下り坂にある。

中国貿易.jpg
chinaexport.pngchinaimport.png


3B 李克強指数

中国の首相李克強は鉄道貨物輸送量、銀行融資残高、電力消費量の3つで経済を判断するという。
そのうち、鉄道と電力を表したのが下グラフだ。
いずれも成長が下落傾向にある。

chinaelectro.jpgchinatrain.jpg


4 いびつな中国政府支出

下の表の紫色は、総固定資本形成を示す。おおむね、公共事業である。
中国は、その割合が著しく多い。

一般的に、伸びている発展途上国はインフラ整備のために公共事業が増える傾向にある。
それを勘案しても、中国は異常な数字だ。GDPの半分が公共事業である。
中国経済がバブルといわれる所以である。

GDP内訳.jpg


総固定資本形成の推移を以下に示す。

総固定資本形成.gif


5 中国の公共事業を支える鉄道建設

中国の鉄道部門は建国以来、非常に強い力を持ち、
鉄道建設債は政府債に準じると言われている。

すでに胡錦濤時代に鉄道債務問題が浮上しており、
その対策に頭を悩ましていた。
インフラであるから、多少の赤字は許容範囲であるが、
中国鉄道の赤字は天文学的と目されている。
中国鉄道が大きな力を持つゆえに、
おそらく日本の旧国鉄よりも事態は深刻だ。

train.jpg
中国高速鉄道網は、2009年に日本の総延長距離を越えて世界一となった。
その後も高速鉄道は建設を続け、
2016年現在での総延長距離1万9000キロを、
2030年までに4万5000キロに引き上げる計画。

中国がAIIBや鉄道の輸出に熱心なのは、
国内鉄道整備事業を海外で補填したいためもある。





posted by DEBUO at 00:00 | 東アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする